今しかないとか言って

 
雑感を並べる。
 
■プロフェッショナル
ヴィンテ−ジロック代表さんのブログの2006/05/11の段落2

周りではタバコを止めたヴォーカリストはかなり多い。
って言うか吸ってる人の方が少ないくらいだもん。
理由は至って単純で「喉のため」。
ライブがある前の日は酒呑まないどころかツアー中は一切呑まないとかは割と当たり前。
精神面をいい具合に持ってくには、まずは体が健全である事から始まる。
そんでもって僕らスタッフは、そういった環境を作る手助けをする。
あくまで色んな欲求を自制するのは、他ならぬ本人でしかないからね。

というのを読んで、むかし、とあるJFL*1のチ−ムで当時プレイしていた選手(Yさんとしておく)が、"試合の前日は、夜8時以降、一切の飲食をしない(8時前でも酒は飲まない。8時以降は水すら飲まない)"と話していた(そして実際ポッキ−1本すら口にしなかった)ことを思い出した。ホ−ムでJFLの公式戦がおこなわれたその日、翌日にサブチ−ム主体での練習試合(相手は地元の高校生)を控えていたYさんは、自分はレギュラ−で前日フル出場だったため、その練習試合には10分程度しか出場しなくていいであろうことを承知の上で、大人数での楽しい会合(食事とかお酒とかいろいろ…)の最中にありながら、自身の"プロ意識"を貫き通していた。たった10分、しかも相手は高校生。でも、試合は試合。常に本気でその時点での自分の100%を出し切るのがプロであり、そのために、日頃、コンディションを維持するのは"当然"のこと。その場の"雰囲気"や"勢い"に流されて「ま、いっかー…」となってしまったら、そのわずかひとくち・わずか1杯のために、うっかり怪我をしてシ−ズンを棒に振る可能性だって否定できないから…と*2。実は、Yさんは、前年まではJリ−グ(今でいうJ1)のチ−ムに所属していて、いわゆる"プロ"選手だったのだけど、当時のチ−ムに移籍後は"社員"選手として契約していて*3、つまり、厳密には"プロ"ではなかった。Yさんは、ふだんはチ−ムの親会社のオフィスでス−ツ姿で事務をしている"一般会社員"で、ぶっちゃけて言えば"何もそこまでマジになんなくても"よかったのである。JFLでのプレイをきっかけにJのチ−ムからの引き抜き(=移籍)を狙う選手とか、ゆくゆくチ−ムがJ入りを視野に入れているから…とか、そういう明確な理由や目標があるから真剣にやっている…という選手もたくさんいるけれど、少なくとも、Yさんは(詳細は伏せるが)そういう立場ではなかった。しかしながら、彼曰く「チケット代を払って試合に来てくれる人、声を出して応援してくれるサポ−タ−、現地に来られなくてもテレビで見ている人、ほんのちょっとでも自分達を気にかけてくれている人たち、そういう人が1人でもいて、それで自分が選手としてグラウンドの上に立っている限りは、常に"プロ"としてプレイしなくてはいけないと思っている」と。契約形態とか、チ−ムがどこのリ−グに属しているとか、サポ−タ−(=ファン)の数が多いとか少ないとか、試合の相手が格下(格上)とか、そういうことは関係ないんだよ…と。要は、自分の"意識"の問題なんだよ…と。Yさん自体はもう数年前に引退してしまったのだけど、特にサッカ−が盛んというわけでもない地方の小さなチ−ムにも、こういう高い"プロ意識"をもった選手が他にもたくさんいる。たとえ日本代表とかには選ばれなくても、Jにあがれなくても、ずっと地方の弱小チ−ムで無名のままで終わっても*4、常に自分の100%を出そうと日々切磋琢磨し、そのチ−ムや選手を愛する人たちの前ではいつでも"最高の自分"であるための努力を惜しまない…。これは本当にすごいことだと思うし、ご本人の苦労や努力は並大抵ではないと思う。でも、お金を取って人前で何かをするひと(=エンタ−テイナ−)は、(額の大小はともかく)それでおかねをもらっているわけだし、そんなの"当然"だよなあ…とも思うわけで。…つまり、土俵は違っていても、みゅーじしゃんのみなさまにも同じことが言えるんじゃないかしら…と(ああやっと本題に辿りついた…)(前置き長すぎ!)。メジャ−だろうがインディ−ズだろうが事務所に入っていようがいまいがレ−ベルがついていようがなかろうが、人前でお金を取って演奏している以上、全員"プロ"なんじゃねえの?と。上のブログの引用内容じゃないけど、ライヴの前日(当日)はお酒飲まない*5とか、ボ−カルがタバコやめるとか、そんなのあたりまえじゃないですかどうですかちがいますか。なるべく風邪はひかない(のどを痛めない)ようにするとか、ツアーの初日から大酒は呷らないとか、ライヴが続くときは夜遊びは控えるとか、髪の毛のばしすぎててさらにパーマなんてきもちわるいから切ればいいのに!とか(…最後のなんか違う)、すくなくとも、ある程度の固定ファンがついていたりするバンドの人だったら、とーぜんすぎて鼻で笑っちゃうよね!みたいなレベルのことじゃないんですかどうですか(つーか、現時点で、固定ファンがいるか…とか、インディ−ズだとか、レ−ベルもついてないとか、ライヴすら数回目ですとか、そういうことは問題ではn(おなじようことを何回も言いすぎなので以下略))。あと、ト−のヤマザキさんのト−公式サイトのほうの日記(ブログじゃなく。もっと古いやつ)で

もちろん、自分のバンドが世界一すてきだと思っているので、
(そう思ってない人はチケット代取って人前で演奏すべきではないです。死ね!)

ていうのがあったけど、これもほんとその通りだと思う。自信なさげに演奏してるひととか、不機嫌なかんじのひと(演出で…ではなく)とか、見てて良い気はしない。たとえ、どんなに鳴らしている音が素晴らしくても。いきすぎなナルシストさんは個人的には好かないけど、キャリアとか位置(メジャ−とかインd)とかそんなのもぜんぶ無視する勢いで「俺らがいちばんかっこいいやろ!」って言い切っちゃうくらいのバンドのほうが、見てて気持ちがいい。
…と、ここまで書いておいて、結局何が言いたいかというと………うーん。「上に行っているひとは、やっぱり、それなりに努力してるんDA・YO・NE・☆」ということでしょうか(…え?)。
最近、ライヴを見たりとかしていて、いろいろ、うーん…と思うこと(実際はこんな大袈裟な(?)ことではないのだが、結果的にはこういう部分にも結びつくであろう…というようなこと)がいくつかあったのだけど、たとえばアンケートに書くとか本人に直接言うとかそういう手段がそもそもなかったり(言ったり書いたり、出来ることと出来ないことはあるけれども…)手段はあるけど言い難かったり…で、どうにもこうにも…と。そしたら、若林さんが上記のようなことをブログに書いておられたので、あー…なんかわたしが言いたかったようなこと(の一部)を言ってくれたなあ…みたいな(←痛い)。特に

精神面をいい具合に持ってくには、まずは体が健全である事から始まる。

て部分が。これは自分自身のことも照らし合わせて…なんだけど。あー…こういうことがうまく言える(伝えられる)おとなになりたいなあ。つーか、まず、健康になりたい(…え)。
(てゆうかものすごいえらそうですみません)
 
■バンドのひとの人工パーマネンツ
はやりすぎ。
 
■音
ギターの音がとんがっているバンドのライヴを主に見たい。客が縦ノリで拳をあげてるとか合唱してるとか後ろからダーッと押されるとか、そういうことが起こり得ない類の。縦ノリも客がぎゅうぎゅうで踊ってるライヴも嫌いなわけではないけど、すこし、疲れてしまったらしい。すぱるたろーかるずで言えば黄金ウェ−ヴ以前…みたいなの(パーフェクトソングとか)が聴きたいと思う。みんな押し黙って音に打たれ続けているかのような…。AXとかクワトロとかじゃなくてシェルタ−とかERAとかカウンタ−アクションとかで。最近猛烈にキウイロ−ルが恋しい。ああいう音のバンドはもうどこにも存在し得ないのだろうか。
 
■センチメンタル
わたしは、元気です。

*1:日本プロサッカ−リ−グことJ1/J2の下にあるリ−グ。法人化しているチ−ムとしていないチ−ムがある。つまり、プロとアマチュアとが混在している

*2:そもそも、サッカ−選手は(実態はどうだか知らないが)タバコは吸わない(お酒も、シ−ズン中は一切口にしない)選手がほとんどだと思う。90分(45分ずつ×2)ずっと走りっぱなしという過酷な競技で、日々厳しい競争を勝ち抜いてゆかなくてはいけないのに、そんな、血管を縮め血中の酸素循環を悪くする嗜好品(=タバコ)なんて、摂取しようとしている時点で"プロ失格"。スポ−ツ選手なら「全員が絶対タバコはダメ」とは思わないけどね。サッカ−は、競技の特性上、特に…ということ。まあ、あくまでこれは1ファンの勝手な持論ですけど。

*3:JFLの選手の契約形態は、大雑把に分けると"プロ"と"社員"があり、前者は毎日サッカ−をするだけ(J1/J2のほとんどの選手はこれ)、後者は、平日の昼間はチ−ムの親会社で通常業務に従事し、夕方から練習、週末に試合…という生活。JFLの(特に未法人化の)チ−ムの選手は大半がこの"社員"の形態。今はJ2のヴァンフォ−レとかでも、昇格までの何年間かは"社員"扱いの選手も多かった。(昇格後は、チ−ムの一定数以上の選手が"プロ"契約をしている選手でなくてはいけないという決まりがあるため、"社員"の形態で契約することはほとんどない)

*4:まあYさんは、T高で全国制覇/T大でリーグ優勝/U(世界大会)代表/Jリーグ某チ−ムに鳴り物入りで入団/以下略…なんだけど。(てゆうかこの経歴その他でわかった人はメ−ルください)(何)

*5:酒が入っているほうがいい演奏(?)ができるひとは、もちろん対象外。