感傷的に

isawthelight2006-10-14

 
灰緑→ちゅうがくせいかんおけ→アタリマエダノクラッカーズ→三上寛→イーヴィルスクール。
トップバッターの灰緑は、最近名前を知って気になっていたバンド。今日の出順がよく分かってなかったんだけど、幕が上がってメンバーの姿が見えた瞬間に「あ、これきっと灰緑だ」と。向井君をぐっと若くしてちょっと細くしたみたいな風貌のボーカルギター(チェックのシャツを肘までまくってて、髪が短くてめがねでテレキャスター、お肌つるつる)、ちょいヒゲで格好は普通なんだけどなんかちょっと目つきが怪しげなギター(ジャズマスター)、めがねで坊主で基本はB系ファッションなんだけど帽子が何故か 近 鉄 なサックス、初めから上半身脱いでるおかっぱ頭のドラム、割とかわいらしい風貌で下はジャージ着用のベース、という5人組。この時点で意味不明(特に 近 鉄 が)。ボーカルがぼそぼそっと歌い始めて、いきなりドカーン!と爆発。演奏はちょっと粗いかな…とは思ったけど、そういうことを気にする前に、その独特な世界観にグイッと引き込まれてしまう。ものすごくへんてこで奇妙できもちわるくて。歌詞の内容が通り一編な感じはあるものの、この若さ(あの肌のつやはどうみても20前半かそれ以下かと…)でこれだけの独自な空気を醸し出せるのは素直に凄いことだなあと思った。ライヴが見られて良かった。また見た時にどう変わってるか、楽しみにしていたい。
2番目、ちゅうがくせいかんおけ。中央に日本人形みたいなベースの女の子、ボーカルは高見山みたいな(違)ものすごいもみあげ(鼻ヒゲと繋がってた)に長髪、ベースはスキンヘッドで耳に大きなピアスをしてて珍妙な口髭を生やしていて、ベースのヘッドに"広末"て書いたシールを貼っていたり。ドラムは、髪が長くて、最初女の人かと思ったけど、いちおう男だったらしい。演奏はふつうに上手いんだけど、曲調が2種類くらいしかない感じで、ちょっと途中で飽きてしまった。
3番目、アタリマエダノクラッカーズ。ボーカルギターの長身男子(?)とややぽっちゃりめのドラム女子の二人組。おそろいの高校生の制服っぽい格好をしていた。どちらも髪の毛にメッシュが入っていて、渋谷あたりにいるコーコーセーのコスプレか?みたいな感じ。ボーカルギターが延々と一昔前の歌謡曲の替え歌みたいなのをやって、ドラムの子はわざとむくれた顔で叩いていて。ボーカルがドラムの子に、自分のノリについてこいみたい感じのことを言ったりやったりすると、ドラム女子がドラムスティックを投げつけて撃退…というコント(?)が繰り返されていた。女子は、ボーカルが1人で弾き語りしてる間に古代文明の雑誌を読んでみたり、ほんとにずっと怒った顔してドラム叩いてたし、結構キャラを演じきっているなあ…と。まあでも、ボーカルのほうの歌やフリの面白さがイマイチよくわかんない部分があったので(ネタ元がわかんないとアレの面白さは伝わらないんじゃないかと…)、これまた途中で飽きt…。演奏自体はかなり上手かった(特にボーカルギター)と思うんだけど…こういうジャンル(ていうのか?)は、どうにも得意じゃないので。
4番目、ここで三上さん。さっきまで出演バンド関係者身内ヤングがダラダラ…みたいな空気だったフロア内が、一転、ピシッとした緊張感に包まれる。三上さんがステージの上に姿を現しただけで、その場の雰囲気がガラリと変わってしまっていた。ダラダラお喋りをしていた若者達も、みんな息を殺して歌に聴き入っている。グレッチ一本と歌のみで、フロアを、一瞬にして赤黒い渦の中に巻き込んでいく三上さん。時には、ボロアパートの4畳間だったり、時には真冬のオホーツク海だったり…。物凄い存在感。歌もご本人も。ことばでは上手く説明できない重み・凄みがあって、ただただ聴き入るしかなかった。この料金でこの近さでライヴを見られたことはとてもラッキーだったと思う。説明不要。素晴らしすぎた。
なぜか(?)トリにEVIL。20050305@新宿LOFT以来のPeteroボーカル(だと思う)!演奏は若干バラけてた部分もあったけど…WTZさんのギターのミョョーーーって音とかすごい懐かしくて、おおおEVILだよーーー!!!みたいな。"original"と称していたけど、B.はやっぱり川上さんではなかった(今回のB.の方がどこのどなただったのか結局よくわからないまま終わってしまった…。ただでさえひとの顔を覚えるのが苦手なのに、塗ってると尚更よくわからないので…)。順番覚えてないけど、やった曲→The Scientist、ロベルトは今夜、The Bells Of 13th、Million Knives、心の死支度、善悪の気象台、Hellfire。愛のエテュードはやってなかったと思う(やってほしかたんだけど…)。谷口さんは、ロベルト〜あたりで床に大の字になってたり、ステージ前の柵に腰掛けて歌ってたり。2年前とか3年前とかは、WTZさんの脚の間に入って歌ったり、ステージ上で後ろでんぐり返し(2回)やったり、さらにもっと自由な感じだったけども。BEYONDSの時とはまたちょっとタイプの違う自由さ。歌い方も、若干大袈裟というか壮大(?)な感じで。終盤でWTZさんのストラップが外れて、最初はかがんで弾いてたんだけど、そのうち音も出なくなったらしく(?)スタッフさんがバタバタと出て来てた。陽さんとベースの人はおもいっきりWTZさんのほうを見て(心配して)たんだけど、谷口さんは前のほうでモニタに前のめりで絶唱してて、それがちょっと可笑しかった(つーか、自分のギターほっぽってビール飲んで他WTZさんもかなり可笑しかったけど…)。曲の世界はかなりストイックなのかなあ…と思うけど、今日のライヴはなんだか"自由"だったなー全体的に。懐かしんで楽しんでやってる感じがした、メンバーさん達も。終わった後、笑顔だったし。頻繁でなくても良いから、またライヴやって欲しいなあ…。
 
終わった後はH嬢と初めての「富士そば」を食らって帰宅。しょっぱかった…。