I'm deceiver.

isawthelight2007-02-05

 
パニスマよしださんソロ見て来た。(いつもながら、MCとかは曖昧な記憶からテキトーに起こして書いてるので、たぶん嘘八百モンゴr…怒らないで!何)
出演順は、牧野さん→山野井さん?→CARRE?→よしださん→土岐さん。
 
 
牧野さんはアコギで歌とインスト。歌はカバーとオリジナル。カバーはすべて女の人の曲です、と言っていた。カラオケに行っても女の人の曲ばかり歌います…とのこと。インストは、すごく表情が豊かというか、アコギ1本でいろんな世界を紡ぎ出せるものなのだなあ…と感心してしまった。なんだかとても緊張しておられるのかな…とは思ったけれど(表情が硬かったので…)、わたしはとても良い演奏だなと思った。
2番目の方は、いろいろな機器を駆使して、打ち込みとか映像とかをバックに、ヒップホップ風(?)のパフォーマンス。すがしかおがテレビ番組で即興で演奏したギターの曲の映像を流して、それに合わせてつけた歌をうたったりとか。試みは面白いなあと思ったけれど、場内がもともと狭いうえに、更に暗くもしていたから、空気が薄く感じて、だんだんねむくなってきてしまった。機材の調子が悪いのか、途中、何度か演奏を中断したりもしていたし。それでこちらの集中力も切れてしまったというか。うーん、おもしろいけど、全体的にちょっと分かり難かった…かな。
3番目の方達(2人組)も場内を暗くして演奏。機材トラブル等はなかったが、曲が延々同じ調子で、またもやねむくなってしまった。こういう音楽、何て言うんだっけ?ぷろぐれ?よくわかんない。ノイズみたいな音とギターのアルペジオ?をLINE6のシーケンスで重ねて…みたいな。嫌いな類の音ではないのだが、週明け月曜日の夜9時とかに椅子に座って聴きたいモノではなかった…。うーん。
4番目、いよいよ登場、よしださん。ライヴでいつも使っている黒いストラトと、MDプレーヤーをセッティング。アンプはORANGEのちいさいやつ。またもや原爆Tで、濃グレーのカーディガンを羽織っていた。「どうもこんばんは」とかなんとか、はにかみ気味にご挨拶。すぐに演奏には入らず、ギターをちょこちょこいじりながら、喋る。吉「えー、ここ、円盤の、店長の田口さんに、出てくれと言われまして。断り続けてきたんで、2回断ったんで、そろそろ、もう、今日、出るしかないかな…みたいな。えー、僕、普段PANICSMILEというバンドでやっているんですけども、せっかくなんで、普段やんないようなことを、やろうかなーと思って、ちょっと、歌モノに、チャレンジ…しようかなと」客「おおおおお!」吉「ああいや、やんないですよ、やんないんですけど」客「えー…」吉「(笑)やー、あのね、めんたいロック…ちゅうか、モッズ…とかね、ルースターズとか」客「あー」吉「やろうかなっと思ってね、一応、チャレンジはしてみたんですけどね。無理ですよ、もう、歌詞が」客「(笑)」吉「歌詞がねえ、こっぱずかしくてねえ、無理でした。歌えない、俺には」客「(笑)」吉「で、じゃあどうしよう何やろうって思ったんですけど、結局、いつもと同じことをするしかないのかな…と、いうわけで、パニスマの、曲を、ちょっと」(え、パニスマ?弾き語りで???)「えー、とはいっても、僕ひとりの演奏じゃどうにも無理なんで、今日は、MDを持ってきてまして、これでオケを流しながら、やろうかなと」(えー…オケて…)「えーとですね、このオケなんですが、ロレッタセコハンの」(!!!!!)(ままままままさか!?)「出利葉君と、僕とで、セッションを」(き、キタ──────!!!!!)「ちょっと、3年くらい前から、やってまして。ふたりでバンド演奏をしよう!と、まあ録音でしか出来ないんですけど。まず僕がベース弾いて出利葉君がドラム叩いて、その後にボーカルとギターとサックスを入れる…みたいな。そういうのをずっとやってまして。ちょこちょこ録音してるんですけど、今日は、それの音源を、流しながら、やりたいと思います」(ぎゃー!ぎゃー!ぎゃー!ついに聴けるよ吉田+出利葉セッション!!!!!)「えー、では、まずは、この本邦初公開、この、オケをね、流しながら、僕が即興で、ギターを弾きます。…あ、これ(=オケ)、どっちも素人演奏なんで、ひどいことになってるんですけど、すみません。では、やります」(MDプレーヤーのスイッチを押す→)「あ、MDなんで、ピッていいます(笑)」。うわーんまさかこんなところで聴けるとは思ってなかったよ噂の(?)ふたりセッション!よしださん日記で何度か話題に出ていて、ずーーーっと非常ーーーに気になっていたのだが、でも結局それっていつか世に出す気はあるのかしら…?と半信半疑な気持ちでいたのだけど。まさかこんなところで出してくるとは!何のサプライズですかもう!ひゃっほう!(←テンションあがりすぎ) 1曲目、スタタンスタタンなドラムとぐねぐねしたベースからなるオケ音源を流しながら、ギュイ!ギギギ…ギャーン!みたいなギターを即興で重ねていくよしださん。ちょっとオケの音が小さくて、重なりの妙みたいなのはよくわかんなかった。涼やかなリズムトラックが遠くに聴こえて、なんていうか、ただ、よしださんのノイジーな(?)ギターのソロを聴いている…みたいな感じになってしまっていた。ううむ。しかし、最初はいわゆる弾き語りのひと風に(?)ギターをひざに乗せて弾いていたんだけど、だんだんギターがななめに寝てきて、座ってるっていうだけで結局"いつものよしださん"だなーと*1。吉「あーの、オケの音ってもうちょっと大きくなんないすかね?これが限界っすか」スタッフ「じゃあもうちょっと」吉「あー、もうちょっと音が大きいと気持ち的にラクですね、うん」(譜面立てに置いたピンク色の手帳をめくりつつ→)「えー、じゃあ次は、パニスマの、今度出る新譜の、歌詞を、このオケに合わせて朗読したいと思います。あのー、実際世に出るやつはもっと短いです。歌詞を長く長く書いたんですけど、実際出るやつは、ぎゅっと縮めてるんで、すんごい短くなってます。なんで、今度CDが出たときにでも、買って聴いてくださった方はですね、あーあの時吉田がこんなこと言ってたな…みたいに、思ってくれれば…と思います。えー曲はですね、サンゴーズダウン(?sun goes down???)て曲です。では、聴いてください」(MDプレーヤーのスイッチを押す→)「…ん?あれ、始まらない…」(ピッピッと何度か押す→)「すみません…ええっと…(苦笑)。MDの使い方もわからんとです」(…え、ヒ○シ?(違))。2曲目は、さっきよりもオケの音が大きくて、バランスが良い感じがした。詞の内容は…ええっと…向こうの山に(?)太陽が沈むのを見ていた…とかだっけ?あれ…なんか…あんまり思い出せない…(はいはい記憶力低下!)(しょぼんぬ)。うえーん。ええと、よしださんは良い声してるなあと思いました、よ。あのちょっと低い声で、淡々と、しかしどことなくエモーショナルに(?)、詞を読んでゆく。なんだろう、あれだ、ファウルで谷口さんが曲の途中に台詞いうときの感じ、あれとちょっと近い…かな?あれよりもっと淡々と黙々と…な感じだけど。歌ってるんじゃなくてあくまで"朗読"なのに、なぜかやはり、パニスマで絶叫してるときと同じようなイメージというか雰囲気を感じてしまう。パニスマというか、まあ、つまりはよしださん…だからなのだろうけれど。うー、やっぱりかっこよいぜ、よしださんすてきだぜ。バックに流れてるオケも、ぱっと聴きはふつう(?)なんだけど、よーく聴いてみるとやっぱり珍妙だった。うふふふふ。3曲目も歌詞朗読。「世に出るやつはもっと短いです」て、またも強調していたなあ。うあー…これの歌詞どんなんだったっけ…まったく思い出せない(汗)。この曲のときが確か(歌詞朗読したやつの中では)いちばんギターをいっぱい弾いていたような気がするのだけど…うーん。最後のほうとかに、オケのパッパッパッていうのに合わせて、ギターもジャッジャッジャッてやってたの、これのときじゃなかったっけ。違うかな…(すんごい真剣に見てたはずなのに、こういうの、よく思い出せないとイライラする…ううう)。このへんでだったか、なぜよしださんと出利葉さんがセッションを録音し始めたか(?)という話。吉「あのですね、うちの石橋さんがですね、ソロで作ったCDRをね、パニスマのCDより多く売り上げるんですよ。で、その稼ぎをぜんぶ自分のポケットに入れて"お疲れ!!!"て帰っていくのが悔しくてですね、出利葉君と"よーし、俺らもCDR作って儲けようぜ!"みたいな話になって」(あーなんとなくわかる気がする…石橋ソロのが売れるってのは…)(え)「や、だって、(石橋さんがパニスマCDよりご自分のソロCDRを売り上げるってのは)パニスマのライヴの時にですよ!?ねえ?…ちょっとあれ悔しいなあって思って。それでちょこちょこやってるんですけど…。来週(だったけな…)また福岡行くんで、またちょっと録って来ようかな…なんて思ってますけど。今年中には、うん、今年中には出せる…と思いますので、よかったら、みなさん、ねえ?うん」。ほおお…今年中て言いましたね?言いましたね?言いましたね?本気で楽しみにしてるひと居ますからね?ここに居ますからね?ね?(←しつこい) 吉「えー、では、また(オケを)流します、僕と出利葉君の自己満セッションを(笑)」。4曲目も新譜の歌詞朗読。タイトル、デシーバーて聴こえたけど…deceiver?なのかな。これだけは確か「世に出るやつはもっと短いです」とは言ってなかった気がする。これの歌詞は、具体的な単語を度忘れしてしまったので(←やっぱり記憶力低下)(泣)あまりうまく説明出来ないんだけど、"○○は××し、△△は◇◇する I'm deceiver. I'm deceiver."(※○○と△△は対照的なふたつの事柄)てのが、何セットも続いてゆく感じ(たぶん)。もちろんこれは、実際は、メロディにのせて(?)歌われるものなのだろうけれど、朗読でもこれはこれでハマっていた気がする。オケもまた、奇妙なマーブル模様のような流れで、よしださんのギターも、他の曲に比べて静寂の時間が多かったりとかして、なんていうかこう、空間がひずんでゆく感覚というか、灰色の空だったり出口の見つからない迷路だったりするような、うにゃうにゃと入り組んで彷徨っているような、ちょっと気味の悪い空気が漂っていて、おもしろいなあ…と。よしださんが発している音(=ギターと朗読の声)自体はけっこうシンプルなものだし、オケも、単体では実際はそれほど気持ち悪くないものなのだと思うけれど。オケとギターと声を重ねることによって、なんともへんてこりんなものが生み出されるものなのだなあ…と、この曲のときにいちばん強くそう思った。へんなのーへんなのーへんなのー(へんなの言うな)。ああやっぱりよしださんておもしろいや。かっこよいし、すてきだし、おもしろい。だいすき。あーこの曲早くアルバムで聴きたいなー(その前にライヴで聴けるのかしら?)。最後は、またオケとギターのみで。よしださんは座って弾いてもやっぱり痙攣するのね…(そりゃそうか…)。ふだん、よしださんといえば、耳が割れそうなくらいのドギャーン!ギギャーン!ギーィン!な凄まじい轟音というイメージなんだけど(実際に耳が痛くなったこともある)、この小さなハコの中ででも、そのイメージ自体はまったく変えず、やっぱり攻撃的で鋭利で、黒いというか暗いというか重いというか負のエネルギーに満ち満ちているような、切り裂くような突き刺すような(いや、どちらかというと、スパッと一撃!一瞬で終わり!みたいなのじゃなくて、ぐりぐりとねじこんで散々痛みを味あわせながら殺るような感じ?)、そういう音を鳴らしまくっていて、なんだかもう、聴いてて笑いが止まらない状態だった、終始。ああいや実際ゲラゲラ笑ってたとかではなく。あくまで心の中で…ということなんだけど。テンション上がりすぎて、意味なく笑い出しちゃって、止まんなくなるあの感じ。つーか、冒頭で、最初歌モノやろうかと思ったって話をされていたけれど、実際見たわけじゃないからわかんないけど、もし歌モノをやっていたとしても、きっとよしださんはよしださんだったと思う、いろんな意味で(ああでも、よしださんはよしださんだから、だから、やっぱり歌モノはやんない(ていう選択になる)のか…)。あーおもしろかった。期待以上だった、出利葉さんとのセッションがついに聴けたということも含めて。うふふふふ。
時計をみて自宅に着くまでの時間を計算したら、ここで出ないと日付が変わるぽい…な時刻だったので、トリの土岐さんも見たいよー…と思いつつ(しかもピアノ弾くみたいだったし…!泣)、たたたっと外へ出た。
円盤は、レコード屋さんにしても何にしても、わたしみたいなシロウトにはかなり近寄り難い&居辛い場所だなあ…と思った。それはもうプラスティカ並に(なんでそこでプラスティカ)。ていうか、今日のお客さんて、ほぼ9割以上、出演者かお店の人とお知り合いの方(達同士)なのでは…と思ったのだけれど。いや実際どうだかわかんないけども…なんとなくそういう空気を感じたっていうだけなんだけども。なんていうか、ごくごく狭い内輪の集まりに間違って迷い込んじゃったよどうしよう…みたいな、そういう肩身の狭さがずっとあった。まあそれもつまりは結局、物理的な狭さの問題、ということなのかもしれない。Zやらディスチャやらを見たスタジオライヴの会場より狭かったしね。あ、メドルのときと近かったのかも…あの狭さとか場の空気とかっていうのは。でも、あの時はお友達と一緒だったから、だから、あんまり居辛さを感じなかったのかしら?…うーん。まあでも、そういう息苦しさ(?)を差っ引いてもじゅうぶんに楽しかったと思えるライヴだった。と思う。(結局何が言いたいんだ自分)
よしださんは演奏中ずーっと困った顔をしていた。あの様子だとたぶん「次」はもう無いんだろうなあ。無いのかなあ。でも、ゲンドウさんも、あれだけうだうだ言っといて、またやるからなあ。またやるかもなあ…よしださんも。どうかなあ。やんないかなあ。見たいなあ。(うん、でも、その前にまずパニスマを見に行こうそうしよう)

*1:よしださんて、ギターを、体の側に、ふつうよりななめに寝かせた感じで引き寄せて、弾いている気がするのだけど…。あれがふつうなのかしら?よくわかんない…。パニスマのときいつも「あーやっぱななめだ」て思うのだけど。わたしだけですかそうですか。