1日目

isawthelight2006-11-11

 
ディスチャ2DAYS1日目。激混みのエラにて。
1バンドめworst taste。名前だけ知ってて、みるのは初めて。鍵盤とベース兼任のひとは、全体的にも顔だけでも動き方がex.わくせい清水さんを思い出させるかんじだった。あごをおもいっきり引いて演奏してるあのかんじ。とくにすごい変拍子とかではなかったけど、なんとなくぱにすまに近い空気があるかなあ…と。うまくいえないんだけど。おもしろかったけど、ボーカルさんにライヴ中にガン見されるのは苦手というよりむしろ怖いので、こんど見るときはきっとうしろで見よう…とこころにちかいました(何)。
2バンドめキライ。ああ、わたしこれ嫌い…とかじゃなくて、キライていうバンド名、ね。メンバーにsoraのひとが居るってことしか知らなくて、一度見てみたいなあ…と以前から思っていた。しかし、SEが延々社会ニュース(くめひろしのNステ最終日の挨拶とか、なんかの釈明会見とか議員演説とか…)てのはちょっと…。なんだか妙に頭でっかちな音だったら嫌だなあ…とか思ってみたり。つーか、幕が上がってステージをみたら、5人も居た。ボーカル、ギター2本、ベース、ドラム。ううむ…最近のヤングなエモ系(?)のみなさまの間では人数多めなのがトレンドなのか……。まあ、とかなんとかいろいろ思ったりはしてみたけど、結果的には、思いっきりヤられてしまった、彼らの音に。第一音からハンパないんだもん、だって。畳み掛けて畳み掛けて、更に畳み掛けて、ぶっ壊してぶっ壊れて…みたいな。うわー…こんな凄いバンドがまだまだ居たんだ…(アイム勉強不足!)(なんて今更!!!)。ひっさびさに、初めて見るバンドのライヴで記憶がぜんぶ吹っ飛びそうになった*1。ヤッバイな…キライ。どす黒くて、頭のネジ飛んでて、ある意味清々しささえあるような。不気味だったり重苦しかったりはしないんだけど、黒い。変態的ってのともまたちょっと違う。確かにメンバーみんな偏差値高そうな印象を受けたけど(嫌味じゃないよ)、アウトプットとして放出されている音そのものは、そんなに難解なイメージは無かった。むしろ、なんも考えないで真っ白になって頭振って…という感じ。いやはや、しかし、こんなテンション(も演奏レベルも)高い音をこんな近くで2000円以下でめいっぱい浴びられるなんていうヨロコビを知ってしまったら、知名度そこそこな中堅バンドの寄せ集めイベント@AX3500円以上…みたいのなんか行くのばかばかしいわー…みたいになるよね、そりゃ。WKB39ことVINTAGEさんがブログで先日「最近ライヴチケットが売れない」みたいなことを書いていたけど、今日のこのエラの盛況具合を見たらどう思うだろうか…(なんてね!)。
3バンドめバンドワゴン。ちょうひさびさ。いつぞやのド−パン企画@O-WEST(出演:どーぱん、ななないん、ばんどわごん)で見て以来だから…2年以上ぶり?とか。あのときは物凄いアウェイで、MCもむちゃくちゃ自虐的で、バンド自体がいまいちノリ切れていない印象だったのだけど。今日は、割とホーム?な感じだったからか、かなりハイテンションで、みててこっちも自然に楽しくなれた。やっぱ上手いし、踊れるし、良いよね、バンドワゴン。アウェイに強いバンドってのも居ると思うけど、彼らはアウェイじゃないときに見るのがわたしは良いみたい。かなり楽しかったー。つーかあの曲のタイトルがほんとにドリフなのかどうかが気になる…笑。
4つめ、きました本命、ディスチャ。
セットリスト↓
・逃避行
・因果結合666
・君は君のもの
・Oddyssey
・Heavy Metal
1曲目逃避行からもう、良すぎた。泣いた、いや、堪えた(どっちだ)。今日は5人編成で、鍵盤、ギター、ベースが居て、ドラムはのっちさんではなかった。ギターとベースとドラム、むちゃくちゃ若い!!!実際何歳かは知らんが、あれは間違いなく20代前半(だと思う)。鍵盤の方は、えびさんよりは若そう…かな?なくらいだったけど。とにかくその鍵盤が良かった。曲自体が良いのはもちろんなんだけど、あの鍵盤の音は、えびさんの声の輪郭をとても美しく浮かび上がらせてくれる音だったと思う。つーか、えびさんの声にはアコギがよく似合うけれども、アコギが似合う声って大抵ピアノも似合うよなあ…と日頃から思っていて、今日のこの鍵盤との組み合わせで初めて聴いて、ああやっぱり…!と。ああああああああもう、良すぎる。エレキギターでも確かに強弱は表現できるのだけど、アコギやピアノのほうが、きっと、そういうものをより顕著に出せるのだと思う。えびさんの歌は、まさにその強弱というか、静と動というか…。穏やかな繊細さと激しく熱をもっている繊細さとが絶妙のバランスで同居しているから、だから、なおさら、こういう音が合うんだろうね…。絶叫しているときもそうでないときも、えびさんの歌は、絶対的に、えびさんの歌、だもんなあ。あー…やっぱりすてきだ。ほんとうにすばらしい。たった1曲で場内全体を完全に自分の世界に引き込んじゃってた。因果結合もピアノよかったなあ…。メロディとか曲展開のすばらしさは言わずもがな、アレンジもほんとうに歌を引き立たせていて、ただただ聴き入るしかない。3曲めの君は君のものくらいまでは割とおとなしめ?だったえびさん、オデッセイではやっぱり激しくなってきてた。えびさんが足踏みするたびにステージと床が揺れる。降ってくる、音が、歌が、感情が。ひたすらそれに打たれ続けて、こみあげてきそうになるものを必死に堪えていた。最後のHeavy Metalは、歌がないアウトロが長く長くあって、それで終わるのだけど、ここでは、ディスチャーミングマンというひとつの形態がもつ力というか、えびさんの「歌」だけでなく、「楽曲」のもつパワー、熱、そういうものが強烈に示されたステージングだったなあ…と思った。ディスチャという名前はあっても、どうにも「エビナケイタのソロ」的な捉え方をしてしまいがちなのだが(わたしは)、ああでもこれは、あくまでバンド形態の「ディスチャーミングマン」なのだな…と、ようやく(?)ちゃんと認識できたというか…。毎度のことながら、終わったあとは、抜け殻みたいに呆然と立ち尽くすほかなかった。やってるほうもかなり燃え尽きたかんじになってるとは思うけど、聴いてるほうもかなりグッタリするんだよね、いつも。ああそれにしてもすばらしいな、ほんとに。あしたはまたちょっと違う形態でやるそうなので、そちらも楽しみ(つーかドラムはのっちさんのが好きだなあ…と思った。今日の子のも悪くは無いけど)。
トリはノースエンド。初見。熱い人たちだった。すんごいストレートな日本語詞で、演奏もばりばりテンション高くてうまかった。みんなが好きになるのわかるきがする。うそがないんだもん、だって。わたしは捻くれた人間なので、こういう音楽はちょっと聴いていて照れくさい気がしてしまうのだけれども。非常に好感のもてる音だなあと思った。こういうバンドがもっと認知度あがると楽しいのにね…(何が?)。
全体的にクオリティの高い良いイベントだった。混み混みのエラはあんまり好きじゃないけど、こういうイベントに人が集まることはとても良いことだと思うので、なんとなくそんなに嫌だなあ…とは思わなかった。
明日は関内!

*1:まあ、去年のtheSunの衝撃には敵わんけど…