こんな僕に本当の未来なんてなかった

 
今日は柏でななななないん他のライヴ。


柏は、まだ故郷に住んでいた頃に何度か遠征して来ていた街のひとつなので、なんだか妙に懐かしい気分。千代田線に1時間も揺られて辿り着き、駅に降り立つと、レイ君(柏のマスコットキャラクター)のフラッグがあちらこちらにはためいていた。ああ柏だなー。
ライヴは初めて行く会場だったので、下見を兼ねて予約チケットの事前引換に行ったら、引換は開場と同時ですとか言われてしまった。予約メールの返信に「開場1時間前から引換を開始します」って書いてあったのに…。
隣の文房具屋さんのような店に入ったら、封筒とか封緘用のシールとか筆記用具とかプレートとか梱包剤とか絵入のビニルテープとかが棚の一面にずらりと並んでいて、その無機質さ雑然さに思わず胸が躍る。特にかわいいものや珍しいものが置いてあるわけではないのだけど、紙とか見るのが大好きなもので。あー大丸藤井とか行きたいな…まだあるのかな…。紙売場の引き出し(?)を開けたり閉めたり…を飽きもせずにやっていたい。まあ大丸藤井は無理だけど、今度ハンズでも行くとしよう。


しょーがないので駅に戻って、またマック。
しばらくして、Sちゃんもやってきた。なんだかお疲れ気味?
マックを出て、霧雨がちらつく中をてくてくと歩き、再び会場へ。
それだけでもう足が痛くなっていた。OBASANて嫌ですねそうですね。


まずはオープニングアクト
緊張してるなーと思った。ガチガチだったように見えた。上手いとか下手とか好きとか嫌いとかよりもまずそこが気になった。
ギターがリッケンとレスポールスペシャルで、ベースが以前54リーダーが使っていたメーカー(名前忘れた)。みんな高そう。彼らは何歳くらいなのかわからないけど、20代前半であんな楽器買えるお金があったらすごいな…とか、無駄なことばっかり考えてしまっていた。ごめんなさい。
あと、ボーカルの声の割れ方がおんなじだな…と。なんで割れるんだろう…声質の問題かと思ってたけど、そうでもないのか?とか。
自分がバンドやってるわけでもないのに、こうゆう視点でライヴを見るのはどうかと思う、自分でも。
もっと素直に楽しまなくては…。


みんなO.A.には遠慮していた(?)のか、ここで急に客全体が前に詰めて、フレイミングエコー。
ボーカル氏が「もっと前に来て!」と手招きしたので、更にみんな前へ。
SEの時点で既にお!と思っていたのだけど、演奏が始まったら更にパーンともっていかれた。
電子音と生音の混ざり具合が非常ーーーに好きなバランス。
音源は数曲聴いたことがあったが、ライヴを見るのは初めてで、今日もすごく楽しみにしていたのだけど。これは良いなー!と思った。音源よりもっともっと音がざくざくしていたし。
しかしギターの人、最初女子に見えてしまった…。ピンクの服着てたしなあ。目線とか仕種とかがちょっとオ○マぽいな…とか、なんかNカザワヒロキに近いナル臭(某Iさんとは種類が違う)を感じるな…とか思いつつ。ストラトの音がいいなー!とも思ったり。
ベースの人は、いちばん体がでかいのに、いちばん機敏で機動性がありそうな感じだった。脚も高々と上がっていたし。ベースの構える位置がかなり上なんだけど、妙に動きが軽やかで、こりゃおもしろいな!と思った。(しかしまさかこのふたりが兄弟とは……)
ボーカル氏は、ギター弾いたり歌だけだったり踊ってたり…。テンション高くて、ナナと気が合いそうだなと思った。(どういう偏見だそれは) 一人だけものすごく汗だくで、曲調は客を激しく煽るようなものではないのに何度も前に出て来てぐわーっぐわーっとやるので、ますますヒロシみたい…とか思ったり。(だからどういう偏見なんだよ)
ドラムのひとは…、ええと、わたくしのこのみをよくしっているひとがいっしょにらいぶをみたらたぶんすぐわかるとおもいます。うん、それいじょうはいわない。
色白で、顔の濃度があのくらい(…て何)で、白シャツ着てて、自分のパートが無いところは後ろで(マイクには入れずに)熱唱してて、めがねが似合ってて、わかめみたいな髪型で、時々絶叫してた、よ。(しかも料理が得意なんだって!)(手!指!腕!)(…え?)
もうはっきりいってほかのひとはほとんどめにはいr
(それ以上は言うな…)(ごめんなさいごめんなさい)
しかし、ここでかなり踊ってしまって、既にけっこう疲れてしまっていた。最近特に残業続きでろくに運動もしてなかったからなあ…。(OBASANて嫌ですねそうですね)


お次はヘアブレ。
何度も何度も見る機会はあったのだけれど(ななと対バンが多いから)、どーにも興味が持てなくて、ちゃんと見たのは多分数年振りだったような気がする。
すんごい上手くなってた。びっくりした。
ボーカルしっかりしてたし、リズムもどっしりしてたし。本当に同じバンドですか!?とか思ってしまったくらい。(ちょう失礼)
相変わらず見掛けは苦手だけど(ひょろっと背の高いオサレ系少年が勢揃いしてるような団体(バンドに限らず、じゃにーずのグループとかでも)はどうにもこうにもダメだ…)、音はかなり良いかも。MCのノリとかネタ(なんかダテメガネがどうのと言ってたが…サッパリ意味がわからず…)には全くついていけないし、そうゆうのはちっともおもしろいと思えなかったけれども。
ドラムの子が、ちょっと雰囲気(も音も)ペコに似てるような気がして、ああこの子ならすじゃくと一緒にやってても合うのかもしれない…と思ったり。


で、3番手がなななないん。
フレイミングとかあんなに楽しめてたのに、冒頭はあまり入り込めなくて、ぼんやりとながめてしまっていた。
なんでだろう…なんで入り込めないんだろう…って、悲しいような苦しいような気持ちになりながら、一生懸命すじゃくのほうを見る。笑顔でガンガン頭を振ってるすじゃくのほうを。
3曲目がチャックで、いきなりひろしがバーンと前に出てきた。それで驚いていたら、今度はけんたろうが柵にのぼって、さらにスピーカの上に移動してギターを弾き始めた。スピーカはぐらぐら揺れていて、けんたろうが落ちて怪我でもしたら…とハラハラした。と、次の瞬間、けんたろうがギターごと飛び降りてきた。心臓がとまるかと思った。けんたろうはニヤニヤしながらしばらくじゃんじゃか掻き鳴らし、再びさわやかにステージ上に戻って行った。
動悸がおさまらないまま目線を前に戻すと、冷静な顔でリズムを刻むペコの前で、ひろしがかなりきもちわるい顔でギターをぎゅうううっとやっていた。そしてマイクに向かって歌い始めたのだけど、実はタイミングを間違っていた。場内微笑。そんなひろしの様子を、Sちゃんと顔を見合わせて笑っていたら、なんだかだんだん楽しくなってきた。楽しめてきてた。
それからはもう、いつも通りに楽しくなっていた。PEACESではペコのドラミングをがっつり堪能した。サンワーシップで踊って、STRANGER〜ではすじゃくの暴れ具合にテンションが上がり、流れるときはやっぱりひろしの歌が良いなと思った。(ひろし、最後は弦切ってたなー…)
今日も楽しかった。
しかし5曲目にやった新曲は…まだ1度しか聴いてないからなんとも言えないけれども…
ひろしの歌のメロディが妙にくぐもっているというか、低音域に偏っている感じだった。サビもそれ以外も同じような調子で、ぐわっと盛り上がる部分があるような「わかりやすい曲」ではなかった。シングルというからには、実は、そういう曲を期待していたのだけれども…。
なんというか、全体的にとても淡々としている曲。
音響のせいかひろしの歌詞もまったく聴き取れなくて、曲の世界観もあまり掴み取れなかった。直前のひろしのMCが曲の内容とリンクしているのかなとは思ったけど…結局よくわからないままだった。
ひろしの歌は、サビは割と張り上げるくらいのほうが好きだから…これはちょっと物足りないかもしれない。これ、シングルなんだし…。
こういう淡々とした曲は、様々な楽曲であふれる現代ニッポンのヤング達の耳に引っ掛かってくれるものなのだろうか。
売れる曲を狙って作れだなんて言わないけど、正直、この曲はサンワーシップに負けているように思えた。サンワーシップはカバーだし、せっかくシングルにオリジナル曲を入れるなら、サンワーシップに負けない力強い曲を作ってほしかった。まあ、これは私個人の勝手な思いだけれども…。
でも、この曲自体は悪くはなかった。一日の終わりにとちょっと似た感じだし、けんたろうのギターの高音リフがすごく好みだったし。
この新曲の時はずっとけんたろうばかり見ていた。


しばらくまたライヴが無いのかと思うと、ソニックラヴとかもやって欲しかったような気がするけど。まあ、シングルが出たらまた何かあるだろうし…ね。


トリも見たくなかったわけではないけど、とにかく脚が痛くてだるかったので、ここでSちゃんと一緒に会場をあとにした。
千葉まで行くのはやっぱり疲れる。