僕の中を流ルル

isawthelight2005-09-10

 
散々迷った挙句、結局渋谷へ。


出かける準備をしながらなぜか「よしださんを見に行く」気になっていたのはどうかと思ったが。(自分に対して…)
(よしださんは秋葉原だ)




開場時間ちょうどくらいに会場に着くと、まだまだがんがんリハーサル中の様子。
おーい。


階段を下りてチケットを引き換え、そのままだらりと待つ。


もんのすごくひさしぶりのような気がした。
ライヴがというより、こまつさんを見るのが。


結局20分くらい押しての開場。
あまりに人がまばらで、どうなることやら…とか思う。
まあ、だんだん増えてはくるのだろうけれど。


とっくにビールも飲み終わってしまった頃、一番手ガジ。
たぶん見るのは初。


もっと激しい感じかと想像していたのだけど、終始ふわふわゆったり…だった。
ボーカルギターとドラムが女性で、ベースとギターが男性の4人組。
歌がホワワンとしていて、楽器もどれも抑え目で、霧の中を漂っているような感覚がした。


こういう感じは好きなほうではあるが、何せ、お酒も回って眠くなっていたので・・・
微妙に印象が薄くなってしまったような気はする。


2番目がラムタグ。


ギターアンプ、マーシャルは同じだったけど、フェンダーじゃなくてジャズコーラスになってたなあ。
どっちがデフォルト(?)なのかしら。


序盤は江崎さんのベースがやたらでかかったのに、中盤はギターがでかくなっていたような。
うーん、このライブハウス、あんまり音響好きくないなー…やっぱり。
(メリハリが無い気がしてしまう)


まあそういうちょこっとしたことはあったけれども、やっぱりラムタグはかっこよくて、終盤に進むにしたがってパーーーァッとテンションが上がっていく感覚というのは、自分が今求めている音がこういう音だからなのだろうなあと思ったり。


うん、たぶん、今好きな音のベスト10には入ってるよ。間違いなく。


最後のプラネットの、ぐんぐんのぼりつめてゆく感じが、たまらなくよかった。
スリーピースってかっこいいなー!っていう、その象徴のような感じで。


ラムタグは、音自体は激しいんだけど、見てて苦しくなったりとかがない。
楽しい!わくわく!っていうのともちょっと違う。
テンションがうわーっとあがるのは確かなんだけど…この感覚は何なのかしら。
自分でもようけわからん。


3番めはスポーツ。
何度か見ているが、毎度「ふーん」みたいな感じで、正直あんまり興味が無いバンドだったのだが。


あれ?


なんか、かっこよくなってません…?


ベースが変わったのだっけ…確か。
そのせいなのだろうか。


以前に見たイメージでは、ありがちなさわやか系?とか思っていたような気がするんだけども。


確かに歌は声がホワホワしてるし、曲調も特に激しくはないので、さわやかはさわやかだったのだが。
なんというか、音がバキバキしていて、重低音と高音のバランスとか、乾き具合とか、そういうのがくっきりしていて・・・
おおなんかこれ好きなバランス!と。


ボーカル君のへんなMCもおもしろかったし(「8周年てねえ…半端ですよね、なんであと2年待てなかったのか?とか思いますよね」「あ、これ内緒にしといてくださいね。関係者には言わないでください」等々)、あらなかなかかっこ良いじゃないスポーツ!とか思った。


こういうこともあるんだなあ。
(第一印象が大幅に覆ることってあんまりないほうなので、ちょっと自分にびっくりした)


で、トリ。


佐藤さん間に合ったのね…とか思いつつ、セッティング観察。
うあーひさびさだ。


いつもバスドラの上の突起(?)からコードが出ていたのだけど、今日は無かった。
あと、バスドラの皮の上のほうに円形の押さえるもの(?)がついていたのに、それも無くなってた。
シンバルの枚数とかは変わってなかったんだけれどもね。
マイクのキャップも無くなってたし、なんていうか、すごく"普通の"(?)セッティングになっていたような気がする。


そうそう、何かで以前見た時に気付いていたのだが、アイゴンのアンプもオレンジじゃなくなっていたんだよなあ。
いつから変わってたんだろう?
アイゴンといえばオレンジというイメージだったんだけど…。
(他にオレンジといえば、美濃さんちゃこちゃんあたりか)


めずらしく、一旦全員引っ込んでからの再入場。


アイゴンの挨拶で、なんと4ヶ月もライヴが無かったのだと知る。
そりゃー、みんな「ひさびさ!」って思うわなあ。


12月からアルバムの録音に入るらしい。
でも出るのは3月くらいらしい。
そして12月20日にフラワーズオブエラーがあるらしい(!)。


ア「ライヴしてなかった間に、こまっちゃんは金髪にしてたりしたんですよ」
こ「ははははは」
ア「で、それ見て俺が『こまっちゃん、にしきのあきらに似てるよ〜』って言ったら、すぐ次の日に切ってきちゃって」
こ「ソッコー、切りましたっ!」
ア「いいじゃんにしきのあきら…ねえ?」
こ「ハァー?!」
ア「で、今は 清 原 になってます」
こ「そう、きよ・・・ って、 戻 っ て ん じ ゃ ん !」
(※こまつさんは以前アイゴンに清原扱いされていた)
(てゆうかそれ自分で突っ込みいれちゃうのってどうなの)
ア「アハハハハハ!いいじゃんこまっちゃん!」
こ「何が!」
ア「あ、そうだ!こまっちゃん、今度ピアス開けなよ!
イヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!泣
こ「俺もやだよっ!開けませんっ!!!」
ア「えー、いいじゃーん」
こ「やーだ!」
ア「…ってねえ、喋りが長いですね。俺ら4ヶ月こんな話するためにあったわけじゃないんですけどね」
ア「皆さん終電の時間もあると思うんで…そろそろ演奏始めますか」


ア「じゃあ、そんな4ヶ月間の、その間に作った新曲から」


ふうむ。


このあとも割と最近の曲(以前に「新曲」といってやっていた曲等)が続いたのだが、耳なじみの問題なのか何なのか、かっこいいんだけど何か…みたいな感じで、どうにも自分にはうまく飲み込めず。


ライヴ(を私が見るの)がひさびさだったからなのかなあ…。


1曲目はドラムがけっこうおもしろいリズムを入れていたりして、そういう面では楽しめたんだけど。
去年一昨年あたりの「新曲」(イマキズクとか天外天とか)は初聴でも「うわあ!」ってなったものだったが…今回はそういうのがあんまり無かったから。


うーん。


こまつさんがマイクを用意することなく、徳利。
おおお、コーラス無しなんだ?


アレンジがかなり変わっていて、ちょっと別の曲のようだったかも。
これはこれですごくよかった。


で、続けてルル。
これもアレンジ変わっていたけど、徳利ほどの大幅変更ではなかったような。


この辺りから自分のテンションもすごくバンドにマッチしてきたようで、だんだん取り戻してきた?とか思いはじめて。
後半の佐藤さんのベースのぐねぐねした流れとか、こまつさんのフロアタムの音とか、シンバルをシャンッ!と斜めに切る感じとか、アイゴンの哀愁を帯びた歌声とか、そういうのが一枚の絵を凝縮して液状にして自分の中に流し込んだみたいに、なじんできたというか混ざり合うような感じで、あーやっぱりこれだなー!と。


その流れで夢で逢いましょうをやって、中盤がものすごく長くて、ああこの感じだ!って思って。
(アレンジが変わりすぎて編曲しまくりで、結果、曲が異様に長くなってしまっているのがこのバンドの特徴(?)かと)
(シメのくどさとか、ここまでやっちゃうバンドはちょっと他に居ないと思う)


アウトロなげーよ!とか思いつつ、そろそろシメか?と思ったら、アイゴンが、ギターのハウリング音を流したまま、おもむろに後ろ手でぽっけをまさぐりはじめて。
え、まさか?と思ったら、やっぱり。


F.O.E.!!!


ギャーーーーーーー!!!!!


アイゴンがこまつさんの前に立って、佐藤さんも中を向いて、△。
ここからは、まさに男同士の戦い。


口の端にニヤリと笑みを浮かべつつ、でも眉間に深くしわを寄せながら、くいしばってくいしばってスネアやらシンバルやらをドカドカバカスカ叩きまくるこまつさん。
顔は見えないが、背中から気迫がビシビシ出ているアイゴン。
にこにこしながらおそろしくぶっとい音を鳴らす佐藤さん。


絶対に俺が勝つ!みたいな、壮絶なバトル。


ステージ上での、本気と本気のぶつかり合い。


ふおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!


見てるこっちはひたすら息をのむしかない。
もんのすごいテンション。


アイゴンとこまつさんが同時に睨み合って、最後はこまつさんのシンバル2連打で終了。
どっちもふらふらへろへろ。
佐藤さんだけいつも笑顔。


はー、かっこよかった。


やっぱりだいすきだ!だいすきだ!


グドマンに未練ゼロではなかったけど、もう、F.O.E.が聴けただけで、大満足。
ひさびさだからグダグダかも…とか思ってたのに、さすがプロ!やる時はやるのね!(…え?)


やー、ほんとかっこよかった。
やっぱりこの音、だ。うあーん、もう、だいすきだー!(叫ぶな)




にこにこニヤニヤしながら帰宅。(きもいよ)


うふふふふ。