父さんツアー

isawthelight2005-09-17

 
開場15分以上前に着いたのに、すでに長い列ができていた。
すごいなー!とか呑気に思っていたら、その列は当日券待ちの列だったことが判明。泣く泣く並び直す。


セブンイレブンもかるく通り越すくらいの長蛇の"チケット有り"行列と、その半分くらいの長さの"当日券待ち"の列。合計したらどのくらい居たのだろう?
チケット持ってる人の分だけでも、会場に入りきるのか?ってくらい大量だったし。
当日券、全員買えたのかなあ…。


並び直して多少後ろになったとはいえ、私は結構早くに入場できていたほうだったらしい。
後から聞いたら、開演してもまだ入場が終わらず、1番手のsequence pulseをほとんど見られなかった人も居たようで。
なんだかちょっとひどい話…入場できないのはお客さんのせいじゃないのに…。開演を少し遅らせるとか出来なかったんだろうか。


sequence pulse。たぶん見るのは数回目。
序盤は静かな雰囲気で進行していったが、徐々に刻みが速くなってゆき、気付くとけっこうからだが揺れていた。
この時はまだ踊れる隙間があったから。
水平線の上を走る光の粒のようなやわらかなきらめきの音楽だった。陽が昇るにつれて熱を帯びてくる感じの。
なかなかに良かった。


2番手はZ。初見。
ex.there is〜ということで、客席もけっこう期待感に満ちていたような気がする。
ボーカルの(?)方が、サックスを2本首にかけて出てきたので、まさか出利葉さんのように2本いっぺんに吹くのか?と思ったのだけど、それはなく。
なんと言ったら良いのかわからないけれど、サックスが入っているということはあまり強調されていなくて、けっこう自由な音だったように思う。
起伏がいくつもあるようで、小刻みに揺さぶられてゆくうちに、どんどん高みにのぼりつめるような…。


最後は、応援歌のような節回し(?)でポエトリーリーディングぽいものをやっていたりもした。


難解そうな外見のバンドだなあと最初は思ったのだが、曲は意外に潔かった印象。
自由でありつつも、もやもやぐちゃぐちゃしていなくて、どちらかというとサバサバざくざくしているイメージ。
打ち込みの音も入っていたけれど、浮遊感よりも男らしさが前面に出ている感じだった。かっこよかった。


3番目がthe Sun。
この頃にはもう場内はぎゅうぎゅう詰めの満員電車状態になっていた。


セッティングの時点で、イサイさんに心奪われる。
なんだろう…ただそこにいるだけでも、何かオーラのようなものが発されている。
個人的イメージとしては、北のイサイさん南のよしださんという感じ。(2強の君臨)
知的な雰囲気、理路整然とした佇まい・・・。
けっこう共通点は多いように思う。
(まあ、というか…、私、こうゆうひとがだいすきなんです…よ)(え)


樋口さんは、ああ確かに美容師さんぽいなあ…と。


つまり、このお二人しかちゃんと見えなかったのだけど。


イサイさんのギターはムスタングぽい形(フェンダー製なんだけどロゴがFenderじゃないやつ)(…スクワイア?)で、ボディがベージュ、指板部分が黒だった。
足下は全く見えず。


で、最初はなんとなく静かな感じで始まったなと思ったら…


マーシャルのアンプを背にしてネックをガツン!とふりおろしたその音に、いきなり心臓が止まる。


ぎや!!!


どきどきどきどきして、その一点に釘付けになった。
頭の中でひっきりなしにフラッシュが光ってるみたいで、ぱちぱちぱちぱちしながら。


ゆらー…っと体勢をもどし、またドラムのカウントから、あの音が叩きつけられる。


音のマシンガンで連射されてるみたい。
身動きが出来ない。思考も何もかもがストップしてる。


すぐ目の前で樋口さんが絶叫してるんだけど、そっちを見ることも出来ない。イサイさんから目が離せない。
いや、イサイさん…というより、マーシャルのアンプから放たれる超高電圧レーザービームみたいなギターの音に全神経が囚われてしまった状態で、動けない。


全身がしびれるような感覚。幸福の絶頂。


こんな音響の悪いハコ(と言ったら失礼か…)なのに、ものすごい迫力。
ありえない。


あの手は、指は、ギターは、あの人は、…ナニモノなのか。


ネ申 だ。 ネ申 だよnさん!


スパイラルもディスコもそりゃあとんでもない!と思ったけれど、サンもそーとーとんでもなかった。
ギターもだけど、歌もドラムもベースもすんごかった。


リズム隊は全く隙間が無くて、めりめりとめりこんでくるようだった。
歌の存在感、ギターの突き刺さり感、すごかった。


なんて緻密で、血の沸き立つ音なんだろう。
期待以上というか、想像を超えていた。


ほんとうにどきどきどきどきして、終わったあとはなんだか一人で舞い上がってしまっていた。
かなりのナチュラルハイ状態。


かっこいいなんて言葉じゃ表しきれないのだけど、やっぱりかっこいいとしか言いようがない。


もしかしたらスパイラル初見時より衝撃だったかも…。
スパイラルは、いろんな意味でGG氏が一人でもっていっちゃってるバンドという感じがするけど、サンはそうじゃないから…なのかなあ。


私はイサイさんばっかり見てしまっていたけど…
とにかく、4人で発する隙間のない音、に圧倒されたから。


隙間が無いのに、苦しくない。
めりめりぎゅうぎゅうな感じが気持ちいい。


ああもう何度でもいつまででもこの音に打たれ続けていたい!と思った。
終わってしまうのがとても名残惜しかった。


陳腐な表現しかできない自分が悲しいけど、こんなに衝撃を受けたことはそうそう無かったと思う。


見た目も構成もふつうなのに。
発せられる音は、とてつもなく鋭利で、衝動に満ちている。


真正面から顔面にストレートのアッパーを食らったぐらいの衝撃。
頭の中、まっしろ。おめめ、ぱちぱち。
しばし放心。
…みたいな。


本当にずっとどきどきが止まらなかった。


あーもーかっこいいいいいいい!!!!!!!(←地団駄踏むくらいの勢い)




そしていよいよ、トリ。toeの登場。


客席のみっしり具合は最高潮に達していた。
こんなに混んでるライヴはひさしぶりだったかもしれない。


まあ、混んでるとはいっても…若年女子が中心の混み具合とは明らかに違うんだけど。空気が。


無理に押して来たり割り込もうとしたりする人とかは勿論いなくて、みんなオトナなんだけど、でも男子率と平均身長がかなり高いので、圧迫感はこちらのほうがよっぽど強いわけで。
みんな、○○の顔が見たいとかとにかく1ミリでも前に行きたいみたいな目的ではないし、とにかく音のみに真剣に向き合っているから、これだけ混んでてもあまり不快な出来事が無いというのは良いけれどもね。


ただまあ、喫煙率が高いのと、関係者か何か知らないがビデオやカメラで撮影をしてる人が何人もいるので、そのへんはちょっと…とは思う。
(喫煙にしても撮影にしても、もうちょっと気を遣って欲しいと思うことはしょっちゅう…。喫煙は言わずもがな、撮影も、仮に出演者側から依頼されているのだとしても、あれだけ混んでいたら中で撮るのはそもそも厳しいと思うし。当然!みたいな態度を取られると、 お 金 払 っ て る の は こ っ ち で す が ? とか思っちゃったりもしますよしないですかそうですか)


toeの4人が出てくると、興奮の波が場内に押し寄せてくるのがわかる。
具体的に後ろから押されるとかじゃなくて、気持ちの高まりみたいなのがひしひしと伝わってくる感じ。


自分の位置的に、前半は山根さんがまったく見えず。(サンでは左側が見えなかったのだが、微妙に人が動いたせいで、今度は真ん中が遮られてしまった)


美濃さんの足下のセットの紙にけっこうたくさん書いてあるのが見えて、おおお!とか思いつつ。
山嵜さんと柏倉さんのアイコンタクトで演奏が始まると、場内の熱気がぶわっと盛り上がってゆく。


うわ、美濃さん、エンジンかかるの早い!


序盤から絶叫しまくりの美濃さん。
先日のシェルターに比べてステージが低いので、全体を見渡しづらかったのが残念なのだけど、たぶん山嵜さんもぐわーっとなってたはず。
柏倉さんは割と冷静かな?と思ったが、中盤あたりから徐々に激しくなっていって、もう釘付け。


今日は真ん中らへんでleave wordをやったのだけど、今日は柏倉さんは立ち上がりはしなかった。(うしろにすぐ壁があったわけでもなかったし)
でも、うわあああああ!って叫んでスティックを高々と掲げた時、場内がものすごく沸いて、ああやっぱりみんなここは柏倉さん見るんだ!とか思った。


もう曲順とか忘れてしまったけど…
次々次々と叩きつけられる音に、どんどんどんどん興奮が高まって行って、しかもそれは自分だけではなくて場内みんなが…で。
相乗効果で、やたらアドレナリン出まくり!みたいなことになってて、たぶんずっと笑ってた、私。


真剣に見てるし聴いてるんだけど、気持ち良すぎて。
気付くと顔がへらへらしてるという…。
(だから、toeとかMO'とかオリエンタルマシンとかを見てる時はあんまり知り合いに会いたくない…。確実に顔がおかしくなってるから…)


アンコールもあって、美濃さんの壊れ具合がすごかった。
叫びすぎ。
今日美濃さんが一番よく見えたからかもしれないけど、なんか美濃さん今日はやたらとテンション高いなー!と思ってしまった。
(ちなみに今日はサンダルではなかった)(どうでもいいよ)


大満足。




いやー、toeって人気あるなあ!と思った、改めて。
お客さんの熱気があそこまで満ち満ちているライヴというのも、なかなか無いように思う。


男子人気がすごい&暴れる系じゃないライヴって、あんなんなるのか…。
感嘆。




サンのテーシャツがものすごく欲しかったけど、お金を下ろしてくるのを忘れていて、財布の中身がありえないことになっていたので(ライヴに来るの自体、かなり厳しかった。おばかさん)、泣く泣く会場を後にした。
(イサイさんブログで通販するって書いてたし…それに期待しよう……落涙)




さてさて、明日はスパイラルコ−ド。
札幌2DAYS!
ジ・モ・ト☆の血が騒いじゃう!騒ぐ!(え)


(2日連続で ネ申 なギターにヤラレるなんて、しあわせすぎるよ…!)