isawthelight2007-10-21

 
小岩エムセヴン2回目。入場前にDISCOに初潜入。途中でコンビニに肉まんとか買いに行ってたら夜音車のジンは売り切れていた(でもたぶん10分くらいしか経ってない…恐るべし小岩)。
愛媛のforget me notを迎えてのハコ企画。Curve→いくら僕がぎゃーと叫んでも空は高い→ATARI→tiala→sora→SWEEF→forget me not。
1番目Curve。先日このハコでライヴをみた九州顔(だと勝手に思ってるが実際どこ出身かは知らん)のひとがギターで、あとドラムが居て、2人構成。以前に1回見たことあったような無いような…ううむ。ギターが、1人しか居ないとは思えないほど多彩な音で、すごいなあと思いつつ見ていたのだけど(ドラムももちろんすごかった)、何せ、2時間くらいしか寝てなかった上にビールを飲んでしまっていたので…曲調の適度な穏やかさも相俟って、眠気がするどころの話ではなく…リアルにぱったり倒れそうになってたり(←おい)。いや、ちゃんとライヴは聴いてたんだけども…体が言うことを聞いてくれなかったというだけのことで…(えええ!)。あーでも誰にもぶつかったりしなくて良かった。(…って、これじゃあぜんぜんライヴの感想になってないよ…)(ごめんなさい)
2番目、いくら僕がぎゃーと叫んでも空は高い。ライヴ見てみたい!と思ってたバンドだったので、眠気なんか吹っ飛ばしてやるぜー!と思っていたのだけど、このバンド、照明が各人の足下に置かれた電球(しかも豆!)だけだったという罠。暗い→眠気増幅…あああ。いやいや、でも、ライヴはすごく良かった。真ん中にアップライトベースの人が居て(新メンバー?らしい)、左右にギター、そしてドラム。1曲が長いため、演奏したのは2曲のみ。うまく言えないけど、真ん中のアップライトベースのヘッドを頂点として、△というかピラミッド状に音が高い位置の一点にビシッと集中しているようなイメージ。真っ暗だし、その頂点の部分っていうのは目に見えるわけじゃないんだけど、なんとなく。MCとか見た目はゆるゆるなんだが、演奏はバシッと決まっていて非常にタイトだった。また見たいなあ。(その時は、真っ暗でも眠くならないくらい睡眠バッチリとって行くよ…)(ごめんなさいごめんなさい)
3番目ATARI。確か熊谷のバンドって言ってた気がする。5人構成で、真ん中にベース、サイドにギター2人、右奥にmicroKORGの女の子、そして中央奥にドラム。最初真ん中のベースの子が歌ってるのかと思ったら、ドラムがメインボーカルだった。そして時々、シンセの女の子(わたしがいた位置からは顔は見えず)がアニメ声(失礼?)で叫んでいたり。ドラムがボーカルってこと自体は珍しくないけど、それで絶叫系なのはちょっと珍しいかな…と。女の子が居るのも面白いし。だけど、特に真ん中のベースの子と左のギターの人が、声がちゃんとマイクに入ってないことが多くて、せっかく掛け合いみたいなことをやっているのに、よく聴こえなくて「うーん…」と思った。そしてそのうちまた眠(ry (ごめんなさいごめんなさいごめんなさい)
4番目tiala。人がごっちゃり増えてきた!男子山盛り!わっほーい。ドラムが右側なので転換に時間が結構かかっていた。このドラムの人が、このハコの人、柿沼さん。想像してたのよりずっと(見た目が)若かった(実際お幾つなのかは知らない)。真ん中にベースで左にギター。足下見たらTriplerが…!おおお!いとうさん以外でこれ使ってるひと見たの初めて。アンプはマーシャルと…あれはジャズコ?よく見えなかったんだけど。エフェクタは、BOSSのコンパクトが2つ(青とオレンジ)。ギターはたぶんジャズマスターぽかったが…遠かったので見間違いor勘違いかもしれない。どんな音なんだろう…とわくわくしていたら、冒頭はなぜかラッパを吹いていた。えええ…。お預けプレイなのか?そうなのか?(何) つーかドラム凄い!!!ヘラさんとうっちーさん(もーるす)足してカチンカチンに凍らせて砕氷機でシャーッとやってドバッとぶちまけたような…でも俺に触ったらヤケドするぜ!くらいに熱い…みたいな(ぜんぜんいみわかんないよ)。誰にも似てるようで似てなくて、氷のような鋭利さとキメの細かさがあり、かつ、熱い!…てことで(だからそれ意味わかんないってば)。要は、言葉では説明できないので実際その目で見やがれ!聴きやがれ!ということです。以上、柿沼さんの説明(?)終了。で、ギター、ね。ラッパを置いて鳴らし始めた、ら。もーーーすんごいすんごいキターーーーーーー!!!な音で。テンポの速い繰り返しをえんえんえんえん弾いてるんだけど、そのフレーズ自体も好みだし、とにかく音が!たまらんの。ドラムも凄いからすごい見たいんだけど、でも、もう、心が完全にギターに奪われてしまって。やーばーいーーー!あーもうなんでもっと早くライヴ見ておかなかったんだろう。この音に出会うまでのわたしの時間を取り戻したい(そこまでかい!)。いや、さすがに某Iさん(×2)とか某Yさんとか某Gさんとかの域まではいってないけど…でもかなり好きだこの音。周りがみんなすごく楽しそうに頭ふってたのもあって、自分もノリノリになってしまい、すっかり眠気も覚めてくれたので良かった。いやー楽しかった。ぜったいまた見に行く。
5番目sora。演奏を始める前に内田さんが少しお話。forget me notを呼んだ経緯とか、その周辺で関わってくれた人への感謝とか。先日のERAでもその前の高円寺でもたくさん聞いた「ありがとう」っていう言葉。内田さんやその周りの人たちの音楽に対する真摯な姿勢がとても伝わってくるというか、いち観客であるわたしたちもちょっと背筋を正されるような気がする。まあ、そんなに堅く考える必要は無いだろうけどね…音楽は"音を楽しむ"ものなのだし。今日もsoraのライヴはすごく良かった。4曲だけだったけど、後半2曲が新曲で、凄まじかった。ドラムの人のあのスネアとタムのカンカンカンカンいう音、好きなんだよねえ。独特だなあと思う(なんかもしかしたら毎回同じこと書いてるのかもしれないけれど…)。まっすぐで、濁りが無くて、とても純粋な内田さんの叫び。ギターの繊細な旋律、重なり。やっぱりすごく好きだ、このバンド。あのアルペジオを聴くたび、すうっと空気が澄み渡って空が高く高くなっていって、水彩絵具をこぼしたみたいにぼたりぼたりとせつなさが広がってゆくような、不思議な感覚に陥る。こういう、絵とか景色とかが見えるような音が好きなんだ、わたしは。年内はもうあと2本しかライヴが無いみたいなんだけど、とりあえず11月の企画はぜったい行く。
6番目SWEEF。先日のオレンジカウンティでティモと対バンしてたので、見るのは2回目。お客さんも皆このバンドがどういうバンドか知ってるんだろうなあ…さっきまでは結構前のほうにも人が居たのに、転換中に、気付けばステージの周り1メートルくらいがぽっかり空いてしまっていた。そしてライヴ開始。予想通り1曲目から客席に突っ込んでいくボーカル。「さっき前のほうに出たバンドが"この後もかっこいいバンドいっぱい出ますんで"とか言ってたけどな、お前ら俺らの音なんか聴いたことねえくせによ、まあ"かっこいいバンド"って俺らは入ってないのかもしれないけどよ、ったく、どいつもこいつもクソみてえなことばっかり言いやがってよ!」とかなんとかかんとか。まあこれ、曲の前フリなんだけどね。一度見たからわかってるんだけどね。音は前回見た時よりまとまりがあって結構かっこいいかなって思ったけど、基本的にあんまりこういう感じのことをMCで言うバンドは好きじゃない(単にそういうキャラクターを演じてるだけかもしれなくても)。歌詞にしてそれを音楽として昇華するっていうんなら大いにアリだと思うけど。以前に満員の狭いライヴハウスでやった時でさえ(客がドン引きして)前に空間が出来てたことがある…みたいなことを言っていて、自分でそれを「あれ伝説だよね」って…なあ。うーん。音以外のことでそのバンドを評価するのは個人的にはなるべく避けたいと思っているのだけれどもね…。
トリはもちろんforget me not。ドラムが不思議な配置。基本的には右利き用なんだけど、バスドラとキックの位置が逆。音出しの時点でうおおおお!てなる。こういうバチバチした音、だいすき。ドラムの音はやっぱり乾いててナンボっしょ!(←ちょうド素人の個人的主観) さっき引きまくってたお客さん達もみんな戻ってきたみたいで(?)、場内かなりの盛り上がり。今日は各バンド4曲ずつ程度の演奏だったのだけど、forget me notにはせっかくだからもうちょっとやってもらいたいなあ…とか思いつつ。ていうか、このバンドも会場の照明は消すんですなー(前方中央にマイクスタンドにくくりつけた白熱灯(?)が置いてあって、それのみを点灯しての演奏だった)。ギターは中央を向いていて、ベースはふつうに前向いてた…かな?演奏を始める前に、まずべースの人がご挨拶。ドラムのイカワさんも途中でいろいろ喋ってた。4曲+アンコール1曲だったんだけど、いやあ、素晴らしかった。ドラムは、見た目だけでなく音もとても独創的で、次はどうなる?どう来る?って、ずっとわくわくしながら聴いて(見て)いた。ギターもベースもいろんな意味でへんてこだった。たぶん、ひとりずつを切り取ったら意味わかんないだろうなあ…このバンド。おもしろいねえ。わたしは愛媛には行ったことないからなんとなく徳島の景色を思い出しながら聴いてたんだけど…なんなんだろう…北海道とも九州ともまた違うんだけど、でも、部分的には結構近いものも内包しているような…(ちょっと説明し難いのだけれども)。イカワさんが「僕は日本妖怪が大好きです。妖怪というのは、その土地を護っているんですね。その土地を良くしよう良くしようとしている、そういう妖怪達が、僕は好きです」という話をしていて(妖怪=その土地で活動しているバンド達のこと)、やっぱ、地域によって音って違うよなあ…妖怪達もみんなそれぞれ"その土地の顔"をしているわけだし…音だって違ってて当たり前だよなあ…なんて思ったり。わたしは楽器も何も出来ないけれど、もしわたしがバンドをやるとしたら、きっと、意識しなくても勝手に"北海道の音"になっちゃうんだろうね…。しかし、物理的な距離はあっても、レーベルとかで全国の音と交流しあって発信し続けている人たちっていうのはすごいよなあ…。なんだか、またひさびさに四国に行ってみたくなった。forget me notの音楽の具体的にどこらへんが四国ぽいのか訊かれてもちょっと答えられないけど…というか、forget me notのライヴを見て四国の景色とか誰も思い出さないのかもしれないけど、まあ、わたしは勝手に思い出したので…うん。しかしイカワさんは凄いな…努力の人だとかそんな一言で片付けられるレベルの話じゃない。バンドなんて星の数ほどあるけれど、今日、こうやって、また素晴らしいバンドの音に出会えたことに感謝したい。(…って、またライヴの感想じゃない話になってしまった…)(ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい)