白い螺旋

isawthelight2007-09-02

 
ディスちゃんセットリスト
 
逃飛行
因果結合666
THE END
いた
怯えた剣
WHITE
 
ディスちゃん→ey→NAHT
開場して中に入ったらまだディスちゃんの物販がOPENしていなかった。わたわたしてるエビナさん。ライク・ア・DJ。しばし後、出来立てほやほやの新譜と11/3のチケを購入。ふつうにフロアにやってきたおぐさんが「代官山ってだけで、そこに居る人たちが皆オシャレに見える…!どうしよう俺?」とか言ってた。そんな気後れしなくても…。開演までの間は、OさんMさんとなぜかさんぼますたーとかダイエットとかの話で盛り上がる。You are food!!!(爆笑)
トップバッターはディスちゃん。ひとりで見たかったので、開演直前にさくっとエビナさん正面前方へワープ。エビナさん曰く「桧舞台ですよ…10代の頃から大好きなバンドと一緒にやれて、しかもNAHTのレコ発とか…すごく光栄なことだと思うんで」と。今日もバンド編成で、メンバーは前回と一緒。ドラムのっちさん、keyたまきさん、ベースあさこさん(もちろんゲンドウデスT着用。いいなあ素敵夫婦)、ギターくましろさん。「THE END」わたしは初めて聴いた。のっちさんのドラムがドコドコドドドドいってた。ていうか途中で、あまりに激しく高速な連打のために、のっちさんのめがねが吹っ飛んだ。ののののののっちさん…!!!ずっとのっちさんばかり見てしまった。のっちさんのドラムの音やっぱり好きだなあ。「いた」の"戦争と同じ空"ていう箇所の特に"空"の部分で勝手に感極まる。あそこのえびなさんの歌というか声というか…あれは、静かに、しかし鋭く、突き刺さってくる、毎回。「怯えた剣」は今日発売の新音源に入っている曲。「装備が完全でない人が…いきなり放り出されてどうしよう…みたいな、俺も含めて。そういう人のことを歌った曲です」と。先日のライジングさんでエビナさんに何度か遭遇してて、ブルハ見た話の流れから「俺も新譜でラップやってんだけどさあ…」とか言っていて、え、ラップて…キウイのときに幾つかやってたみたいな感じ???と勝手に想像していたのだけど、なんかこっちはもっと演説?ぽかったような。BOSSぽいといえばまあそうなのかもしれない。客席をまっすぐ見据えて両手で大きめのアクションをとりながら…だったし。最後は、覚悟してたがやはりキウイの「WHITE」が。札幌でやったって知って、今日もやるだろうとは思ってた。「あの、今、ディスチャーミングマンやってるんですけど、その前にもバンドやってて、で、ディスチャーミングマン始める前からずっとやりたかった曲を、やります」。ギターよりもピアノがフィーチャーされたアレンジ、明らかに違うドラムの音。のっちさんのドラムの音はだいすきなんだけど、当たり前だけどやっぱりナオキさんのそれとはぜんぜん違う。でもまあアレンジかなり違うし(ていうか人数も多いし)、思ってたよりは違和感みたいなのは少なくて、ああこれはまるで別物だなあ…と意外にすんなり聴けたというか。しかし、わたしはこの曲のメロディとかが好きなのか、それをキウイロールというバンドが鳴らしていたからこそ好きだったのか、きっぱりとした答えは出ないんだけど、ただやはり、エビナさんの歌っていうのは、どうにもこちらの感情を揺さぶってくるもので、からだはふるえるし涙は次々落ちるし…。そしてその涙とやらも、一体何に起因するものなのか、今鳴らされている音やメロディや歌に…なのか、今まさにこの曲が鳴らされているというその事実に…なのか、それともまた別の感情によって…なのか、それは自分でもよくわからなくて。まあたぶんどっちも…なんだろうね。キウイロールはもう無くて、だからもう"キウイロールの"「WHITE」を聴くことは二度と出来なくて、でも「WHITE」という曲が大好きで"もう一度聴きたい"という気持ちがあるのも確かなことで、究極は"キウイロールの"「WHITE」を"もう一度聴きたい"なんだけど、それは無理なことだから、だから、たとえ違う形態で…であっても、この曲が死なずに鳴らされ続けていくのであれば、それはそんなに悲しくないことなんじゃないかなあと。そんなことをぼんやりと考えながら聴いていたけれど、だけど、最後のドラムだけになる部分…そこに来た時、あああやっぱりだめかも…ってちょっとだけ思った。のっちさんの音が嫌とかじゃなくて、そうじゃなくて、ナオキさんの音じゃないってことだけでもなくて、ギターやベースの残響音とか、そういうのもぜんぶが違っていたから。ギターが無音の時のアンプのジジジ…というノイズや、おぐさんがネックをキュッとスライドした後のぴぃんと佇む空気、サンチェさんがベースを下に持って肩で息をしている気配、そしてナオキさんが淡々と鳴らすハイハットのシャンシャンシャンという音。中央でたたずむエビナさんのシルエットだけが同じで、あとはぜんぶが、違う。人が違うとかアレンジが違うとか楽器の音が違うとか、そういうことだけではなく。だけど、解散から3年近くが経過して、エビナさんもわたしたちも、そしてキウイロールというバンドに対する思い、「WHITE」という曲に対する思い、いろいろな思い出、記憶、そういったものすべてが、時を経て少しずつ変化をした。現在が進行し続ける限り、"同じもの"なんか望めない。同じ時間は二度とやってこない。1曲1秒は刹那であり、そして永遠でもある。過去はずっと変わらないけれど、わたしたちは"今"に存在しているから。いつまでも止まっているような気でいても、実際は止まってなんかいないんだ、誰しも。だから、今、キウイロールではなくディスチャーミングマンが「WHITE」を鳴らしその1音1声が放たれる瞬間をわたしたちが共有するということも、やはり、もう二度と出来ないことだ。それは3年前にキウイロールが鳴らした「WHITE」だって同じことで、今日だってすぐに過去になってしまうのだから。なんだか理屈ぽいというか意味不明だけれども…つまりは、今日「WHITE」が聴けて良かった…と思う。この曲が死ななくて良かった。過去だけじゃなくて、今や未来にも存在し得るものになって良かった。またいつか会えるかもしれないことが素直に嬉しい。もちろん過去もわたしはきっと忘れないけれどね。
終わってすぐフロア外に出たかったのだけど、段上が恐ろしく混んでいて、容易に上へは行けなかった。やっぱeyの時は混むのか…はああ。なんとか抜け出し、一息つく。ああいっそこのまま帰ろうかな…なんかもう何も聴きたくないし誰にも会いたくない……。いやいや、ey約一年ぶりだし、何よりNAHTを見なくては。きっとプレジャーさんが(いろんな意味で)楽しませてくれるって。見ないともっと後悔するって。うん。だらりとフロアに戻って、ずんずんずんと奥へ進み、角を曲がり更に前方へと。このように混雑しているときは実は大抵前のほうが空いているので。よしのさん側端っこで見ることにしよう…斜めからにのさんのプレイもよく見えそうだし。大地さん(もちろん兄)が関係者スペース内でワインの瓶を片手にゆらゆらしてた。にのさんか田森さんかわかんないけど、eyメンバーのお子さんと思われるお子さんがきゃあきゃあはしゃいでいて、周りみんなで微笑ましく見ていた。
客電が落ちて、ほんとうにひさびさのey。3人ともあんまり変わってない(ように思った)。登場時からよしのさんがニコニコニコニコしてて、あー今日は夏の日の午後*1とかは無いな…と。明日極東でやるのかな…いいな…もうチケないしな…。まあでも、今日もなかなか良いセットリストだったと思う。よしのさん上機嫌ver.(?)というか。大東京牧場とか、わたしが一番eyをたくさん見ていた頃(?ていうかまるでファン歴激浅…!)の曲をやってくれたり、浮雲とか破戒無斬八月とかで絶叫したり。やっぱり安定してるしかっこいいよなーey。Oさん曰く「最近のeyライヴはoioiいうやつが少なくなってきた」とのことで、確かに、あまり暴れている若者とかは居なかったように思う。わたしはよしのさん側の結構前のほうに居たのだけど、曲が始まっても前方に突っ込んでいくような人は周りには皆無だった。押されるのも突き飛ばされるのも耳元で大声で歌われるのも好きじゃないけど(つーか合唱は大嫌い)、でも、eyのライヴにそういうお客さんが全く居なくなっちゃったらちょっと寂しいような気もした。時々よしのさんが怒るくらいで丁度良いんじゃないかなあ。まあよしのさんはそんな怒りたくはないのかもしれないけれど。途中でよしのさんが即興で「エビナケイタは〜いつでも背が高い〜(中略)河合盛樹は〜まるでダンディメェン…口癖は"マジでマジで!?"…(以下略)」みたいなのを歌い始めて、場内猛爆笑。えびさんいつも背高いって…そんなのいきなり縮んだら怖いし!ちょうミニサイズとかだったらまあ別物としてカワイイ?とか思えるかもしれないが…170センチくらいになったりするのが一番きもちわるいだろうよ…ミドルサイズのえびなさんて……(妄想むくむく)(や、ていうか、なんないから)。つーかSEIKIさんの口癖…どうしよう…プレジャー語録の前に"プレジャーへ語録"が生まれちゃったよ…(何)。よしのさんナイス★ あと、田森さんがドラムをドン、ドン、ドン、ドン、と鳴らしている時、いきなり「しっあわせはーあるいってこないっ♪」て、365歩のマーチを歌い始めていたり。ほんと上機嫌だった、よしのさん。ずっとニコニコしてたもんなあ。そんな感じだったから、最後は、よしのさんがギターを1音ジャーンとやっただけで何の曲をやるのかわかってしまった。ああ、夜明けの歌かあ…。ey、良かったんだけど、最近のbtbとかにも言えるんだが、なんていうか、"平和"すぎてちょっと物足りないんだよね…。いや、まったくヒリヒリギラギラしてないっていうわけじゃないんだけど…なーんかなあ…。脆さとか危うさとか…ギリギリで踏みとどまってるような、あとすこしずれたら壊れてしまうかもしれない…というような、張り詰めるような感じがやや薄いというか…。演奏自体の緊迫感はさすが!なんだけど、…なんなんだろうなあ。よくわかんないや。
ey終わったら予想通りに人が捌けていったので(これ一応NAHTのレコ発なんだが…)、すすすっと前に。むふ。セッティング眺めてたら、なんと、やすこさんが!バイオリン!やすこさん!バイオリン!や(ry きゃあ。5人のNAHT復活か!?みたいな。かなりわきわき。せーきさん髪の毛伸びてた。またTシャツはルードの黒いやつだった。ていうかまた中にもう1枚黒いの着てた。なんで毎回重ね着?ルードてオサレブランドだよ?1枚で着れば良いのに…(わあ言っちゃった…)。羽田さんのおひげが見るたびに面積を広げてゆく件。タカヒロさんはいつ見てもあんまり変わらない。「NAHT始めます」でスタート。結構な歓声。うんうんよかったよかった…(←何様?)。MCはほとんど挟まず、怒涛の連打、連打、連打。とにかく曲を連ね、畳み掛けまくる。チューニングでの中断すらあまり無くて、演ってる側ももちろん汗だく&息切れしまくりだったけど、見てるこっちも一切休むヒマ無し。中盤でやすこさんが出てきて、1曲だけ参加。せーきさんが「ではここで、スペシャルゲスト。昔一緒にやってた…盟友!YASUKO!カモォオオオン!!!!!」て威勢よく呼び込んでて、もう「カモォン!」のロックスターっぷりにおなかよじれるくらい笑わせてもらった(←おい)。何その巻き舌具合!ていうか気合い入りすぎ!誰なんだよ!!!みたいな。あーもうプレジャーさんてば素敵。やすこさんは相変わらず細くて綺麗でぽわーんとなった(わたしが)。バイオリンの音が何よりとても良いアクセントになっていたし。あと、せーきさんが、さっきのよしのさんの歌にレスポンスというか…「あのー、まあ俺、確かに、よく"マジでマジで!?"って言うんだけど…」と。で、そのまま話を続けようとしたら、羽田さんがつつつっとマイクに向かって「マジでマジで!?」って。えええ羽田さーーーん!!!ふだんはせーきさんがどんなにおかしなことを言っても常にクールなのに…せーきさんに突っ込み入れてるって!…マジでマジで!?てこっちが言いたくなった…よ。つーかそのときのせーきさんのポカーンな表情ときたらアナタ…(笑)。やっぱ今日はアレだ、プレジャー語録じゃなくて"プレジャーへ語録"の日だ(何)。そうそう、中盤の曲で、最後にせーきさんと羽田さんがふたりで絶叫して終わるっていうのがあって、そのときたまたま羽田さんのほう見てたんだけど、羽田さんすんごいかっこいいのね。同じこと叫んでるはずなのに、プレジャーさん見ると可笑しくて(←おい)、羽田さん見るとかっこいいの。何これ、何の差?何が違うわけ???(せーきさんに謝れ!) ていうか今日、羽田さんのコーラスパートが何故か異様に増えてた。ほとんどの曲で新しいアレンジがかなり施されていたのだけど、羽田さんのコーラスが増えるのは個人的に賛成。だって羽田さんはかっこいいから(え)。あ、なんか、後半のほうで、生楽器のバックに電子音がかぶさってるアレンジになってる曲があったんだけど、あれもすごい好きだったなー。たぶん足下のエフェクター?何かの機械?で操作して打ち込みの音を鳴らしてた…のかな?iPod無くなってからは、電子音が加わるアレンジはちょっと少なめになってた気がしたんだけど、またこれからはこういう試みも増やしてくれたら嬉しい。個人的に電子音はだいすきだし、今のNAHTにはすごくあってると思うから。終盤では、リズムマシンを叩く人(お名前失念…)がゲスト参加。最初せーきさんが進行を忘れてて、ピックを口に咥えてそのままやっちゃいそうになってた。慌ててマイクに向かってゲストを呼び込むせーきさん(ここではカモォン!とは言わなかった)。タカヒロさんのドラムとゲストの人のリズムマシンと…さらにせーきさんもボンゴをぺこぺこぽこぽこ鳴らしてて、リズムバトルの様相。最早何を目指したいのかぜんぜんわからんよNAHT…しかしかなりおもしろい。全体を通して凄く気合の入った演奏だったし、ふだんあんまりライヴでやらない曲もおなじみの定番曲もほとんど全部やってくれたので、かなり楽しかったし満足したんだけど、いかんせん、ぶっ通し休み無しで…っていうのが。メンバーのテンションは最後まで途切れていなかったし、音のぶれもほとんど無く、本当に素晴らしいShowだったんだが、あそこまで畳み掛けられすぎると、ちょっと、疲れちゃうよなあ…と。実際、後半はちょっと、ぼーっと見てしまうだけになってた部分もあったし。もう少しメリハリというか…こちらのテンションもある程度無理なく維持し続けられるような、年齢層を考慮した(笑)時間配分でお願いしたかったかなあ…なんてね。贅沢ですかそうですかごめんなさい。でもほんと疲れたんだよ…終わった後はひたすらだららーんとしてしまいたくなるほどに。つーかこれだけの演奏を息継ぎ無しでやれるNAHTの3人はかなりすごいと思った。さすが、走り込みと読書、および 瞑 想 を日々こなしてただけのことはあr(せーきさんに謝れ!謝れ!) アンコールはさくっと1曲だけやって終了。はー…ほんとお疲れ様でした。
今日は、出演バンドの当人達同士もさることながらファン層もかなりかぶっていたせいか、本当にいろんな人がたくさん来ていて、わけわかめ…だった。よーさんろびぽんこまつさん、btbマネわたなべさん、アイゴン(わたしは見てない)、WINDAのVo.のひと、ナオキさん、大地さん(兄)、かわかみさん、パニスマよしださん、等、等、等。顔見知りの人とか顔見知りの顔見知りとか、勝手に知ってる人とか、だばーっどわーっといっぱい集まってて、もう何が何だか…。ライヴハウスの中なのに、通勤ラッシュの電車内で人波に飲み込まれるような、何かにぎゅうっと圧倒されるような感覚があって、非常にてんぱったっというか、押し潰されそう…って思って苦しくなったり。はああ…ほんと疲れた。話したかった人ともあまりちゃんと話せず、ていうか誰ともあまり実のある(?)ことは話せず、もう「疲れた」ということばしか吐けないだめな自分…むう。もっと許容量を広くするか、無駄をなくして「受け入れられる場所」を空けておくようにしないとダメですな…。はー……かなりへこむ。
でもライヴはどれもすごく良くて本当に素晴らしい日だった(と思う)。
 

*1:わたしがeyで1番好きな曲はこれ。