そう夏は今から始まる

isawthelight2008-03-09

 
ディスちゃんセットリスト
 
360°(新曲)
新曲
Humanity(※THE MAD CAPSULE MARKETSのカバー)
逃避行
因果結合666
スロウ(新曲)
−−
THE END
 
 
mouse on the keys→THE BITE→echo→Discharming man
開演少し前に到着。お客さんも程良い入り。まずはビールで乾杯。
1番手マウスさん。前方には女性客がずらり。これが流行りの(?)スーツ男子萌えってヤツですかそうですか…(とか言ったら怒られるんだろうなー…)。幕が上がる前に下から見えていた管楽器がサックスではなくトランペットだったので「あれ?」と思っていたら、今日はネモジュンさんは居なくて、違うひとがゲストで参加していた(お名前失念…申し訳ない)。一瞬、今日も(ネモジュンさん+トランペットで)先日のリリースツアーのアンコールでやった曲とかやるのか?って思ってしまったんだけど、そうではなかったみたい。つーかネモジュンさんどうしたのかな?と2秒ほど考えたのだが、そうか札幌か…とすぐに気が付いた。あーtheSunとdis(co)tortion見たかったなー。…とまあそんな個人的な雑念は置いといて。マウスさんのライヴは今日もやっぱり緻密でバカテクで凄かった。川崎さんあんまり見えない位置だったんだけど、音だけでもう十分。トー柏倉さんの音はシルク(の布)みたいなイメージなんだけど、川崎さんの音にはああいうさらさらしゃなしゃなした感触は無くて、もっとごつくて力強いかんじがする。でもどこかなめらかで繊細で、美しさも兼ね備えていて。たとえていうならば機織の職人さんのよう。傍から見てると勇ましく猛々しくがっこんばっこんとやってるんだけど、最終的に出来上がるものはまさに芸術としか言いようの無い至高の一品で…。ううむ。でもまあハンドマイクでMCしてるときは披露宴の司会者とかのほうがイメージ近いような…(ころされるよおまえ)。つーかピアノの音も相変わらず素敵で、ポンッポポンッと鍵盤をはじくあの指の動きは、なんだか魔法のようにすら見えてしまう。あー鍵盤て好きだなあ…やっぱり。(余談だが、ゲストのトランペットのひとがホ○トに見えて仕方が無かったのはわたしだけなのか…スーツにもいろいろあるよね…なんてなんてなんてね)(ていうかマウスさん終わったら前列の女性たちが皆きれいに居なくなってびっくり)
2番目バイト。わたくしは本日がバイトヘッズことフリーター(てブログに酒井さんがいつも書いてる)デビュー*1。酒井さんのブログの感じから、ある程度のゆったり感は想像ついてたんだけど、まさかここまでだったとは。初っ端からピースフルでハートフルで、愛と温かい笑いに溢れまくってて、ほんと楽しかった。酒井さんはマーチンのアコギで、ドラムの人はブラッシュスティック使用。いつもこのハコで見るようなバンドと比べるとだいぶ音量は控えめで、それはもちろん、BREAKfASTと比べても…であって。曲のテンポも音量も半分以下なかんじで、へたすると、元BREAKfASTのひとだってわかんなかったひとも居るんじゃなかろうか。長い髪を左右に揺らしながらやや下を向いて演奏するあのかんじは「酒井さんだなー」て思うし、そのへんは、(あくまでわたしのイメージ内では)BREAKfASTのときとそこまで違いは感じなかったんだけども。でもやっぱ、いっぱいMCするのとか、そういうのは初めて見るわけだし、あーやっぱり違うよな…と。まあ"違和感"は(自分は)ぜんぜん無かったが…(これはわたしが酒井さんのブログをよく読んでるせいもあるのかもしれない)。つーかいきなり初めから「3と3の倍数、このときは曲がおかしくなります」とか「このハーモニカ、ドとレとミとラとシが出ないんだよね…まさにクラリネット状態ですよ」とか言い出すし、「次はツェッペリンの○○*2のカバーをやります」とか言ってメンバーに「聞いてない聞いてない」て言われたり、やっぱりボブディランやったり、なんだかもうひたすら自由で可笑しくて、みんな終始笑っていた。自分で自分のことを「世界の酒井です」とか言ったり、えびなさんのことを「 エ ビ ヨ ン セ 」て呼んだり、「えびのリクエストの曲もやったんで、次で終わりですけど、まあ、アンコールとか、してくれて構わないんで」とか言ってみたり(しかし実際は「もう1曲!」と歓声が上がったのにも拘わらず、アンコールはやってくれなかった…笑)。正直歌はそんな上手いと思わなかったけど、あのあったかい空気を作り出せるってのが何よりいちばんの魅力だと思う。最近は意外にこういうかんじのバンドって居そうで居ないし。全員中折れ帽をかぶってネルシャツかデニムシャツでおそろいっぽくしてるんだけど、同じ「衣装おそろい」でもマウスさんとは180度以上違ってて、今日はほんと、組み合わせもそうだけど、流れもおもしろいイベントだなーと。
3番手がecho。前に見たのがいつだったかも覚えてないくらいひさびさ。モッシュ凄くなるよーってことで、ちょっと端にずれて見る。ドラムの人がふしぎな髪型(リーゼントじゃないし…ああいうの何ていうの?)してて、ベースのひとがカウボーイ(?)みたいなシャツ着てた。ボーカルのひとはときどき動きがどはつてんのM.NAOZUMIさんとかぶる(わたしだけ?)(あのマイクを手首ちょっと返し気味に握ってガッと腰を落として歌うのとかちょっと似てると思った…)。つーかライヴすんごい楽しかった!冒頭の1音が鳴り出した瞬間から前方みんな大暴れ。カメラ持ったままガッツポーズしてるのざわさんとか、最前で頭振りまくってるANGEL O.Dのひととか。やー、笑いが止まらんかった。はーどこあっていっても、暴力的な感じはなくて、なーんか、あったかいんだよね。さっきのバイトとも通じるかんじ。音的にはぜんぜん違うのに、なんか、流れとして繋がってる。うわあ…えびさん(企画者)ウマイなあ…この流れ良いなあ…って、とても素直にそう思った。モッシュでぶつかられてもぜんぜんへいき。だってみんなすんごい笑顔なんだもん。途中でえびなさんがステージ袖から客席に突っ込んできて、おもっきり肩から(?)落ちたっぽかったから、その時はちょっとびっくり&心配したけども。つーかえびなさん、最初の方でもいきなりステージ上に飛び出してきてシンバルの位置直したりしてたしなあ。でかいよあのローディさん…みたいな(←おい)。キウイとのスプリットに入ってるMABOROSHIていう曲(だよね?)をやったような気がする。えびなさんも後でMCで言ってたし、たぶん、うん。しかしボーカルのひと、あんだけでかい(とか言うな)えびなさんがダイヴしてったのに気付いてなかったわけないよね…?なんかMCで「今日来てくれたお客さんも、呼んでくれたえびも(ありがとう)」て言いながらステージ袖の方を手で指し示してたんだけど…(単に間違ったか、なんとなく…なのかな)。うーん、もうこの時点で脚がぱんぱん…(ライヴを楽しみすぎて…)。
トリはディスちゃん。わたしは、昨日の川崎は行ってないから、去年11月のUNIT以来。えびなさんは水色の半袖ボタンダウンシャツにベージュのパンツ、黄色に白いラインのアディダスのスニーカー。髪の毛がいつにも増して横にすんごい膨らn…いやいやなんでもないよ。てゆうかたまきさんは全体的に膨r…だからなんでもないってば。ベースはあさこさんからTAXIS'75のひとに変わってたんだけど、なんか渋くて男前で、音も割とそうゆう感じだった(と思う)。ギターくましろさんは先日SpiritPageにも加入したようで…今バンド3つ掛け持ちかあ…すごいなあ…。エ「あのー…さっきechoのときにダイヴして…右側ちょっと…動かないす。(骨は)折れてないとは思うんだけど…」。えええ…大丈夫なのかえびなさん。ライヴはいきなり新曲2曲を立て続けに。のっちさんのドラムがドカスカいってる割とテンポ速めの曲だったかな、特に2曲目。場内ほとんどみんなえびなさんを見てたと思うけど、あんなドラム叩かれたら、やっぱりのっちさんを見てしまうなー。えびさんチラ見しつつ、のっちさんをがっつり見る感じ。こういうの、バンドスタイルになったばかりの頃はちょっと出来なかった。どうしても、いろんな意味でえびなさんがぜんぶもっていってしまうから、他の音に集中するのは無理があった。でも、今は、この"バンドとしての音"が、しっかりと土台を据えた上に着実に確実に積みあげられてるってわかるから、良い意味で、えびなさんの歌だけじゃなく、他のパートの音にもそれぞれ集中して聴ける。どこかを切り取っても「ディスチャーミングマン」、ぜんぶあわさっても「ディスチャーミングマン」、そういう安心感(?)がある。以前は、もしえびなさんの声が出なくなったり歌詞が飛んだりするようなことがあったとしら、きっと落ち着いて聴けなかったと思う。まあ実際そんな場面に遭遇することは無かったけれど。なんていうか、良い意味でも悪い(?)意味でも、ディスちゃんは"えびなさん"だった。だけど今はちょっと違う(と思う)。この5人で成立してる(と思う)。バンドとして鳴っている。わたしはそんな今のディスちゃんはとても良いと思うし、好きだ。3曲目は、噂に聞いていたマッドのカバー。昨日の川崎でも演奏したという「Humanity」。エ「昔、オグとサンチェとやってた曲を、17年の時を経て、また、やってみようと思います」。わたしはマッドは微妙ーーーに通ってるような通ってないような…な感じなので、特に何も考えず「ディスちゃんの曲」として聴いた。それで何の問題も無かった気がする。後半戦、逃避行→因果結合〜の流れ。えびなさんは逃避行の前に「いちばん古い曲やります」て言ったけど、確か以前は因果結合〜のときにそれ言ってなかったっけ…。ていうかMCの位置間違った?て思ったんだけど…実際どうなのかしら。このへんの古い曲はやっぱりえびなさんを見るほうが多くなるんだなあ…って自分で自分の傾向に気付いてみたり。しかし逃避行で一度も涙が出そうになったりしなかったのはなんでだろう。たぶん良いほうの変化だと思っているのだけど…自分でもよくわからない。エ「俺、札幌住んでて企画なんか出来んのかなって、思ってたんですけど、○○君(お名前失念…)とか、エラのスタッフのひととか、協力してくれて。…出来るもんなんすね、うん。出来るってわかったんで…また今後もちょこちょこ、企画、やりたいなって思ってるんで…」。おおー。毎度毎度毎度札幌開催のDVのラインナップを見てはハンケチの端を噛んで(むしろ噛みちぎって)いた身としては、東京での企画開催も増えるのならばとても嬉しい。札幌の素敵なバンドを引き連れて(?)ガツンとやってもらいたい。もちろん道外のバンドとのいろんな対バンも見てみたいけれど。今日のラインナップみたいな、ジャンルばらばらで、だけどなんとなく流れがあって繋がってて…みたいな、あったかくて一本筋の通った企画がまた見られたら良いな…と思う。最後はまた新曲。スロウというタイトルだった。歌の全部がきっちり聴き取れたわけじゃないけど、初夏の木漏れ日みたいな、あの逆光の淡くきらきらしてる感じ、そういうイメージが浮かんでくるような詞だな…と思った。確か冒頭の2つの新曲のどちらかでも夏っぽい内容の歌詞があったような気がしたんだけど(思い違いだったらすんません)、えびなさんの中で最近は夏がブーム(?)なのかしら…。次の音源がちょうど初夏の頃に出るんだろうか…つまりそういうことなのか…ようけわからん。アンコール、今日の企画とかメンツとかそういういろいろを含んだ上で…あと1曲やるとしたら何だろう?とか一応考えたりはしてみたけれど、そういうのぜんぶ抜きにして私情100パーセントで良いなら何が聴きたいか?となるとやはり「THE END」だな…って。序盤の新曲のドラムから真っ先に「THE END」を連想して、あー今日やらないかな…て思いながら見てたんだけど、本編ではやってくれなかったから。「THE ENDやれー!」と強烈な念を送りつつえびなさんのMCに耳を傾ける。「今日はほんと自分で言うのもなんだけど良い企画が出来たと思います…じゃあこれで最後ってことで…」みたいなことをえびなさんが言って、「THE END来ーーーい!!!」て心の中で叫んでみたらば…ほんとに来た。おっしゃあああ!!!と(ちっちゃく)ガッツポーズを決めるわたくし。きゃあああのっちさあああん(←?)。いやー、最後の最後でのっちさんのあの猛烈なドラミングを思う存分堪能することができて非常に満足(という感想はどうなのか)。つーか エ ビ ヨ ン セ もダイヴしたし(わたしはぜんぜん被害(?)受けなかったし)(←?)(ていうか右側ますます傷めてないかちょっと心配…)、場内のテンションもここが最高潮だったと思う。素晴らしきフィナーレ。うんうん。
ちょっとフロア内で話したりしてから上の物販を覗きに行ったら、ちょうどえびなさん吉村さんenvyのひとが並んで写真を撮ってるところに遭遇。うおお…。ていうか、セイキさんとか54ボボさんとかシェルター西村さんとかいろいろなひとが来て居られて、物販スペースがなんだかカオスだった…(正直一般客は非常に居づらかった罠…)。えびなさんは企画者ということでなんだか忙しそうにしていたなあ。今年は既に都内ライヴの予定がたくさん決まっているようなので、とても楽しみ。次は5月!

*1:つまり初見てことです

*2:曲名忘れました…すみません