うおざ

 
JAM前に着いて、看板の「魚座」の文字を見てじーんとする。痛いよ自分。


今日は計7バンドも出るイベント。
終電間に合うのか?というのもあったし、何より、途中で飽きて帰っちゃうんじゃないかと思っていたのだけど。
飽きなかった。すっごい疲れたけど、ずっと楽しかった。


トリが終わったのは23時過ぎだったのだが。
演奏25分に転換15分の計算ならば、かなりがんばって時間通りにやったってことになるかと。
(実際は演奏が25分で終わってたバンドは少なかった気がするので…転換のほうでがんばってたんだろうね…)


1番手はロウナンバーという3人組。初見。
ベースボーカルだったのだが、そのベースの人が、ものっそいストライクで、ほんとどうしようかと。
しかも自分らのライヴ終わって客席で他バンドのライヴを見てる時、めがねなんかかけちゃったりしててどうしようかと。
(どうもしません)(どうもすいません)


2番目はゴッドハンドなんとか(バンド名長い)。初見。
登場時に、まず、白布の横断幕に今日のイベント名が書かれたものをギターとベースが持ってきて広げて、続けて、「25」(JAM25周年なので)と書かれた白テーシャツを着たドラムが出てきて、せーの!で左右からギターとベースがそのテーシャツを引き裂くと、ドラムのおなかに何か書いてあって(なんだったかはもう忘れた…「おめでとう」とかかな?)、場内猛爆笑。
こんな感じで、ずっとお笑いグループみたいなテンション。
見掛けも実際お笑いっぽい(全員とても恰幅が良い体型)んだけど、演奏はけっこう上手かった。
(ドラムの人は見掛けの割に音はそれほど迫力が無かった気はするが)
びーくるはお○んこー!であかいぬはUNCOー!だけど、彼らはオパーイ!だった。
こうゆうのって流行ってんですかどうですか。(えー)


3番目が魚座
始まる前から周りでちらちらと「キーボード…」「4人じゃなかった…?」「一人足りなくない…?」などの声。
そうそう、今日はまなみさんが居ないからね…。
って、みなさん、魚座ご存知なのか!
トーキョウでも知名度けっこうあるんだ?魚座目当ての人もたくさん(?)いるんだ?とか、密かにうれしくなってみたり。(でも声を掛ける勇気とかは一切ない…)


まなみさんが居ないので、ふじいさんが向かって右側に寄って、スリーピース風のセッティング。
ステージが暗くてゾラさんがあんまり見えなかったのが残念。


1曲目はシルバースター。
ライヴ見るの自体2回目だし、この曲をライヴで聴くのも初めて。
なんだけど、あ、やっぱりまなみさん居ないと違うんだ…って思った。なんとなく。
や、悪いとか薄いとかそういうんじゃなくて。うまく言えないけど、違うな…と。


2曲目はぜんぜん知らない曲。(CDに入ってない曲もたくさんあるので…)
でも、なんか、1曲目の時に「私が初めて見た時の魚座とは違うなー」とか思ってたのが、2曲目でじょじょに「いや、やっぱり魚座魚座だな」に変わった気がする。
ふじいさんの声、なのかな。
というか、ふじいさんもMCそーとー緊張してるの伝わってきたけど、私も緊張してたのかもしれない…1曲目のときは。まだ。


3曲目が海。
すんんんんんごい良かった。
これも聴くの初めての曲だったけど。ゾラさんのドラムとか、全部がじんじんきた。
ふじいさんの声、やっぱり好きだ。
きれいな声というのとはちょっと違うけど、なんか、心がふるえる。じわじわする。
曲はさわやかなのに、声で違う世界に連れて行かれる。


やばい、泣きそう・・・


4曲目が恋はあめ玉。
これの前にMCで「今日、ときめき泥棒さんていうバンドが出ますけど…。ときめきは、奪うもんやなくて、与えるもんですよ」とか言ってた。すんごいニヤリとしながら。


と き め い た よ 。


恋はあめ玉っていうタイトルもすごいけども。
なんですかこのスゥイート(←コウセイ風)な曲は!…にくにくしい!(え)
でも、やっぱりふじいさんの声は一筋縄では行かないというか…ただのあまあまなラヴソングじゃないところが良かった。微妙にどろどろしてる感じとかが。


「最後の曲」と言ってふじいさんがジャーンとイントロを鳴らす。


うわあ!


心臓がどくどくいってる。もう、なんか、出てしまいそう…


引っ越し!!!


まなみさんのきもちわるい鍵盤は無かったけど、ふじいさんのきもちわるい歌声は全開だった。
イサヲさんのぐねぐねずんずんいってるベースも、ゾラさんの淡々としたドラムの音も。


初めてライヴを見た時から延々脳内リピートしてたこの曲が!生で!ふたたび!


うわーん!


感激しすぎてよくおぼえてない。
見るというより、ずっと目を閉じて聴き入っていたから…なんだけど。


引っ越しって、すんごいどろどろした生活臭漂いまくりの重ーーーい曲なのに。
その重さとかきもちわるさとかが、まさに「これだ!」っていう感じで、うれしいような変な気持ちもあったりして、笑っていいんだか泣いていいんだか…、もうようけわからんことになってた。


あーもう、魚座だいすき。
トーキョウに来てくれてほんとにありがとう。呼んでくれたどぶろくさんありがとう。
今日ここに来られて、魚座のライヴが見られたことが、本当にうれしい。


ありがとう。ありがとう。


終わって物販のほうを見たら、けっこうたくさんの人が集まっていた。
イサヲさんもふじいさんもいろんな人に囲まれてた。笑顔だった。


はー、トーキョウでも魚座を好きな人がいっぱい増えて、もっとライヴもやってくれるようになればいいな。
イベントとか、いっぱい呼ばれるといいな。
いっぱいライヴ、見たいな。


そんな余韻ありまくりの中、イベントはどんどん進行。
4番手は六畳ひとま。にんげん、じゃなくて、ひとま。(一度覚えたはずなのにすぐ忘れちゃう…ごめんなさい)
けっこう若いらしいのだが(ボーカルギターは確か80年代生まれだったような…)、えらいバキバキした音。みっちり詰まっていて、かなりの迫力。
なんだけど、MCがやたらゆるいのな…。
チューニングとかあるから、MCも必要なのはわかんなくもないんだけど。なんとなく、こういう音のバンドには、MCとかだらだらやってほしくない。個人的に。
演奏だけで緊迫感保ったまま突っ走ってくライヴを見せてもらいたい。…なんてね!(中山風)


5番手はブルームフィールドという大阪のバンド。
ドラムの他にパーカッションの人が居て、これまた毛色の違う感じ。
てゆうか、ドラムの女の人、すごかった。
すんごい美人(ノーメークらしかったが、ほんとにモデルみたいな顔立ち)なのに、平田嬢(exわくせい)みたいに激しいの。長い髪の毛をばっさばさ振り乱しながら、時折「イェーイ!」とか叫んでたりして、ノリもめちゃくちゃいいし。
かっこいいなー。ああゆう人に生まれてみたかった…。(えー)


6番目がときめき泥棒。
む ち ゃ く ち ゃ 好 み ! 
やばいよこれ!さいこう!
エメラルドグリーンの大きめのギターをもったきのこカットの女子がボーカルで、ベースは山岳民族風の服装にかわいい三角の帽子。ドラムはシャツきてスリムなパンツをはいてたんだけど、頭にでっかいとんがり帽子(魔法使いみたいなやつの特大版!)をのっけてて、見た目がちょうメルヘン。これでまずもってかれたんだけど。(メルヘン大好きですが何か)
曲ももう、ぜんぶがすてきだった。
ギター女子が、やわらかい音でポーンポーンと延々繰り返しを弾いてて、ドラムはなんかフライパンとか鳴らしてるし。
何より、歌が!声が!ちょうメルヘン!
童話の歌い語りかと思った。すんごいきれいで可愛らしくてぽわぽわしてるの。
ボーカル女子のルックスもやりすぎなくらいそのまんま!だし(きのこカットにつやつやほっぺ、ハイジみたいなワンピース、みどりのギター)、ステージまんなかに何か植物置いてるし。
もう、こうゆうの大好き。こうゆうやりすぎなの大好き。はまりすぎてるの大好き。
MCでリップクリーム塗りながら「キャップ無くしちゃったんだけど、勿体無いじゃない?」とか言ってラップ巻いてしまうのとか、もう最強。
マイアミもそうだけど(や、一緒にするのは乱暴かしら…)、こうゆう女子大好き。ぽわぽわーんとしてて、ちょっと毒舌で、天然ぽいけど実はちょっと狙って(?)て、やりすぎなコスプレみたいな格好がむちゃくちゃ似合ってて、お肌つるつる!みたいなの。
ああもうさいこう。いっぺんでほれた。
と き め い た よ 。
もう、奪われてもいいよ私は。(何を)


で、やっと最後。長かったー。
ベースがex宙ぶらり、どぶろくさん。


すんごい疲れてたんだけど(私が)、どぶろくさん達はものすごいはっちゃけてたので、なんとかテンション保てた。
つーか、どぶろく、すんごい人気あるんだなー!
フォーエバーヤングという曲の時とか、みんな当たり前の様に同じタイミングで手を挙げてて、すげー!とか思った。
若年層中心のライヴとかアイドルとかじゃなくて、良い感じにコアで年齢層高めな中で…っていうのが、ね。
しかもみんなすんごい笑顔なの。やってるどぶろくさん達も笑顔だし。
こんな長丁場のイベントで、見るほうもやるほうも疲れてるだろうに…。なんてハッピーでピースフルな空間なんだろう。すごいや!
曲自体は特に好きなほうでもないんだけど…ベースの人のパフォーマンスの激しさとか、ドラムの人はとても小柄でほっそい女性なのだけどすごくキレのいい音を鳴らしていたりするところとか、そういう、バンド全体から発せられる空気みたいのにやられた。かっこいい!と思った。
ベースの人、ほんとにめちゃくちゃ激しくて、2曲目ですでに床に大の字になってたもんなあ。で、客から「(のびるの)早いよ!」って突っ込まれてもなかなか立ち上がれなくて、そしたらボーカルさんが「こいつ、今、生まれ落ちたから」と。ベースの人は生まれたての小鹿ですかそうですか。(場内爆笑)


アンコールも1曲だけあって、ほんとにすごい長いイベントだったけど、自分でもびっくりするぐらい、一度もテンションが下がることなく、全部を楽しめていた。
某さんも言ってたけど、バンドのバリエーションが豊富だったっていうのもその一因かもしれない。
同じようなバンドばっかりだと、どんなにかっこよくてもおもしろくても、やっぱり7つも出たら飽きてきちゃうと思うし。
激しいのやらほんわりやらおもしろいのやらじんわりするのやら…いろんな色があったから良かったんだろうね。
企画者どぶろくさん、本当にすてきなイベントをありがとうでした。