こころのうた

 
ライヴは割と時間通りに開演。
まずはデスチャ。(て略したらきっとすんごい怒られる…)


ステージ真ん中に高々とそびえ立つマイクスタンドがなつかしい景色…(ウアアアアン!涙)
その後ろに居並ぶKORG(シンセ)とノートパソコン。


えびなさんが出てきてまず、「俺らのライヴを一度も見たことも聴いたこともないのに、こんなすごいメンツと対バンさせてくれたまつさん(=企画者)に感謝します」とご挨拶。


マイクを抜き取り、スタンドは脇に除けて、両手でマイクを握りしめて歌い始めるえびなさん。
じわじわとかぶさってくる電子音。
天井から降り注ぐ歌声。
ゆらゆらと漂いながら、しかし時折激しく、叩きつけるように。


キウイの音は、さながら、目も開けられないほどに激しい土砂降りの雨みたいだったけれど、DMのそれは、静寂の中に潜む狂気…とでもいおうか。まるで暗闇の中で息を殺している魔物のように。


先日見てきたというnさんも言っていたけれど、ほんと、この人(達)は狂ってる、と思った。
これはマトモな人間が出す音じゃない。
想像も常識も遥かに越えてる。なんだこれ。どう表現したらいいのかわからん。


青黒い闇の中で蠢きながら不気味な明滅を繰り返す電子音と、閃光のように白く上から突き刺してくる歌声。
浮遊感とヒリヒリ感が同居している、なんとも説明のつかない異様な音空間が形成されていて。
呆然。


しかし、キウイの時と全く違うアプローチながら、変わっていないのは、どんなにえびなさんが激しく動いてこちらにぶつかりそうになったりしたとしても、それを避けるとかいうことが出来ないということ。
以前キウイのライヴ後に何度か知人等から「yちゃんよくあんな近くで見てて怖くないね」とか「yちゃんてえびなさんがすぐそこで暴れてても全然避けないよね」とか言われたりしたけれど、あれは「避けない」んじゃなくて「避けられない」というのが正しい。
音に圧倒されちゃって、体が固まってしまうから。動けない。
そこに関しては、DMになっても同じだった。
えびなさんの発する音が創り出す世界は、たとえその形態が変化しても、同じかそれ以上のパワーを放ち続ける。
ほんと、とんでもない人だ…。


最後のCWPSのカバーもそりゃあ凄まじかった。
(途中でシンセの方が出す音を間違えちゃったのはアレだけど)


ああもうえびなさんすごい。すごいよ。


演奏とかの面ではまだまだ…なバンド(ユニット?)なのかもしれないけど。
このプロジェクトを始動してからまだわずかな時間しか経過していないというのに、既にこれなんだから…
本当に末恐ろしい。


どこかでやっぱりまだえびなさんには(ogさんにも)キウイの残像を重ねてしまう部分があるのだけれども…
これだけすごいものを見せられると…あの解散ライヴがあまりに昔のことのようにすら感じられてしまう。
(SLCでのogさんのプレイを見ても言えることだけど…)


まあ、キウイのことを忘れることはもちろんないのだけれど。
それぞれの新たな音もまたまっさらな気持ちで受け入れられるような気がする…というか。
これがやりたかったんなら…しょーがないよな……みたいな。
(いやまあそんな簡単なもんでもないけども…)


アブラーの皆様には微妙に不評だったようだけど…苦笑
私は、早くまた次のライヴが見たい!と思った。(サハリンTVと対バンなんてもう楽しみすぎる!)


2番目はリミエキ。
見るのは初めて。(音源はすこし聴いたことがある)
私はよしだ信者(笑)なので、よしださんが日頃絶賛している(?)バンドだからそりゃもちろんステキなんだろう!と思っていのだけど…
ほんとに ス テ キ だった。
ベース女子のぶっとび具合もすごいが、ギターの人の顔芸(?)がとにかくすんばらしかった。
魚けんたろ氏なんかまだまだ青いなと。(そこと比べるな)
なんだろう、ポリとどはつてんとますこ弟を足して3で割って、そこに関西風味(?)を強烈に掛け算した感じ。
さいこうすぎた。
いやー、ほんと、あのみどりのズボン、どこで売ってんだろ?みたいな。(え)
こんなステキバンドを今まで見逃してきた自分におしおきしてあげたい。
やはり、よしださんおすすめバンドにハズレはない(←自分内格言)ということですな。


ほんで3番目がioaj。
実はひさびさだった。都内でも結構頻繁にライヴしてたみたいなんだけども。
谷さんが先日のGGの時と同じように、天井の梁から下がっているコードにめがねをひっかけて、準備OK。
演奏が始まった瞬間に、私の両サイド、エンジン全開。笑
私もかなり踊ってたけど、両隣の方達には負けます。(みなさん暴れすぎ!)
モリカワさんのマイクスタンドパフォーマンス(?)も華麗に、たにさんは相変わらず顔でベース弾いてるし。よしくんは常に一生懸命だし。
楽しいなあ!
Tシャツ宣伝のMCでは、たにさんが「アイデアオブアジョーク、これ(←自分のTシャツを指差しつつ)ね、いいでしょ?…ま、あぶらだこ?ひらがなにはさすがに負けるけどさぁ!」とか言ってて大笑い。
(ひらがな、て。笑)


お約束(?)の「チューニングは恥ずかしいことじゃないよ」とかも挟みつつ、踊りに踊りまくって終了。
よしださんおすすめバンドもそうだけど、たにさん主宰バンドにもはずれはないという事実。(←格言その2)
あ、新しい音源が夏(8月中旬以降?)に出るらしい。こちらもたのしみたのしみ。


そしてトリはあぶらだこ
並み居るアブラーさんの気迫に負けて(?)後ろへ下がって見る。
序盤は冷房がもろにあたる場所にいたため集中できなかったのだけど、中盤以降はしっかりと堪能。


うんうん、なんつーか、男はやっぱりリーゼントだな!と。(え)


あのたたずまい(ビヘイビア?by健さん)といい、音といい、さすが!のひとことだった。
一見淡々としてるのに、ずっしり重くて。
あの変則リズムと薄気味悪さはクセになるなー。はああかっこいいわあぶらだこ


アンコール終わってから気付いたのだけど、私の前に立っていたのは某Sさんだった…キャア。
(うわー、後ろ髪ものっそいシャギー入ってんなー、こんなんなってんの某Sさんくらいだよー、と思ってたらご本人だった罠)
Kさんも来てたな…最後のほうに入ってきてすぐ帰ってたけど…。(あれ、来た意味あったのかしら…)


デスチャ(って略すのやめれよ自分)がなんと物販出してて、Tシャツ(とキウイのCD)を置いていた。
ちっちゃくついてたロゴ(?)がけっこうかわいかったんだけど…サイズがS、M、Lしかなくて…。
おいでおいでされたので、近寄っていって一応Sサイズを見てみたけど、やっぱりでかかった。
今度はキッズサイズ作ってくださいね!ということで、結局Tシャツは買わずに退散。
(ioajのTシャツは何故かみんな買っていた。笑)


終わって外出てAちゃんといろいろ回ったけど、なんだかどこもタイミング悪くて、結局パスタ屋さんに。
まあ値段通りの感じだった。高くも安くもないという。


しかし、マジスパがこんなに食べられないとは…笑
なーまらむかつく。(とわざとらしく方言を使ってみるテスト)
(こうなったら札幌では絶対行かない!…なんてね!)


さてさて明日はひさびさゴーーーイング。
見えるんだろうか…(いとうよういちが……)