マンガシック

isawthelight2007-08-08

 
SAinKAI(=モールス酒井さん)がやった曲↓。(いくつか抜けがあるかも…)
 
パンに針
?(※「モチーフ返し」に入っているらしい諏訪湖の曲)
?(※モールスの曲?以前モールスのライヴで聴いたことある短い曲)
カネゴン -for beautiful unhuman life-
一休さんの歌
(「ボーントゥビーイジワル」を繰り返す曲)(※今日のために作ったという新曲)
(−−この間に1、2曲あったような…−−)
E.O.W(end of the world)
ハッピーバースデー
 

 
一人で行く勇気は無い…とか言いながら、暑さで頭が狂い気味のわたくしは、しっかりちゃっかり現地へ馳せ参じていたのでありました…まる
「渋谷駅から宮下公園方面に歩いていって遊歩道を進むと左手にあるパタゴニアの向かいの…」と案内には書いてあったのだけど、いつものくせで電車を恵比寿でおりたのがそもそもの間違いだった模様。恵比寿から歩いて渋谷に着いたのはたぶん6時半前とかそのくらいの時間だったのだが、会場にようやく辿りついたら7時40分過ぎてたし…。有り得ない。そもそも「キャットストリート」ていうのがどこなのか知らなかったしなあ…(宮下公園も…)。熱帯夜(?)でさんざん歩き回ったので、会場の受付でもらったバドワイザー(無料)が物凄く美味しく感じた。フェスで飲むハイネケンみたいな感じ。ひゃふー。ていうか、自分的に会場の目印にしてたのが「酒井さん」だっただなんてとても言えない…(会場前に酒井さんが居たら遠目からでも絶対わかるだろう…と)。
ライヴ開始までの時間、店内をしげしげと見て回る。ほんとに狭くてちっちゃいギャラリーで、壁は白、天井が結構低くて、酒井さんは頭をぶつけてしまうんじゃないかとちょっと心配になった(ぎりぎり大丈夫だったけど…)。2階はアクセサリーとかを売っているショップで、事前にカタログなど見ていたらかなりお高い感じだったのだけど、たまたまセール期間だったせいか、まあなんとか手が届くかな…なお値段のものも結構並んでいたような気がする(ピアスとかちっちゃいバッグとか)。ショーケース(?)の中に密かに酒井さんの描いたイラストが忍んでいたり、窓ガラスにも白ペンでイラストが描かれていたり。1階は、コラボしているデザイナーさんの洋服がトルソーにかかった状態で壁際に4〜5着並んでいて、入口から向かって右側の壁に、パネル4枚で一続きのマンガが飾ってあった。向かい側は壁には絵は吊っていなくて、床に直に置かれたトランク(デザイナーさん作?)等の上に2枚のパネル(これもいちおう2枚で1作品だったらしい)。あと、向かって左側(トランクとか置いてある側)に受付があって、筆ペンで記帳すると、女性2人がパンや食べ物・飲みもの等を渡してくれた。彼女らの背後にも、他よりやや大きめのパネルが1枚飾ってあって、これは、いつもの酒井さんのマンガの絵柄よりややリアルな(?)タッチのイラスト(モチーフは電車のホームで路線図を眺めている男の人)。そのほかにも、天井から右側の壁際のトルソー群に向かって、びっしりとイラストが描かれたレシート用紙が、パーティ装飾の紙テープみたいに吊り下げられていて。2本の長いレシート紙が天井でクロスしてから床に垂れて、端のえんえんと余った部分は、トルソーの足下にくしゃくしゃっと巻かれたり無造作に広げてあったり。こうやって見ると、酒井さんの珍妙なイラストが物凄く芸術的に思えてくるから不思議…。ただのレシート紙なのに、なんだかすごくオシャレな絵柄入りテープの様相で…。受付脇には、酒井さんイラストの顔をしたてるてる坊主みたいな小さな人形も2体。顔が白くて、脚が黒い。不気味なんだかかわいいんだか…よくわからん。つーか、メインの(?)右側の壁の4枚続きのマンガがなんだかとても悲しいお話で(ナウシカとかグスコーブドリの伝記とかみたいな…)、ちょっとだけこころがしゅるるん…としぼんだ。モールスのライヴや曲とかもそうなんだけど、基本的に酒井さんはすごいおもしろいし、うちらはいつでも大爆笑していて、でも、歌詞をよく聴くと、すごく重い内容を歌っている曲もあったりするし、なんていうか、ああ同じだな…と。8時をすこし過ぎた頃に酒井さんが背中をまるめてセッティング開始。いつものテレキャスじゃなくて、黒いストラトを使用(ボディにMOOLSて白マジックで書いてあった)。足下は、ふだんあんまり観察したこと無かったから、機材の何が違うとかはよくわかんなかった。BOSSのDynaDelayていう、あんまり見ない色(キャラメル色?黄土色?みたいな微妙な色)のディレイを使っていたなあ。あとは、DD-5とかかな(これはモールスでも使っていたような…)。チューナー?がなんか不思議なやつで、サンプラー機能とかついてたのかも???ときどきそれをいじっていたのだけど…仕組みはいまいち掴めず。アンプはLINE6のコンパクトなやつ。中に居たお客さんたちはなぜか最初中央を空けて立っていたのだけど、酒井さんが何の前置きも無くいきなり「パンに針」をやり始めて(このときはまだ片方だけ靴を履いていた)、そしたら、外に居た関係者ぽいひとたち?もぞろぞろと中に入ってきて、その空いている中央の床に座っていって。またみんな座るのか…と思ったけど、まあ、このくらいの入りなら大丈夫かな…と。酒井さんは、ギターを弾いてぼそりぼそりと歌いながら、だんだんと脇の階段を上がっていって、身体が半分2階に居る…みたいなかんじになっていたり。可笑しくてしょーがないんだけど、曲が曲だから、どう反応して良いのかちょっと悩んだ。ここで靴を脱いで、おなじみの靴下姿になる酒井さん。酒「あのー、僕、ふだんはモールスというバンドをやっているんですけども、今やった曲は、そのモールスの、パンに針っていう曲で…、それであのー、今日は、酵母から、ちゃんとこう…手作りで…作ったパンとかも置いてあって」客「(微妙な笑い)」(「パンに針」の後にその話?笑)酒「あのー、○○さん(※お名前失念)ていう方が、普段からやっている…まあその…インディーズ?…インディーズな…インディーズパン屋さん(笑)があって、そこで、僕がコラボ(笑)して、作ってもらったり。あと、その、洋服とか、上(=2階)にはアクセサリーとかも売ってますので、女性の方も、男性の方も…プレゼントとかね、良いんじゃないかなって思うんで…。あとで、この、僕のライヴが終わったら、また、見に行ってみてください。あの、上にも、なかなか気付かないような所に僕の絵があったり(笑)しますので…探してみたり…しても良いんじゃないかな…と思いますけどね」。ここで酒井さんが何やら道具を幾つか取り出して。逆さにして振るとビョイイインみたいな音がする楽器(?筒からバネが出てる)と、木で出来た手の形をした楽器(振ると指がポコポコ動いて音が鳴る)と、ちっちゃい缶詰みたいな形で牛の絵が描いてあって傾けると「ヴモォオオオ…」という(牛の鳴き声みたいな)音が鳴るもの。酒「これはねえ、僕が雑貨屋で見てたら、お店の人に『これ!これねえ…!お客さん、わかりますーぅ!?』とか言われて。『これねー、僕、これからクると思ってるんですよぉ!だから今、大量輸入しててーぇ』って。きっと今頃ね、海の上では大変なことになってるはずなんですよ…。船が傾くたびに、これが、ヴモォオオオ…ヴモォオオオ…って」。こええええええええ!!!…で、酒井さんは、その3つの道具を、てきとうに前のほうに居るお客さんに手渡していた。酒「自由にね、鳴らしていただいて」。そしてうっちーさんも登場。受付カウンターの横から、めいっぱいのコーラスで参加。酒「ウチノ君が居ないと成立しない曲なんですよ!」ウ「がんばりまーす」。その2曲目もモールスの曲。モチーフ返しまだ聴いてないからタイトルはわかんない。酒「諏訪湖のことを歌った曲があるんで、それをやります」。このへんまではふつうの(?)ライヴだったけど、だんだんとわけわかんない方向に…。カネゴンの曲がまた聴けるとは思ってなかったなー。酒「この美しき…美しき…人間じゃない日々よ!カネゴン!!!」。ああもうさいこう。そのまま続けて一休さんの歌もやってた。「ははうえさまーー・・・・・・・・新右衛門」「ははうえさまーー・・・・・・・・・・・将軍〜(笑)」(←自分で噴き出す酒井さん)。酒「今のは…一休さんの歌、でした。…これで許されるのかなあほんと…(ブツブツ)」。その次がまたわけわかんなくて、ギターをジャーンとやって「ボーントゥビーー…いじわるぅっ!」(←後半は裏返りつつ声を張り上げるかんじで)と何度も繰り返し。場内みんな必死に笑いを堪えてた。最後はまたモールスの曲を2曲やって終了。ハッピーバースデーほんと良い曲。なんなんだろうなあ…演奏が凄まじいわけでもないし、泣けるメロディってわけでもない、特異な歌声だとかハンパ無い歌唱力だとか、そういうのでもない。ぼそりぼそりと歌い、時折すこしだけ声を張り上げる。抑揚の少ないメロディで、淡々と展開する曲調。それなのに、ぐいぐいっと人を惹き付け、その世界に引き込み巻き込む不思議な求心力があるんだよね、酒井さんというかモールスの曲って。酒井さんはまた階段にのぼりながら歌っていたけれど、それ見て笑ってるひとは誰もいなかった気がする。みんな曲に圧倒されていたと思うから。酒井さんて実はかなりすごいひとだよなあ…と改めて。たくさんのひとを笑わせたり感動させたり…それが肩に力を入れずあくまで自然体なのが本当にすごいと思う。つーか、あのイラストがこんな風にアーティスティック(笑)に変身するとは…。どんなんなのか想像つかないひとは、騙されたと思って一度行ってみたら良いと思う、タダなんだし。暑い中歩き回って疲れたけれど、ふらりと行ってみて本当に良かった。RSRから帰って来てもしまた時間が作れたら、もう1回ゆっくり絵を見に行きたいな…。
 
画像上:店内のトルソーのひとつにかかっていた「サイン会」の看板。入口にはこれのもっと大きく印刷された紙が貼ってあった。
画像下左:パン。針は入ってなかったと思います(笑)。
画像下右:ミニトマト、チーズ、うずらのたまご、の3種類。ようじの頭についているイラストがひとつひとつ違うってのがすごい。