夏の祭のような

 
健さんがマイクを握り締めて下を向いて体をゆらゆらと揺らしながら「わたくしたちは…本当はね、愛の天使(伝道師?)なんですよ…」とか呟いて、パッと顔を上げてから一瞬客席を睨んだかと思ったら、その次に発したひとことが「SURF NAZIS MUST DIE!!!!!」だった。絶叫した。感情とかそういうものの前に、声が出てた。拳を突き上げてた。ネジがぶっ飛んだ。箍も外れた。「狂う」って、「真っ白になる」って、こういうことか!と思った。岡崎さんとてっきんが両サイドで「SURF NAZIS MUST DIE!」と叫び、中央で物凄い形相をした健さんが「SURF NAZIS MUST DIE!」と掛け合う。なんだこれもうどうなってんの。あー、あのね、10年前とか、わたし、わかんないから。あんなの10年前と比べたら大したことねえよとか言われても、知らないから。10年前を知ってる人にしてみたら、今のこの"新生"のBEYONDSでこの曲をやること自体が「禁忌」とかだったりするのかもしれないけど、そういうのも、わたしには実際よくわからないし。無知は罪だとは思う、でも、知ったかぶりして、納得したつもりになってても、それも本当じゃないと思うし。今日のこの時間のほうが、わたしにとっては真実だから。ほんと、すんんんんんんんんんんごい勢いで爆発した、あの瞬間。喜びとか驚きとかそういう名のつくようなモノじゃなくて、もう、全部が。ぶわっ!てなった。健さんが「SURF NAZIS MUST DIE!!!」って叫んで、イントロが入って、照明がカーッてなって、そこからはもうおぼえていない。気付いたら健さんが斜め前に出てきてて「それでは最後…、んぁ、ふぇー…、ん、ふぇっでぃっしゅ」って言い始めてた。あっというまにSURF NAZIS MUST DIEはもう終わってた。うおあーやばいよこれ。だって、なんか、絶対やってくれないような気がしてたんだもん、この曲。封印リスト(なんてあるのか知らんが…)の筆頭に入ってそうだし、なんとなく。あああもう来てよかった。BEYONDS見に来てよかった。「ライヴでテンションあがったこと」ぶっちぎり第一位だよ今年の(まあ今年はまだあと5か月くらいあるけども)。いやもうだってね、今SPZがアパートやってくれるみたいなものだよ、これは*1。というか、SURF NAZIS MUST DIEをやってくれたこと以上に、今日は、"新生"BEYONDSのライヴで、初めて、余計なこと一切考えないで、心の底から、ぶっ通しで、楽しかったから。初めて、このBEYONDSを、心の底から、まったく濁りなく、楽しい!と思えたから。楽しんでる自分が居たから。ほんっと、うれしい。何がどうとかじゃなく、とにかく、うれしい。健さんも、岡崎さんも、てっきんも、あひと君も(!)、大好き!って思った。うれしい。
というわけで、もすこし落ち着いて、全体的に感想など。
トップバッターは意外にも(?)tbaだった。開演する前、斜め後ろ左右の人々(連れ同士だったらしい)が延々「あのアンプはさ…」「絶対そうだよね…」とかぼそぼそと耳元(つーかもうすこしで顔がくっつきそうな距離)で喋り続けてて、ああいや喋るのはべつに構わないけどお願いだからわたしの耳元(つーか顔…な)に左右から密着するのはやめて!とか思ったり(そんなことになってても気付かないくらい、皆さんtbaに夢中ってことですかそうですか)(いや、ライヴ中は仕方ないと思うけど、ライヴ前に無駄な密着はちょっと勘弁…orz)。幕が上がって少しだけ押されて、ひさびさに目の前に現れた原さんと藤ヶ谷(違!)*2のでかさに「おおお…」となる。やっぱでかいなtba…(そこか)。tbaのライヴは過去に何度か見てるが、曲名と曲が一致しているのは3曲しかなくて、まあまさか今日それ全部やったりしないだろ〜と思ったんだけど、原さんの足下にある紙がちらりと見えてみたら…うわあまさにその3曲が書いてあるよママン!きゃーきゃーきゃー。わたしはたぶん少なくとも半年以上は彼らのライヴを見ていないと思うので、こういうセットが「通常」なのか「意外」なのかはちょっとわからなかったけれど。なんだか勝手に「あーーーこれって今日のこのイベントだからなのかなあ…」とか思ってみたり(実際の彼らの意図がどうだったのかはわたしの知るところではないけれど…)。なんか新曲とかも挟んでたぽいが(アルバムが出るとかMCで言ってたし)、曲名がわかる3曲以外も、知ってるのが割と多かった気がする。原さんのMCは「去年このズボンの股を破いて母親に縫ってくれって頼んだけど縫ってくれなくて…昨日やっと縫ってもらいました」みたいな内容…だったかな。そういえば今日、初めて、ギターのひとをちゃんと見た(ちょっとだけだけど)。なんか誰かに昔、tbaのギターのひとは(プレイが?)いとうさんに似てる…みたいなことを教えられた気がするのだけど、今日見てみた限りでは、そういうかんじはまったくないなあ…と。てゆうか、BEYONDS後に一旦バーのほうに行ったとき、すんごい囲まれてる人が居て、誰だあれ?って思ったんだけど、このギターのひとだったらしい。バーで見たときは「あーなんか人気ありそうな男前さんだなー」とか思ったけど、ライヴ中はいまいちよくわかんなかtt(あああ刺さないでください)。tbaは毎度かなり踊ってしまうのだけど、今日はあんまり体が動かせなくて残念だったなあ…。でも藤ヶ谷(違うってば)すんごいよく見えたし(いや、後ろに居ても彼と原さんはいつでもよく見えるけど…ぬ)、FUELとEric.WとK AND HIS BIKEをやってくれたから、満足。(FUELとEric.Wはよくやってる気がする(わたしが行ってる範囲内では)けど、K〜はたぶん聴いたの2回目くらいのような…?そんなことないのかな?)んふ。
2番手はホル。tba終わったらすんごい勢いで人が減ったから、あらら…と思ったけれど。先ほどのほっぺた密着ちゃん達は居なくなったけど、今度はわたしより15センチくらい小さいくらい(気分的に…な)のヤング女子2人組に左右から囲まれてた。その子達は、幕が上がる寸前まで「次、ホル?」「違うのかな?」「ホルだよね?」「え、でも(機材)あんなんだっけ?」「え、あれ、ホルだよ」「そうだっけ?」と、疑っては肯定し、納得しては否定し…というのを繰り返し続けていた。いや、次、間違いなくホルだから…。照明が落ちてSEが流れ出した瞬間に両脇からガッチリ固められてしまって、これはノりたくても無理!な体勢になってしまったわたくし。しかし、1曲目は出だしが静か〜な感じで始まったので、なんとか"捕まった宇宙人"状態からは脱することが出来た。ホルは確か、数年前にfOULとACBで対バンしたとき以来だった気がするのだけど、なんか、全体的に、オトナ(?)になったのかな?と思った。以前はもうちょっと(いい意味で)子供っぽかった気がしたのだけど…。わたしの勘違い(記憶違い)かなあ…。メンバーのダイヴあり、客のダイヴもあり、モッシュモッシュ!な感じで終始。最後の曲はなんだかとても穏やかで、これまた予想を裏切られた(?)なあ…と。こういう音楽は、周りのお客さんやメンバーが同じテンションでギャー!となってるのが楽しいよなあ…って思う(しかし、もうちょっとファンが多かったら、もうすこし盛り上がったのかしらぬ…)(ちょっとお客さん減っちゃってて寂しかったなー…)。
3番手は…かいほく君。ホルが終わると同時に、天井から「こんばんは、LOSTINTIMEのかいほくです」という声が降ってきた。ああ、バーで演奏するのか…。ざわざわどやどやと人々が流れていって、その隙に最前を陣取って得意げになってるヤツとかも居たりして、なんか、そういうのもぜんぶ、どこか、透明の壁を一枚隔てた向こうの世界のできごとのような感じがして、わたしは、しばらく呆然と突っ立っていた。アコギの音色が静かに流れ出し、天井から、スクリーンから、透明の壁の向こうから、かいほく君のうたう「手紙」が、水になって溢れてきて、わたしの視界をふさいだ。わたしはそれほどたくさんのLOSTのライヴを見てきたわけではないけれど、だけど、かいほく君と大岡さんともっちゃんっていう、あの3人のLOSTの音が好きだったんだ。かいほく君の強い強い強いうた、それに負けじとグイグイ突き進み、時には蹴散らしてしまうくらいに勝ち気なもっちゃんのギター、ふたりの音の"喧嘩"を諌め、見守ってきた大岡さんのドラム。この3人が生み出す音楽、そのLOSTINTIMEがわたしは大好きだった。かいほく君のうたはもちろんそれだけでもとても素晴らしいと思うけれど、だけど、バンドで鳴らす音は、ソロのそれとは全く違う種類のもので、歌い手が変わらないとはいっても、やはり、ひとつでもピースの形が違ってしまったら、そのパズルはもう原形を留めないものになってしまうから。「TIGHT祭は3人でやります」「この3人のLOSTINTIMEを期待していた人達には本当に申し訳ないです」「僕と、源ちゃんと、新しい方と、その3人のLOSTINTIMEも、どうかよろしくお願いします」。バーに行っていなかったから彼の表情や場の様子などはわからなかったのだけれど…。ふと「翔び魚」のイントロが鳴りはじめて、そこでついに堪えきれずタオルで顔を覆った。この曲を初めて聴いたのはソロでだった。この曲は、個人的には、バンドではやらないほうが良いんじゃないかと思っていて、今度のシングルのc/wに入るときいた時は、もっちゃんのギターが入った音で聴きたいような聴きたくないような、複雑な気持ちになったりもしていた。この曲は、自分にとっては、LOSTの曲ではなく、かいほく君のソロの曲という位置付けだったから。でも、バンドで、シングルとして、出すんだよね…もっちゃんが参加した最後の音源として。「さようならば」とかいう歌詞が半分くらいしかないという新曲、どうしてももっちゃんのことを歌っているように思えて、聴いていてとてもつらかった。うたっている本人がそこに居たら、たぶん、耐えられなかっただろう。かいほく君は、最後に、「翔び魚」が収録されるシングルのタイトル曲である「まだ故郷へは帰れない」をうたった。よくわからないけど、8/10を見られないわたしには、「翔び魚」と、かいほく君の「新しいLOSTINTIMEもよろしくお願いします」というMCが、自分とあの3人のLOSTの"お別れ"だった気がした。「まだ故郷へは帰れない」は、新たな道を歩み始めたもっちゃんに対する餞であり、最後の8/10を見られないわたしのようなファンと自分(達)自身への改めての意思表明(?)のようなもの…だったのかな…と、なんとなく、そんなふうに感じた。かいほく君のうたはいつもほんとうにほんとうに素晴らしい。だけれども、あのうたと本気の喧嘩が出来るギターを鳴らせるひとは、きっと、後にも先にももっちゃんしかいない。それぞれが決めた道、そして出した結論。とはいえ、やはり、まだまだ受け止めきれるものではないし、もっちゃんの新しい道も…応援する気持ちもあるにはあるけれど…正直、まだそんなことまでは考えられないというか。あああだめだ…涙がぜんぜん止まらないや…。もっちゃんのギターが鳴っているLOSTの音が聴きたい。かいほく君のうたと、もっちゃんのギターと、大岡さんのドラムが、あの3人の音が、もう一度聴きたい。叶わないことだとわかっていても、でも、どうしても願わずにはいられなかった。なんで?って、思わずにはいられなかった。だめなファンでごめんなさい。まだぜんぜんちゃんとわかってあげようともしてなくて、ほんとうにごめんなさい。でも、どうしても、無理なんだ、今は、まだ。新しい音なんて、想像したくない。あの3人じゃなきゃいやだ。ごめんなさい。
頭も視界もぼんやりしたままで、すぐに次のBEYONDSが始まった。谷口さんは例の赤いギターを抱えていた*3。ああ今日も前半が"新生"曲→後半は旧曲っていう流れか…。出だしは、4人でセッションのようなものをやっていたと思う。新曲のイントロにしては長いよな…とは思ったけど、あれは何かの曲の一部分だったのだろうか(かいほく君の余韻でまったく頭が回っていなかったので、今となってはもうどんな感じの曲だったかすらも思い出せない…)。あーーーもう、なんなのかな。今まで新生BEYONDSのライヴには何度も来ているわけだけど、毎回、何かしら、ぼっこりへこむ出来事に遭遇している気がする。新しいフライヤーだの「でございます」だのはまあともかく、今回のこれは何?BEYONDS自体は関係ないじゃないの。なんか、もう、そういうものがついて回るという運勢(?)なのだろうか…。冗談じゃない。なんで毎回へこまなきゃいけないんだ。わたしはBEYONDSをちゃんと楽しみたいのに!!!…とかなんとかうだうだ考えている間に、そのセッションみたいなのはフィニッシュを迎えていて、谷口さんがマイクに向かい「えーこんばんは!BEYONDSでございまっす!(にっこり)」と。はあ…また「ございます」なのね…もういいよ…そういうもんだと思うことにするよ…「ございます」はファウルどうのじゃなくて"谷口さんの"決め台詞なんだよねそうだよねそう思うことにしますよええ。…と0.2秒くらいは項垂れてしまったのだけど、次の瞬間に谷口さんが弾き始めたギターのイントロが「リグビダートル」で、てれれーてれれーっていうのが正面のアンプから聴こえてきた途端、谷口さんが歌いはじめた途端、誰かに背中から別のスイッチを押されたんじゃないか?ってくらいに、まさに一瞬でテンションが切り替わって、「うぎゃーーー!!!」とか叫んでいる自分が居た。…え、じぶん、何?さっきまでの落ち込みは何だったの?あんた誰?その切り替えの早さ、何ワザ?自分でも「どうよ!?」とは思ったけど、楽しくなっちゃったもんは仕方がない(…のか?)。平日ということもあってか、周囲にあまり人の気配を感じなかったのは残念だったけれど、とにかく自分はめいっぱい楽しんでいた。何がどうなってんだかよくわかんないけど、ほんとうに、健さんのイントロ一発で、ロウな気分がいっぺんに吹っ飛んでってた。すごいよ健さん!!2曲目は新曲。渋谷でも一度披露済みだったようだが、わたしはこれは初聴き。歌詞はたぶん英語?最初、何かのカバーかな?とかちょっと思ったんだけど…(というより、たぶん、ネストのソロでやってた曲なんだろうね…)。なんとなくシルトとか地下室とか、あっち寄り(=ファウルちっく?)な曲調だった。健「えー、本来ならば、こう、スタイリッシュに、キメたいところなんですけども」岡「(すんごいウケてる)」健「今日は、その、夏の…、夏の祭りのような、爽やかさ*4を…こう、強調、してね、みました」客「(笑)」健「ええ…夏の…祭り…ですよね、今日も、その、一種の…祭り…(ブツブツ)」岡「(唐突に→)あなたと出会えた…」健「ん?…ああ、そう、(顔をあげて客席のほうを見遣りつつ→)ん…、あなたと…出会えた…そんな…シルトの、岸辺で」。え、なんで岡崎さんが促してるの?(笑) 3曲目はシルト。あ、今日は健さんのギターも裏打ちじゃなかtt(こら)。健「えー…夏の…祭り…ですよね、この、今日、げき…しょき、ということで。えー…呼んでいただいて、ありがとうございます」。で、なぜかまたまた岡崎さんが健さんの側に寄ってきて「あホイホイ…」と。 あ ホ イ ホ イ ? え、そこ、ほんとにそれでいいんだ…?健「うん、そう、ええ、あ…ホイホイ、あホイホイ、です」で、緑色の光線。「あホイホイです」ていう曲紹介はどうなんだろうそれは。しかも言いだしっぺが岡崎さんだし。笑顔であホイホイっていう岡崎さん…あホイホイ…(遠い目)。つーか実際、その「あホイホイ」の箇所になったら、周りの人々がとても楽しそうに岡崎さんやてっきんのほうに向かって「あほいほーーーい!」って叫んでて、かなりおもしろかった。今後も定着したら楽しいかもね(岡崎さんの促しは定着しなくて良いけど…)(だって「あホイホイ」だなんて、なんだか岡崎さんのダンデーなイメージが崩れr)(え)。そろそろ地下室とかやってギターの時間は終わりかしら…と思っていたら、一旦水を飲んで、んー!と伸びをした健さん。まだまだギター続行の模様。…って、なんか、次、地下室ではないっぽい…。健さんが真っ赤な顔をしてぐああああっとなって「○○セプテンバ!」(←出だし聴き取れず)と絶叫、かなり激しいイントロへ。うわ!まさか新曲!?すごい、すごいよ健さん!こんな短い期間に新曲2つも作ってくるなんて!一年で一曲しか作れなかった自称・寡作バンドことファウルの健さんなのに!!!(←おい) いやー、バンドってすごいなあ!健さんが寡作でも、岡崎さんやてっきんやあひと君が居れば、新曲もどんどん出来ちゃうんだね!!!(←こら) つーかこの曲すんごい短かった。イッツはーどこあ!?比較的曲が長めなバンドであるBEYONDSにしては、かなりめずらしいような気がする、この短さ。うわーなんか楽しい!かなり楽しい!演奏ももちろんバッチリあってたし(てゆうか、なんでBEYONDSではだいじょうぶなのに、V&TOMでは新曲の演奏があんなにめためたなのかなVさん!やれば出来るんだからV&TOMでもちゃんとやればいーじゃん!byアリエ)(何)(うわあ刺さないで!)。つーかまだギターなのね健さん。つーかその次も新曲なのね健さん。すごい!!!!!こちらも結構速い曲だったと思う。リグビダートルと緑色の光線の中間くらいの空気…かな。歌詞は恐らく英語だったと思うのだけど。このときかなりボーカルが割れててあんまりよく聴こえなかったので、もしかしたら日本語も混じっていたかもしれないけど、ちょっとよくわからない。そのへんはちょっと微妙。だだだーーーっとギターでここまで6曲かっ飛ばしてきて、よーうやく、ひと息。ローデーさんが出て来てギターと足下の機材を片付けていって、健さんが、ポロシャツの裾をむーーーっと引っ張りあげながら、水を飲む。岡崎さんとあひと君とてっきんは、それぞれに、タオルで汗をぬぐったりしていた。健「あのー…今日もね、夏の祭り…ということを再三、我々は、言って来ているわけですけども、そのー、今…ね、フェス…フェスシーズン、ですよねえ。…あのー僕は、あんまりこう…海外のバンドとかを、見に行くことは、ないんですけども。この間、武道館に…コ−ルドプレイを…見に行ってきまして」(えええ!健さんが!?)「それでそのー…こう、わたくしなんかは仕事を終えてからこうなんというかよそよそしーーーい感じで後ろのほうで(←ここまでかなり早口)見ていたんですけれども。あのー…フェス、フェス…なんですよね、こう、会場の雰囲気が。こんな長ーーーいリュックを背中に垂らした若者達なんかが『フジロック行く?』(←わざとらしい声真似)なーんて(←ここまでまた早口)言いながらね、こう…、フェスフェスしい…フェスフェスしいんですよねえ…空気が。フェス…なんですよ、ねえ。フェスフェスしい…(ブツブツ)…うん…。なんか、ああいう、空気が…ね。…まあ、今日も、こう、フェス?…のような…空気?…をねっ?」(客&岡「(笑)」)「あ!あの、僕、コ−ルドプレイは、嫌いじゃないです!(にっこり)」(えええええええ…)(すんごいわざとらしいんですけどそれ…)。さーて、ここからは飛ばしていきますか!な感じで、ハンドマイクでゆらゆらする健さん。何が来るかな何が来るかな。健「ぅぉわっつ、わーっつ、ゥワッツゴーインオーォン…」。はいきたWHAT'S GOIN ON!イントロで後ろのほうから歓声があがる。うわー今日はモッシュくるかなー?くるかなー?・・・・・ こ な か っ た orz。踊ってる人はいるんだけど、やっぱり平日のせいか、年季の入ったモッシュ隊のみなさん(?)はあんまり居なかったみたい*5。ぜんぜん誰にもぶつかられなかったし。ちょっとさみしいなあ…とは思いつつ、自分はとにかくひたすらテンションが高かったので、好きなように踊って暴れてた。続けての曲はRevenge〜。おおおしばらくこれ続けるのかな?新曲を中心にやりたい…みたいなことをどこかのインタビューか何かで読んだけれど、これを引っ張り出してくるなら、SHE LIKES THE TUBE BOYとかSURF NAZIS MUST DIEとかもやってくれればいいのに…。ああでも、Revenge〜は「The World〜」のほうに入ってる曲(=岡崎さん時代?)だから…なのかも。どれがどうとかじゃなく、そもそも「UNLUCKY」のほうの曲はあんまりやらないってことなのかも…。うーん。まだ冷たいほうの水のペットボトルを首筋や背中にあてて冷やしながら、ハァハァと息を切らし、座ったり立ったりしつつ。健さんが、ふらーっと、向かって左側のステージぎりぎりまで出て行き、ゆっくりとまた振り返って、ちらっと岡崎さんのほうを見た。目線で頷く岡崎さん。…そして冒頭に戻る。まさかまさかまさか。ここでSURF NAZIS MUST DIEが聴けるとは…!そして最後のFEDDISH THINGS。ドラムのカウントのところ、かなりはっきりとあひと君が「ワンッツスリッゴッ!」って叫んでた。すんごい気合い入ってた。わたしは、今までずっと、このカウントのところは、大地さんと比べてしまっていたのだと思う。大地さんだったら…って、いつも考えちゃってたんだと思う。でも、今日は、ぜんぜん、思わなかった。比べたり、しなかった。ほかの誰でもなく、あひと君の、あのカウントを、心待ちにしてた。一旦ジャーンとなって、ダタタン!と入って、シンバルの残響音の中で、息を呑んで、待っていた。あひと君の、あのカウントが入る瞬間を。うん、今日、やっと、この4人のBEYONDSを、ほんとうに、楽しい!大好き!って思えたよ。ファウルとか昔のBEYONDSのVTRとか、そういう「ほかの何かと比べた」上でのBEYONDSではなくて、今の、このBEYONDSを、純粋に、楽しい!って思えた。冒頭にもしつこく書いたけど。なんかもうすごくすごくうれしくてしあわせで、今あひと君や健さんに会ったら勢いでおもいっきり両手で握手とかしちゃいそうなくらい、すんごく爽快でハイな気分になってた。あードリンク先に飲んじゃうんじゃなかったー…激しく後悔。
一旦バーのほうに行って、お友達とも再合流。そこでサイン&写真に群がられていた人No.1はtbaのギターの人だった。ボーカルより大人気。しかし、携帯のカメラはまあわかるけど、デジカメってあれ、そもそもあの会場に持ち込んでよかったんだっけ?ずいぶん堂々と撮ってるヤツがいたんだが…。しばし談笑の後、お友達は所用でもう帰らなくては…とのことで、わたし一人でフロアに戻り、FYH。今日は18曲しかやらないぜーーー!!!て。ヤッバイな…去年のこのイベントのこと思い出してきちゃったよ…DO……。やっぱりちょっとアルコール投入するかなあ…。最初に飲んだビールはかいほく君とBEYONDSのせいでもうぜんぶ抜けちゃったし…。一旦演奏が途切れたところを見計らい、急いでバーに出てビールを買って戻ろうとしたら……わ、やっぱ歌うんだ!?うわーい!!!さくっとフロアに戻り、輪モッシュにも軽く混ざりつつ(かばんもってたから一応ひかえめに…)わーわーわーわー踊る。FYHたーのしーーー!!!そろそろ中盤に来て「もちろん恒例のセッションもやるぜー!」みたいなことをドラムの人(かな?よく見えなかった)が言って、まずは健さんがステージに登場。2曲ほど絶叫して、はにかみ笑いで退散。健さーーーん!!!そしてお次はtba原さん。こちらも2曲。原さんはいつもの原さんだった(と思う)。で、3組(?)目、かいほく君とホルのギターのひと。このメンツで3曲を演奏して、本編は終了。去年もそうだったけど、FYHに入ったときのかいほく君は、ほんっと、楽しそうだった。「かいほくなー、こいつだってなー、パンクロックが流れ出したらガンガン頭振るんだぜー?」って、FYHのベースのひと(だったかな?これもよく見えず…)が言ってたけど、もう、ガンガンどころの話じゃなかった。あのでかい図体で、5人も乗っかったステージ上で大暴れ!だもの。あー前のほうに残ってなくてよかった(…なんてね!)。はー…FYHすんごい楽しかった。アンコールも、人数は少ないながらも、かなり盛り上がっていたし*6
いいイベントだったなー…。DJタカハシコウジの選曲も(誰の曲とかぜんぜんわかってないけど)ゴリゴリな感じで楽しかったし*7
なんか、BEYONDSみてるとき、ふと、ああ…リバスロも見に行かなきゃなあ…って思ったり、した。岡崎さんはBEYONDSで見てるし、こないだ近藤さんソロ見たし、やっぱ、これは高橋さんも見ないとな…って。リバスロに関しては、高橋さんもだけど、ハヤシのこともあるから、なかなか…なのだけど。ようやく、改めての「こんにちは」が出来るような、そんな気がしたから。今日は、きっと、そういうイベントだったってことなのかもしれない。
 
一期一会。
 
 
BEYONDSセットリスト
 
リグビダートル
A Proud Man
シルトの岸辺で
緑色の光線
新曲(Black September)
新曲
WHAT'S GOIN ON
芝生の逆襲(Revenge of the Lawn)
SURF NAZIS MUST DIE
FEDDISH THINGS
 

*1:まあアパートは実際は去年の2月にやってくれたんだけど…。SPZの持ち曲数とライヴの演奏曲数とを考えたら、シングルでもなんでもないアパートが演奏される確率ってものすごい低いわけじゃないですか。BEYONDSは持ち曲数は少ないけど、なんというか、アレやコレやを考えたら、この曲を今の"新生"BEYONDSでやる確率は、SPZのアパート(のような位置づけ(?)の曲達)並に低いんじゃないかしら?ということです。…ああ、てゆうか、BEYONDSとSPZを横に並べて考えるなっちゅう話ですかそうですか。

*2:tbaのあらいさんてGAMBAのゴ−ルキ−パ−のふじがやに似てませんか似てないですかそうですか。

*3:先日のnestで使用していたナチュラルカラーでテレキャス風味なあのギターではなかった。

*4:谷口さんの服装:ポロシャツ+膝下丈のジーンズ+素足にブルーのラインが入った白スニーカー。爽やかというよりむしろ、イメージは休日の寝起きに近所のガソリンスタンドで洗車してるオッサn(そゆこというな)

*5:大地さんは居られたのかしら…?

*6:BEYONDSのときも毎回あのくらいのモッシュが起こったら楽しいのになあ…。

*7:最近某ギタリストのDJイベントに行ってないからああゆう感覚はちょっと忘れてましたよ…。ああうん、つまり、"つなぎがブッチリ切れるDJ"の感覚…なんですけども…(そゆこというな)。