谷口さん企画。予想通り谷口さん一番手…だったけど、その前にo.a.のひとが居た。はんてん着てめがねかけてて、ふた昔まえくらいの貧乏浪人生みたいな風貌。アコギとブルースハープで弾き語り。歌詞も見た目もへんてこりんだったけど、メロディがきれいな曲を歌っていた。最後のほうはちょっとてんぱりすぎててりアクションに困るかんじだったけど…。谷口さんこういうの好きなんだろうなーってのはまず思った。人間臭ーい泥臭ーい感情日常の吐露。わたしも嫌いじゃないです。うん。
谷口さんは前回のオール新曲だったときの曲+さらに新曲、という内容。客がどうみても向井君目当てばかりだったのははじめからわかっていたけれど、なんだかいかにも「関心ないでーす」みたいな態度でライヴを見られるのはなんだかなあ。せめて演者本人の見える範囲に居る(と明らかに自覚できる前方の)人たちくらいは「フリ」でいいから「ちゃんと聴いてる」姿勢で…なんて思ってしまうのはファンのエゴなのだろうか。こうゆう光景に遭遇すると、以前にbtbが某ワカモノのバンドと対バンしたとき、最前列のテーシャツ首タオルなヤング女子たちが一様に耳をふさいでいて、よしむらさんがとても悲しそうな顔をしていたことを思い出す。あれはほんとうにほんとうに悲しかった。好き嫌いは個人個人の自由であれど、いくらなんでもあれは礼に欠けるとおもった…よ。どこぞのイベンターのごった煮企画とかではなく、彼女らの大好きなバンドの主催企画であるのに…。あの子たちは、自分の大好きなバンドのメンバーたちが大好きで尊敬しているゲストのバンドに対して、敬意を払おうとは思わないのだろうか。あんな態度でゲストのバンドに対していただなんて、あんたらの大好きな主催バンドのメンバーが誰より悲しむだろうよ…と。あー話がそれた。まあいいや。他人のことなんて知らん。わたしはわたしで楽しめばいいや。そうだそうだ。うんうん。しかし、無関心はまあ周りに害がない(?)のでいいけれど、演奏中にずっと大声出されるのはたまらんね。自分が興味無いのは勝手だけど、周りのファンが楽しむことを妨害する権利は無いだろうに。あーやだやだ。ライヴの感想よりそういうどうでもいいことのほうが先に立つだなんて。やだやだ。だって谷口さんのライヴは素晴らしかった。それなのに…嗚呼。枝垂れ桜の出てくる曲ほんといい曲。はやくビヨンズでもやれると良いのに。ていうか、これまたライヴの内容と関係ない話だけど、Wさんが実家に帰るっていう…それがあまりにショックで…。だからイベントも100回でラストで、バンドも休止なのか…。そういうことだったのか。あー・・・。なんだかなー・・・・・。いろいろしょんぼり。
酒井さん。いつも通りさいこう。シューゲイザーおばあちゃん、ドラム、ピアノ(あれ1曲のためにわざわざエレピ持ってきたのかと…)、最後の「さっぽろ雪まつりには行ったことがない」の大合唱、どれをとっても最高。おなかよじれまくってやばかった。あれは向井君のファンも完全に食ってた。間違いなく。うん。
トリは向井君。ざぜんも見てないし、向井君自体をひさびさに見た気がする。シンセがあったから「ギター弾かないんならつまんないな…」なんて思っていたけど、ちゃんとギターも出てきたのでひと安心。向井君のギターが好きなんだNGの頃からずっと。相変わらず乱れのない安定した声と歌、エンタテイナー・プロフェッショナルなパフォーマンス、その完成度の高さには無条件で賞賛の拍手を送らざるを得ない。すんごいよやっぱり、向井君というひとは。だけど、完成度とか演奏力とかそういうんじゃなくて、もっと単純な、ひとことで言うとこれがわたしは「好き」かどうか?という点において、以前ほどの気持ちの高ぶりは感じることができなかった。うまいしすごい、んだけど、好きかといわれるとよくわからない。おもしろい楽しいまた見たい!と思うか?と考えると、微妙…となってしまう。なにが変わったのかわかんないけど。感じたことが事実、なんだろうと。以前とてもドキドキしたものに対して今は何も感じない…というのは、やはりさみしさをおぼえるものだけど、だからってそれは悪いことでもないし間違っているわけでもない。嫌いになったわけではないのだから。なんだかいろいろ考えてしまったなあ…。最近まったく音沙汰のなくなった友人知人とか、そういうことを。
お祝いの言葉をいただいて感激したりしつつ、似たようなことを感じていたらしいツレとあーだこーだ言いながら帰宅。