いつか僕が二月の最後に描いたような空が広がって

 
Cブロックのチケットだったので、どんだけ遠いのかと思ってたけど。
入場SEが流れ出して、みんな立ち上がって、ステージを見たら、それほど距離は感じなかった。
渋公の時に比べたら…だけど。
よういっさんの旗もちゃんと見えたし、じょうさんの様子も把握できたし。


実は、野音に向かう電車の中で、一昨日のピールアウトのことが突如脳内で渦を巻き始めてしまって、堪えるのに必死になったりしていた。
そのせいか、1曲目の時点で、ひさびさのゴーイングライヴだったこととか、よういっさんの相変わらずめいっぱいな煽りとか素生君の声とか、そういうのが相俟って、いきなり泣き出しそうになってしまっていたのだけど。


そこへ畳み掛けるように流れ出すグラフティのイントロ。


よういっさんの弾くシンセのメロディがぶわわわっと流れ込んできて、容量オーバー。
だいすきなこの曲を聴けて嬉しいはずなのに、ぬぐってもぬぐっても涙が止まらない。


右隣はカップル、左隣は男子2人組で、間に挟まれた1人参戦の私は、序盤も序盤の数曲目で、既に感極まってしまっていた。
雨もまだ霧雨程度だったのに、ひとりだけもうぐしょぐしょで…
あーもうばかみたい。


野外で音が散っちゃってギターもドラムもベースも歌もちっとも聴こえないのに、シンセだけ異様にきれいに鳴ってるんだもの。
いきなりグラフティなんかやるのが悪い。
しかも、やっと落ち着いたと思ったら、今度はセンチメントエキスプレス。
これ以上畳み掛けんなよ…!
もう、泣き過ぎで頭痛くなってきたよ!ばか!(それはおまえだ)


ほんと、素生君の歌声はずるい。
まさむねもかいほく君もずるいけど、素生君もずるい。
ちろっと歌うだけで、こんなに涙腺をゆるませるなんて。
いとも簡単にダムを決壊させてしまうなんて。


最近の曲がちっともわからないので、記憶もうまくまとまってないけど。


中盤くらいでナカザフィーチャー!なコーナーがあって、まず「月(日)曜日雨のメロディ」をやったんだけど。
そのあと、素生君といっさんがいろいろ煽って(素生君がナカザを「ギターの王子様」って言ってた。きもいと思った)、いよいよナカザ歌います!ってなって、とーぜんショーバケがくるんだと思ってたら、全然知らない曲だった。
(たぶん最近のアルバムに入ってる曲なのかな…「少年少女にコミュニケーション」とか歌ってた)
すんごいショックだった。
ナカザボーカルといえばショーバケじゃないのか?って。
正直そんなにショーバケ好きなわけじゃないけど、でも、中盤でナカザコーナーといえばこれだと思ってたから。
渋公の時はやったのに…
ショーバケのないナカザコーナーなんて…(呆然)


シメが「愛してるぜ!日比谷」て。
ナカザがきもくなってるよママン…
(王子様とかいうのって、最近の定番なんだろうか…。だとしたらマジできもいな…。いや私ナカザのことは好きだけども…王子はちょっと無理があるんじゃないかと以下略)


あとびっくりしたのは、いっさんがたくさんMCしてたこと。
ハートビートのコーラスの前に、かなり喋ってた。
昔はどんだけ素生君に煽られても頑なに口を開かなかったいっさんが…自らベラベラと……
ふうむ。


よういっさんとじょうさんと素生君は相変わらずだなーって思ったけど。
あ、でも、よういっさん、センチメントの時、シンバル叩くやつが何故かステージ袖から投げ込まれてた。(そして華麗に(?)キャッチしていた)
あのパフォーマンス(?)も最近の定番だったりするのかしらん。タンバリンも投げてたしなあ。
(余談だけどよういっさんのTシャツがきみどりだった。…流行ってるのか?)
じょうさんは髪が長いなーとは思ったけど、べつに何か驚くようなこともしでかさなかった(?)し。
ああそうだ、夕方をやった。
じょうさんがバイオリンを弾いた。すごくきれいな音だった。
じょうさんはほんと多才だなって思うけど、時々、このままふっと壊れていなくなってしまうんじゃないかと不安になることがある。ちょっと、なんていうか、生気が薄いから、じょうさんは。
素生君は、途中のMCでナカザのオリジナルTシャツ(NKZって書いてある)の話をして、「俺がTシャツ作るとしたら、俺の顔だよ。で、RICE IS DRINKって書いてあるよ」とか言ってて、あー自虐のネタが変わってないや…って思った。(ごはんは飲み物、ってやつね)


ああそういえば、よういっさん、タオルに字を書くのもなくなってたなあ。
金テープ発射!はやってたけど。あれは私は特にどうとも思ってなくて…タオルのほうが大事だったのにな。
まあ、永遠に続くものなんてどこにもないとわかっているけれど。


素生君は、歌詞をところどころ日比谷に変えて歌ってた。
あと、天気のことが出てくる部分は全部雨にして。
それで気付いたけど、ゴーイングって雨が出てくる曲が多いのな。
道理で、好きなはずだわ。(雨と夕暮れを素敵に描けるというのが、個人的に好きなバンドの条件だったりする)


しかし、渋公の時みたいなショックではなかったけど、ショーバケやセンチメントのあの「お決まり」感が懐かしく思えてしまったというのは…なあ。
私が単に流れについていけてないだけなんだろうけど。
合唱や手拍子を煽る場面が増え過ぎてたことにもびっくりしたし、客がみんなよういっさんの煽りに素直に応じていたことも驚きだった。


ベッシーを埋められなかったのがわずか数年前だというのに、今や野音が完売、だものね。
そりゃあ、いろいろ変わってるよね。


アローやったのは意外だったなあ。
でも、本音を言えばランブルが聴きたかった。
野音の雰囲気にあってたと思うんだけど…


ああもっと近くでいとうよういちを見たい。と思った。
でも今のゴーイングじゃ無理だろうな…FCでも入らない限りは。
はああ…。