ぼくは街を作る

 
魚2DAYS一日目。シブヤ。
おそらく800のほうが先だろうし…まったり魚を見たあとは後ろに下がろうっと!…という目論見だったのに、中に入ったらびっくり。アンプがジャズコじゃなーい!ギターはサンバーストのストラトだけど、足下にあの赤い派手派手なマッドファズもデジタルディレイ×2もなーい!つまみ(?)にペットボトルのキャップを留めてるやつ(素人なので機器名がわかりません)もなーい!ピックもマーブル模様のやつじゃなーい!つまり、シモーカ君じゃなーい!!!…うそでしょ…800が先?がくがくぶるぶる…。隣にこわそうな男子(…?)いるし。てゆうかマジでこわい。ママー…泣
開演前になんとかエビスの先行の電話も繋がって、客電が落ち、初800。隣の男子はやっぱりすごいいやなかんじだった…泣。でも、ライヴ自体はわるくなかった。800は1曲もわかんない…とか思ってたのに、いきなり最初から知ってる曲をやってくれたし。後ろの女子がずっと金切り声で絶唱してたので、ご本人の歌はサッパリ聴こえなかったが、知ってる曲を聴けたのはうれしかった。隣のひとのせいでちょっといやなこともあったけど、ちいさなこいのメロディ(だっけ?)とか、りゅうきゅうあいか(だったっけ?)とか、他にもいくつか知ってる曲をやってくれたので、全体としてはけっこう楽しめた。新曲の時のほうが後ろの女子の合唱がなくてボーカルの歌はよく聴こえたんだけど、やっぱり、有名な曲をやってくれると初見でもノれるからありがたいなと。なんか、隣のやつみたいなかんじわるいのも居たには居たんだけど、バンド自体はとてもあたたかい感じだったし、合唱してた子達も「ほんとうに800の曲が好きなんだなあ」てのが伝わる歌い方(うまく言えないけどなんとなく…)だったから、ちょっと800いいなあ…って思った。南国特有のおおらかな空気が流れていたしね。ただまあ、機材トラブルは仕方が無いにしても、MCがグダグダで長すぎて、それには時々ちょっとイラついた。まあ、この南国ムードがなかったらもっとイライラしたと思うから、そこらへんは800の醸し出す雰囲気でだいぶ緩和されてたんだとは思うけど。予想してたより「曲」が良いバンドだなーと思った。魚と対バンていうのも、見終わった後はなんか頷けるような気がしたよ。
しかし、今日一番こわかったのは、800が終わってからセットリストやドリンクやメンバーとの握手に群がる800ファン…ではなく、それに乗じて割り込んできた魚ファン…だったのだけれども。うーん…。
転換時からずっとSEはケイク。おなじみ。ささきくんは今日も黒の上着を羽織って変顔しながらの登場。州君はひさびさにいろんな布を継ぎ合わせたハーパン、上は800テーシャツを着て、靴はナイキのトレーニングシューズみたいなやつ。シモーカ君はハコの記念テーシャツにジーンズ、靴は緑のPUMA、帽子はえんじ色。なんかちょっと鼻が…光ってるんだけど…シモーカ君(そんなとこ見るな)。いつものように真ん中で作戦会議(?)をしてから、1曲目はささき新曲。マテンロー。歌詞もまんま「摩天楼が〜」みたいな内容で、曲調はけっこう勢いがあるかんじ。そのまま続けてロウ。こんどは別の隣の男子がちょっと・・・で、このへんはあまり入り込めなかった。ささき→ささきって続いたのも集中できなかった原因かもしれないけど。3曲目はやっとシモーカ曲がきてハロー。うああ…やっぱりちょっと隣が………。せっかくのハローなのに、なんだか、どうにも、こうにも。ここでMCが入ったので、急遽Sちゃんにタオルを借りる。すんません。シモーカ君(州君だっけ?)がぼそっと「ここからは湿った曲タイムです」みたいなことを言って、照明も暗めになって、始まったイントロは夜も眠れない。おおひさびさ!と思ってなにげなく視線を落としたら、シモーカ君の足下の紙にひらがな3文字が書いてあるのが目に入った。・・・の、のどか!のどかって書いてある!もぐらー!!!それからはもうすっかりそれに心奪われちゃって、気も漫ろになって、夜も眠れないはほとんどまともに聴けていなかった。ごめんなさい。チャッと切って、きた!もぐら!5月のロフトまで聴けないと思ってたから、もうすんごいうれしかった。曲に浸ろうとする気持ちと嬉しくて顔が笑っちゃうのとがごっちゃになって、きっと変にニヤニヤした笑みを浮かべて聴いていたんじゃないかと思う。きもちわるいな自分。でもほんとにうれしかったから。のどかに殺されるかと思ったもん(…なんてね!)。しかも次の曲がシティ!ああもう何これ今日!やばすぎる。隣のひとのことも何もかもすっかりどうでもよくなって、3人のコーラスにあわせてニコニコしながら体を揺らしていた。うわーん、魚さん、大好きだー。シティはささき君のベースラインもかなり好き。ここでだったか州が、いつもなら「どうも、あなろぐふぃっしゅです」と言うところを突然「どうも、あなろぐふぃっしゅ…のドラムのさいとうしゅういちろうです」とか言ったりしたので、シモーカ君も間髪入れずに合いの手「ボーカルギターのしもおかあきらでっす!」。で、ちょっと戸惑いつつささき君も「あ、えっと、べ、ベースのささきけんたろう…です」と。場内微笑。そのあとささき君が「僕達は新曲を作ってまして」みたいなことを言って、アンセム。マテンローよりも更に元気なかんじ。スピードも好きだし、この曲も割と気に入っている。イントロで「あ、アンセムだ」ってわかるほどは曲をおぼえていないけど…。続いてのシモーカ新曲は鰯。タイトルはもう「(仮)」じゃないのかな?やっぱりシモーカ曲はへんてこりんで大好き。今日はささき曲も好きなのばっかりやってくれたなあ。月の花。ささき曲はコーラスがガーッと入る曲(世界は幻とか)が好きなんだけど、この曲は唯一(?)、そうじゃない(?)けど大好きな曲。ささき君も良い声してる。で、シモーカ君のお決まりの台詞「僕の住むタウンはこんな感じ、君の住むタウンはどんな感じ、タウン」(今日はかなり早口)でタウン。この曲、サビとかは楽しい感じだけど、Aメロというか歌い出しの部分は、シモーカ君の声が沁みまくって泣けてしまうのでこまる。会場の暗めの照明のせいもあってか、思わずうるっときてしまった…。後半の転調でガッとあがるところとかになったらもうすっかり笑顔になっていたけれど。ささき君が「あの、僕ら、明日も新宿でライヴがあるんで。えっとチケットも確か、まだ、あるはずなんで…」と言いかけたらお客さんからすかさず「チケットないよ」「完売だよ」と突っ込みが入り、更に追い討ちをかけて州が「ばーか!ばーか!」と。ささき君しょんぼり。まあいつもの光景だけど(ひどい)。一方のシモーカ君は「ちょっと業務連絡していいすか?…あの、さっきから、俺のギターの音がだんだんちっちゃくなってってるような被害妄想に駆られてるんですけど…大丈夫ですかね?」と、PAさんに確認を入れてみたりしていた。べつにこの時は(外音は)なんともなかったんだけどね…。シモーカ君がちょこちょこ機材をいじってる間に、またまた州が「あのー僕も業務連絡してもいいですか。ベースの方の汗がちょっと尋常じゃあないんで…。飛び散ってくるんで…。なんとかしてほしいんですけども」って。さっきより更におめめパチパチしながら「や、え、あの…」と、どもるささき君。州「君ももう27だからね、そろそろねえ…?汗もね、それもね、エチケットだからね?」。佐「え、や、あの、…うん、汗が…、はい…(もごもご)」。かなり困っているささき君をあっさりとそこで放置した州君「ところで、晃はまだギターの音が小さくなる疑念に囚われてるの?」と話題転換。下「ううん、囚われてないよ」「よっし、やろう!」。というわけで、今日はちょっと中途半端な位置でリールード。Sちゃんがちゃんと予行演習通り(?)に腕を挙げていてちょっとうける。ごめん。そのままの勢いでシモーカ君が叫ぶ。「ドゥーユースティルニードビージーエッム?」ノー!サン、キューーー!!!何度聴いてもあがるこのイントロ。たのしい!しかし、今度は、ほんとうにシモーカ君のギターの音がどんどんしぼんでいってしまっていた。あらら…。それでも、ミュージック!で思いっきり拳を突き上げてみたりして、テンションは最高潮。そしてきましたスピード!待ってました!もう、あがりまくり。この曲ほんと大好き。サビ前のぴたっと止めてバンッと入るところが特に良い。シモーカ君と州君のアイコンタクトとかね。このままいってもよかったかな…という感じでもあったけど、やっぱりギターの音が…なので、一旦停止。今回はどうやらエフェクタの不調だった模様。なんとかギターも復調して、シメはこれまた大好きな曲、世界は幻。これはサビのコーラスワークが最強だと思う。声に爆音ギター並の音圧があるというのはすごい。シモーカ君はMCの時に鼻声だったから(登場時もはなみず出てたし…花粉症?)声がもつかな…ってちょっと心配していたのだけど、歌のほうは最後までばっちりだったから良かった。ギターも、ちょっと機材のトラブルで音量下がった時はあったけど、演奏そのものはなかなかキレていたし(そういえばアンプ、ジャズコとフェンダー(の何?あれは)にまた変わっていた。組み方も、モモみたいに前後に段差をつけていた)。んで、アンコールの手拍子を始めて10数秒、すぐに再登場したメンバーズ。シモーカ君が「今日、もんごる800さんと対バンして、俺ら全然縁が無いように見えるかも知れないけど、実は、俺は…リンク?なんていうの?繋がって…あ、リンク?でいいのか?うん、リンクしていることがあって。あ、その、初対面なんですけど、繋がってることはあるんですよ。あの、俺、アパートの2階に住んでるんですけど、下の階の人が朝早い仕事らしくて、タイマーで朝6時とかに"ほーら、あなーたにとって〜"(←サビをひととおり)って曲あるじゃないですか、それが爆音でかかるんですよ。あれ俺はすごい好きで、いい曲だなって思っていて、でも6時とかってやっぱ寝てたいじゃないですか。だから、その、いい曲なんだけど、下の階の人になんて言ったらいいかなって…何かいいアイデアがあったら教えてください」と、エピソードだか何だかわかんないお話を。それで州が「うん、さっきね、Tシャツももらいました」てアピールしたら、ぼそっとシモーカ君が「俺だってもらったもんねっ」と。……ええとなんだもうこのひとかわいいよ!妄想列車が夢スt(以下略)。順番からいってアンコールはシモーカ曲だよね?と思っていたら、シモーカ君曰く「ええと、アンコールありがとうございます。あの、今度出るシングルもリヴィングインザシティとシティなんですけど、ちょっとまた別のシティをやります。聴いてくださいシムシティ」とのことで、なんとシングル曲とはまた別の新曲が登場。しかもまた"シティ"。イントロからへんてこりんな感じではじまって、Aメロ(?)もBメロ(?)もわけわかんない展開をしていって、なんだこれ?どうなんの?っておもいながら聴いていたら、いきなりドカンと大爆発。うわあ!ナニコレ!!!ドラムがドコドコ鳴って、3人絶唱のサビ。こうくるとは思わなかった。なんだこのとんでもない曲展開。シモーカさいこう!歌詞は「僕は街を作る」とか「あのこの家が近くにあったらいいな」みたいにゲームのまんまな部分もありつつ、でも結局はいつもの巨大妄想ワールドへ…という感じ。今日初めて聴いたけど、もう言い切っちゃうよ。これ、名曲。ハローもBGMもバタフライも変だけど、シムシティもそーとうおかしい。そして楽しい。やっばいなー!新曲をライヴで初めて聴いてここまで興奮することってあんまりないと思う。先がぜんぜん読めなくてもぞもぞしてたら、ドギャーンと裏切られて、ひゃー!ってなるの。ほんと素晴らしいよシモーカ君。最近魚さんへの関心が薄くなりがちだったけど、これ一発でかなりがっつりもっていかれた気がする。やばい。明日も楽しみすぎる。州のドコドコドラムも大好きだし、サビでガーッとコーラス入るのも大好きだし。魚さんの好きなポイントぜんぶ押さえてるんだもん、この曲。シモーカさいこう!シモーカさいこう!終わってからYさんやAちゃんにも会ったけど、みんなシムシティよかったって言ってた。だよね?だよね?もうほんとシモーカ君てばツボすぎる。もぐらやってくれるし、新曲はすんごい楽しいし。明日はギターも調子良ければいいなあ。
物販をちらちらと気にしつつ(Aちゃんはもちろん買っていた)ぞろぞろみんなで歩いていって、会場近くのコンビニにて早速エビスのチケを発券し、上機嫌で帰宅。
 
 
SET LIST(魚)
 
マテンロー(佐々木新曲)
LOW
Hello
夜も眠れない
のどかないなかのしずかなもぐら
City
アンセム

月の花
Town
リールード
BGM
スピード
世界は幻
−−
シムシティ(シモーカ新曲)