ツーハンドレッズマイルズパーアワー

isawthelight2005-10-22

 
1ヶ月ぶりのシェルター。
これが今月初だなんて、月に5回以上シェルターに行ったりすることもある自分にとっては、かなりめずらしいことのような気がする。


入場したらまず目に入ったのは、200の物販で黒い高笑いを放つGG氏(=ネ申)。な、なんと髪の毛が青くなっていた。アニメのONE PIECE(?)に出てくるニ刀流で腹巻してる男性キャラクター(名前知らん…)みたいだった。(確か、そのキャラクターは、髪の毛が青というか薄緑みたいな色で、目つきが鋭くて、耳たぶ伸びそうなピアスをしていた気がする)(ネ申そっくり!)(てゆうか耳たぶ伸びそうとか毎回言うな)
その200のテーシャツは1800円で大変お買い得だったのだが、現在財布の中には「月曜日の神奈川県民ホールに行って帰ってくる運賃分のお金」しか入っていないという状況だったので(それでも正社員なのかおまえ)、何も買えなかった。次のライヴはいつになるのかわからないし、かなり欲しかったのだが…。(けっこう凝ったデザインで、色も5、6種類あって、レアとかそういうことを差し引いても、ふつうに欲しくなるテーシャツだった。貧乏って悲しい)


開演近くなるまでちっとも人が増えなかったが、トップのエアロの時はややさみしい入りだったものの、200の時にはかなりたくさん入っていた。(エアロがやっている間に何度もドアが開いて、どんどんどんどん増えて行ったようだった)


1番手のエアロは、エアロが前回シェルターに来た時以来…たぶん1年ぶりとか…そのくらいのひさしぶりさ。
ベースの方の髪の毛が長くなってるなーと思ったのだが、これは私の勘違いだろうか。(確か以前見た時はおかっぱに近いくらいの長さだった気がするのだが…)
シェルターに来るのがひさしぶりだったせいか、音出しのギターの1音目を聴いた瞬間にゾクッときた。ちょうどアンプもマーシャルで、私の位置もあの位置だったので、尚更なのかもしれない。
以前に見た時は、太陽のようというか、まぶしくてキラキラしている音だなーと思った記憶があるけれど、今日は、光が散らばってゆくような感触よりも、ざくざくと刺さるキレと激しさのほうをより多く感じた。
ドラムの刻みも、ギターのカッティングも、ベースラインの男より男前な流れも、歌も、すべてがアツかった。かっこよかった。
そして、これはあまりエアロには関係無いのかもしれないのだが、やっぱりここ(シェルター)の音響は最高だ!と思った。良いとか悪いとかそういうことではなく、自分が一番キモチイイと思える音はここにある、と。
耳が割れそうになる寸前のところまで引き上げられたボリューム、ひきちぎれそうなギターの高音、ずっしりと響くベース、乾きまくったスネア、シンバルの音、どれをとっても最高。
たぶん実際はこれはちょっとノイズが多すぎるくらいなのだとは思うけれども。
いわゆる"いい音"なんかをもっともらしく語れるほど音響の知識があるわけでもないし、要は、自分が好きな音かどうかということなのだと思う。
ああやっぱりシェルターだ。ここで聴くギターの音が大好きだ。
エアロのテンションの高さとともに、私のテンションもすっかり良い感じになっていた。開演前は、ひさびさの生ビールでへろへろしていたというのに。


あーやばい、すんごい楽しい、と思いながら、次の200のセッティングを眺める。
ここで急に周りに人が増え始めて、ああやっぱり200の復活を楽しみにしていた人は多いんだなあと。
ツインドラムということで、どういうセッティングなのかと思ったら、まず中央に赤いマットが敷かれて、その上に向かい合わせにバスドラが…
え、む、向かい合わせ!?
なんと、ヘラさんと新しいドラムの方(私の勘違いでなければex.颱風一家の小川さんだと思われる。ボーズでめがねですんごいテンションの高いひと。州一郎さんも10年後はああゆう路線に行っていたらいいと思う)が、ステージ中央で向かい合わせにドラムをセッティングし始めていた。勿論、54ボボさんみたいなシンプルセットではなく、お互いフル(?)セットで。
狭いなあ…と思ったのと同時に、そうえいばベースの人はどこで弾くんだ?と思っていたら、なんとまあ、向かい合わせのドラムの山の後ろ、ステージ中央奥に立っておられた。そしてギターのおふたりはそれぞれサイドに居たのだが、こちらもまた狭そうだった。特に向かって右側のほうの方(200はヘラさん以外お名前とパートが一致していない…ごめんなさい)は、ヘラさんのほうがもう一人の方より少し前に出ている分、さらに窮屈そうに見えた。


しかし…この位置からだと、ヘラさんの叩く姿がものすごくよく見えるっぽい。
うわ、なんか緊張してきた…。


ふっと客電が落ち、アイコンタクト一発、はじける。
その瞬間、脳内から言葉や概念というものがまるで吹っ飛んでしまい、わけもわからず口をぽかーんとあけてただ立ち尽くすだけの状態になった。
ツインドラムとか、音圧とか、そういうことだけではない。とにかく、ものすごい迫力だった。
景色が勝手に蜃気楼みたいにゆがんで見えた。定点が探せなくて、くらくらした。
両サイドのギターのゆがみと、中央のベースの存在感。
そして、言葉では言い表せない圧倒的なリズムを、全くぶれることなく刻む、ふたつのドラム。
もう、ほんと、ぽかーんってなってたと思う。のるとか踊るとか拍手するとか、そういうのもしばらく忘れてたくらい。
なにこれ。とんでもない。どうなってんだこのひとたちは。
これが活動を2年も休んでたバンドの出す音なの?今後も活動は全く未定って…アリなの?
こんなすんごいバンドがずっとお休みしていて、それで時は流れていただなんて…。
この現代ニッポンには、そりゃもう山ほどクソつまんねーバンドが氾濫しているというのに。こんなかっこいいバンドがろくに動きもせずにいた(いる)だなんて!
いくらヘラさんがサポーロに移住したからって、ずっと休んでるなんて勿体無さすぎる。コンスタントにやるのは無理かもしれなくても、年に3回くらいはやってほしい。てゆうかもう明日でもまた見たい。
ツインドラムといってもいろいろあるけど、ヘラさんともう一人の方(小川さんだよねえ…?)のそれは、お互いバカみたいに激しいのに、まったくぶれることがなくて、ほんとに最近合わせたばっかりですか?まじで!?と襟元掴んで小一時間問い詰めたいくらい絶妙のコンビネーションだった。
もう、ためいきじゃなくて「ほー」とか「がー」とか「ぐあー」とかいう変な擬音しか発せない、ネジの飛んだ人になるしかなかった。
圧巻。
ベースの人がボォンッ…ボォンッ…ボォンッ…と鳴らして、半拍置いてから一斉に叩き始める曲があったんだけど(既発曲かそうじゃないのか、音源をひとつも持っていない私にはよくわからない…)、その時のドラムのおふたりの呼吸の合い方ときたら、同一人物が分身の術で叩いているんじゃないかというくらい、まさに神がかっていた。目の前のヘラさんと少し遠めのもう一人の方(小川さんだと思うのだが…)の腕の動きやバチさばき、バスドラとキックを踏む足の動き、そういった目で得る情報でさえも、このバンドの音の一部となっているかのようだった。
最後のほうにやった曲では、音がツインドラムのみになる箇所があって、場内みんな息を呑んでそこだけに集中していたように思う。
というか、見よう聴こうと思わなくても、勝手に惹き付けられて目が離せなくてなってしまうような、すさまじい引力があそこには確かに存在していたのだった。
震えた。息をするのを忘れた。びりびりした。
ここまで楽器の音の話しか書いていないが、歌もそりゃあ激しかった。あの歌も、もう楽器の一部だったのだと思う。
こう言ったら演奏している側の意図とは違ってしまうのかもしれないけれど、200の音楽は、歌も含めて、壮大なるインストという感じがした。インスト…という言葉ではちょっと説明が足りない気はするのだけど…つまり、いわゆる歌ものではなくて、全体がひとつの音を奏でているように感じられたということ。5人で作り上げるひとつのカオス、とでも言おうか。うーん、私のしょぼいボキャブラリではうまく説明できない。もどかしい…。
ああしかし、このライヴを見られて本当によかった。どう絞り出しても現金が無いので、無理矢理ネットでチケットを押さえておいたのだが(なので明日のネ申ギグは行けない…)、ほんと、無理してでも来て良かった。
そしてやはり再確認というか…私はかなりヘラさんのドラムが好きらしい。
間近で鳴る音が、とてもとても気持ち良かった。あーまた好きなドラマーさんが増えてしまった。(や、一番はもちろんあの方ですが)
さっき書いたツインドラムのソロ(という言い方が合っているのかは微妙だが…)のあった曲の時、ステージ袖でナカヲケンタローがちょう笑顔でエアドラムしながら見ていて、なんだこのひとただのファンかよ!って思ったら、さらにむちゃくちゃに楽しくなってしまっていた。いいぞナカケン!(え)


200の余韻でしばらく放心していたら、気付けばもうステージ上にアンプがずらりと並び終わった後で、弦チームの3人がそれぞれエフェクタなどを繋いでるところだった。


・・・・・・・・ん?


あ れ ?


え?


ナカヲケンタローのアンプとogさんのアンプが…並んでる!??


カヨちゃんのVOXが右端?えーーー!?


なんとなんとなんと。
しばらく見ないでいる間(そういえば激ロク以来だったような…)に、配置が入れ替わっていたらしい。驚愕。
カヨちゃん右端、ナカヲケンタロ変化なし、ogさん セ ン タ ー 。
ogさんセンターて…ogさんセンターて…ogさんセンt
かみのけもせんたーわけだしね。だからせんたーですかそうですか。(違)
うわあ…なんか……すんごい…違和感………。(違和感言うな)
ogさんセn(しつこい)
うわーうわーうわー。
カヨちゃんがいつも通りにセットの紙をマイクスタンドにぶらさげていたら、あんまり見かけないローデーさん(女子。最近たまに見るのだが…新しい人なのかしらん)が、勝手にセットを違う場所に貼り直していて、カヨちゃんが苦笑いしていた。おいおいおい…それカヨちゃん困るっしょ……。しかしまあ、そのおかげでセットがけっこう見えたのだから、こちらとしては悪くはなかったのだが。(でもカヨちゃんはいつもセットの紙に凝ったことをしているので、ああされてしまったら、それが全く無意味になってしまうわけで…)(凝ったことというのは…例えば裏に写真や絵を印刷してそこにバンド名を書き入れ、曲順が書いてある側はピンクの紙で、2枚貼り合わせたものを透明にラッピング(?)して、その縁を白いテープでぐるっと留めていたりとか…。カヨちゃんは服もいつも手作りだったり既製品を個性的にアレンジしていたりするし、かなりオサレだし、きっと手作りだいすき女子なのだとおもう)
あ、そうそう、ナカヲケンタローが髪の毛をかなりバッサリと切っていた。あいごんくらいの長さ。ogさんも肩に少しつくくらいの長さで、ふたりとも真っ黒のストレートだし、似たような黒っぽい格好してるもんだから…並んでいるときょうだいみたいで笑えた。もしくは使用前使用後(何の)。しかしナカヲケンタロはともかく、ogさんは髪の毛切ったほうがいいとおm
ライヴは今日もすごく楽しかった。やっぱりSLCは無心。なにも余計なことは考えなくていい。
新曲はスロウなものもあったけど(ソファミレとか…)、ナカヲケンタローとogさんのテンションの高さとか、KENJIさんのまるっこい手から繰り出されるリズミカルなドラムとか、カヨちゃんのかわいい声と狂暴なギターのミスマッチ具合(これがすてきなのだ)とか、挙げようと思えば挙げられるけど、そうゆう細かいことは正直どうでもよくて、とにかく楽しくてハッピーな気分になれるのだった。ただ、音に身を任せて、踊っていればいい。ああもうだいすき!
今回初めてセットの紙を見たので、初めて曲名を知った。(コンピもギャラクチカも買ってない)
あのカヨちゃんの歌がかわいい曲はLOVELESSで、男子ふたりの大暴れコーラス(や、KENJIさんも歌ってるんだけども…)の曲はナッシュビルらしい。ほおお。
ナッシュビルは(と、早速使ってみる)、ogさんの位置がセンターになって、しかもogさんはマイクスタンドを後ろ(ドラム前)に置いていたので、ナカヲケンタロと両サイドで大暴れ!ではなくなっていて、そこは少し…なあと思ったけど。(…なんだよ)
でも、イントロというか曲の序盤で、ふたりが向かい合ってニタニタしながらバーンと鳴らし始めたのがものすごくかっこよかったので、これはこれで良いなーとも思ったり。
しかし、この並び方じゃ、ますますカヨちゃんwith暴れる男子ども(…KENJIさんは?)の図になってしまっているような…。狙ってんのかなもしかして。こっちのほうを。(どっちだ)


3組ともそれぞれたっぷり見られて、大満足。
知ってる人にほとんど会わなかったしずっと一人で見てたけど、ぜんぜん飽きなかったし寂しくなんなかった。やっぱりシェルターはさいこうだ!(このイベントもシェルター企画!)
ビールをたかもりさんが注いでくれる時点ですてきなのに(…え?)、やるライヴイベントの内容も文句なしおなかいっぱいで、さらに音響も素晴らしいだなんて!シェルターばんざい!ちょうラヴ!(うざいよ)


あーそれにしても200…
次の予定はヘラさん曰く「あー、来年!来年やります!・・・・・たぶん(ぼそり)」らしいけど。ほんとに早く次が決まらないかな。またライヴ見たい。ツインドラムに殺されたい。(え)
エアロもまた東京でやってほしいな…。(ナートとかと共演してくれると個人的にはうれしい)
SLCは沼津のイベントがひどいと思う。何あのメンツ!ゆるせない!平日にあんなのずるい!しかも沼津!行けない!(結局ひがみですかそうですか)


そういえば、200のあと、SLC目当てと思われる女子二人組が「さっきのバンド、バンド名なんていうの?」「にひゃくって言ってなかった?」「にひゃく、でいいのかな?」とかいう会話をしていて(200の時、客から「おまえらなんていうバンドだよ!」「名乗れ!」とかいう温かい野次(?)が飛んでいたのだが、結局誰も名乗らなかった)、ずっと心の中で、mって何の略だっけ…mって…と悩んでしまったりしていた。おばかさん。(phがパーアワーだというのは覚えていたのだけど…mはマイルですな……帰り道で思い出した)


明日もシェルターに行けたらいいのに…と思いつつ、下北の駅へ向かって歩いた。外はすごく寒かった。
もうすぐ秋も終わってしまうのだろうか。


(ところでA山さん、秋前にやる予定のライヴはどうなってるんですかーーー!!!おかあさんはげんきですk)




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SET LIST(SLC)


INDEPENDENT ALTERNATIVE
流れる者
BIG MUFF
JUICE
ソファミレ
ヒズミループ
LOVELESS
ナッシュビル




使用前使用後の図↓