isawthelight2007-04-05


 

ライスボさんセットリスト

 

新曲
メロウビーチ
白鳥
///
BoyとGirl
ほしいもの
 
 

冒頭から3つ連続(ライヴでは)聴いたことない曲だった*1。1曲めは弾き語り風な新曲。出来立てほやほや(?)な曲らしい。歌詞に英語が入っててびっくり。サビなんだけど、I'm waiting for my stars…とかだったかな。最後は星じゃなくて太陽(sun)になってた。夜は明けた…てことかしらね。わたしはCONFUSIONの「STARS ARE STARS」という曲が大好きなのだけど、この曲と似たような空気や匂いを感じる曲というのには未だかつて出会ったことはなくて(曲調が似てるとかそういうことではない)、たぶんそんなものはこの世に存在しないのだろうと思っていたのだけど、この新曲の夜中から静かに明け方へ…な感触が少しだけ「STARS〜」に似ていたので更にびっくりした。たぶんこの曲にはこれからバンドアレンジが施されてまたガラッと色が変わってゆくのだろうけれど、この感触は残されたままであったら良いな…と思った(CONFUSION知らないひとにはサッパリわかんない話だけど…)。もうりさんも脇元さんも前回とは楽器を変えていたのだけど(もうりさん:レスポ→テレキャス風なやつ、脇元さん:サンダーバード→なんか黒くてまるっこいやつ)、もうりさんのはすごく最近のライスボさんの曲のイメージにあってる音だったなあ…と思った。たぶん「呼ぶ声」とかはレスポのほうが似合いそうだけど、なんか「BoyとGirl」とか「ほしいもの」とか「白鳥」とかはこのギターの音(見た目も)がすごくマッチしてる気がした。もうりさんのはフェンダーじゃないテレキャスだけど、なんか、テレキャスってすごく繊細な音がするイメージがあって(ストラトは弾き手の大雑把なほうの癖が出やすいような…)。テレキャスは和音をジャーンとやっても弦の一本一本の音が立っているというか、一音一音がはっきり聴こえてくる気がする。ドギャーン!とディストーションかましたときはそれはそれで迫力もあるんだけど、どっちかというと個人的にはあんまり歪ませないで静かにアルペジオとかを奏でていてもらいたいような…そういう音のイメージ。仮に轟音でやってても、たとえばbtb吉村さんとか(あれもフェンダー純製じゃないけど)すごく繊細で美しい音だと思うし。向井君もアベもテレキャスだけど、あっちはあっちでまた違う楽器のイメージなんだよねえ…個人的には。うまくいえないけど、わたしの個人的なテレキャスの音のイメージに一番近い音はサンガツ小泉さんみたいな音で、ああいう静かで繊細で、微かな風のそよぎとかをも音で捉えるような、そういう表現が出来る楽器…というふうに思っている(勝手に自分内で)。最近のライスボさんの曲調には、すごく静寂とか"間"とかを大事にしているものが多い気がするから、ああこれはテレキャスだなあ…と。まあ、ものすごく主観的なイメージでしかないし、実際わたしは楽器のことなんかまったくわかっていないのだけど。脇元さんは個人的にサンダーバードのイメージが物凄く強いから、見た目にはちょっと違和感があった。サンダーバードとかファイアーバードとかって背が高くてスラッとした人に似合う楽器だとわたしは思っていて、脇元さんはまさに"サンダーバードが似合っている人"だったし。まあ今のまるっこいベースもそのうち馴染んでくるんだろうけれど。1番目のバンドが演奏も何もかもが若い(粗い)感じだったっていうのもあるかもしれないけど、なんか、ライスボさん貫禄出て来たよなあ…とかちょっと思った。福岡の今のシーン(?)はよくわからんけど、たぶんもう中堅?みたいな位置なんだよね、きっと。曲調とかには変わらず少年ぽさというか青さが残っているけれど(それが良い)、バンドとしてはだいぶ土台が固まってがっちりしてきたのかなあ…と。そろそろそかべさんのライヴのゲスト(前座?)とかでトーキョウでバーンと演ってもらいたいなあ…というか、そういうのあってもおかしくないんじゃないかなあ…と思うのだけど、どうなんだろうか実際。ライスボさんは、わたしが初めて見た頃のイメージは、まさに「真夜中の午後」(=当時出していたCDRのタイトル)という感じだったけれど、今はそこから一周してまた同じ時刻に辿り着いたというか、真夜中から朝も昼も夕方も夜も経てまたここにきた…というか、真夜中感もありつつ、朝も昼も夜も、春も夏も秋も冬も、ぜんぶぐるっとひとまわりしてきた上での"翌日の"真夜中というか…。黒は黒でも単色の黒ではなくて赤も青も黄色も何色もたくさんの色を混ぜて出来上がった黒…ていうのが、曲調からもライヴパフォーマンスからもその佇まいからも滲み出ていて、良い意味でとても"変わった"なあと思った、改めて。見た目はあんまり変化していないようで、実は内包するものの量も中身もぐっと充実してきている…というような。なんかね…さらに化ける(?)ような気がしてるんだけど…今年辺り。すんごい無責任な言い方をすると「売れちまえ!」ていうか…(え)。あーなんか何言ってるかわかんなくなってきたから以下略。
他バンドの感想も少し。
1番めミックスナッツハウス。名前は何度か見掛けていたがどんなバンドなのかはよく知らず。開演ギリギリに到着して中に入ったら、ステージ上に色とりどりのボール*2がたくさん散らばっていて、なんだか妙にファンタスティックで。つーかこれ、ボーカルとかがすごく動く人だったら滑って転んだりしないのかなあ…危なくないのかなあ…。客電落ちて、割と背の高い細身のヤングなボーカル(たぶんヤングだと思うけど実際の年齢は知らない)がハイテンションに登場。黒いタキシードを着てる風のプリントがされているTシャツに、オレンジのギンガムチェックパンツという出で立ち。ポリの林君みたいな甲高い声で、冒頭に挨拶か何かしたんだったかな…よく覚えてないけど。ベースは青いだぼっとしたパンツに白いTシャツでまあ普通、ドラムは髪がアフロとはまたちょっと違ったくりんくりんのパーマ(?)で白とピンクとオレンジ(?)の縦縞のぴったりしたシャツを着てめがねをかけていた。なんだこのバンドは…と呆気に取られていたらすぐに演奏が始まった。曲もMCもいろいろ意味不明だった。とにかくテンションが高くて、ボーカルが体操のお兄さんっつーかハヤシっつーか、演じてるのか天然なのかわからないけど、終始高い声でわーわーしてて、すごいなあ無反応の観客の前でどこまでこのキャラでやり通せるのかなあ…と純粋に興味を持ちながら見ていた(←ちょっと意地悪?)。「おにいさん、おねえさん、デオキシリボ核酸…、酢酸、…さくさんって"酢"ね、わかる?OK?」みたいな調子。そうかコミックバンドだったのか…とか思ったり思わなかったりしつつ(え)、なんつーか、音の方向はモ−ルス(の割とファニィな感じのとき)で姿勢は赤い疑惑っつーか、それにポリと髭(?)とANA*3を足してグッシャリ割って…みたいな感じかなあと。演奏もアレンジも粗いなあ…とは思ったけれど、これからこのまま良い部分を残してスキルアップしていったら、そのうち、某すぱるた所属事務所Mの社長Mさんにスカウトしてもらったら良いんじゃないかな!みたいな(意味わかんないよ自分)。ボーカルギターのギターがストラトで、キャラに似合わず(?)かっこいい音でソロを時々弾いていたので、足下ちょっと見たかったなあ…なんて。ボールを客席に投げるのは危ないのでやめてほしかった。来月ライナーで企画やるって言ってて、ああライナーぽいバンドだよなあ…とか思った。Queとかライナーとかは似合うけど、シェルターとかERAとかニマンとかでは絶対やんないんだろうな…みたいな。うまく説明できないけど。つーかボーカルのひとex.リトルハヤタだって。ああそうなのかあ…。
2番めがライスボさんで、3番めがトキメキ泥棒。はいもう大好き!ライヴスケジュールは常にチェックしてて、見に行く機会を窺い続けていたんだけど、まさかライスボさんと対バンしてくれるとは!ブッキングしてくれたひとありがとう!GJ!!!ここらで人も増えてきてたので一番後ろで見てた。ああもう、ほんっと、良いなあ。芋子さん(?)の髪型がマッシュルームじゃなくなってたのは残念だったけど(だってすごく似合ってた)。中央の植物も健在だったし、ベースの人のきこりみたいな帽子もそのままだったし。芋子さん(でいいんだよね?)のあのエメラルドグリーンのギターももちろん。いきなり初っ端からやる曲順を間違ってたらしくて、なんか全体的にMCが長くてそれはちょっとアレだったけど、ライヴ自体はほんと楽しかった。相変わらず、メルヘンワールドぽくもあり、ちょっとした日常ぽくもあり。「告白前夜は眠れない」と「あいつはどこから」(でタイトルあってる?)が聴けて嬉しかった。ギターとかずっと同じように繰り返してるだけだったりするんだけど、たぶんあの声、なんだろうなあ。声質と歌い方、醸し出すぽんわりとした独特の空気、強烈な個性。普段は轟音爆音でBPM速めの曲が多いバンドばかりを主に見てるけれど、こういう音数の少ない、ひなたぼっこみたいにまったりのんびり聴けるような音楽も好きなんだよねえ…。単純と見せかけて実際はかなりスキル高そうだしね、彼ら。これはロレッタとかにも言えることなんだけど。大きな音だったり多くの音だったりで壮大に重厚に見せることは出来るけれど、こういうミニマムな(?)スタイルだからこそ表現できる世界観てのもあると思う。実はこういうアプローチのほうが高度っつーか難しいっつーか誰にでも出来ることではないんじゃないだろうか。勢いだけでもなく技術だけでもなく…だから。いやあ楽しかった。また見たいなあ。誰かまたうまく対バンしてくれないかしら…。つーかさっきの1番目のバンドの時にすぱるたの所属事務所の社長さんのことを思い出してたんだけど、そういえばトキメキもあそこからCD出してるんだっけ?と思っていたら、まさにその社長さんがライヴを見に来ていた。もうあそこ所属なのかなトキメキ…。すぱるたと対バンしてほしいとはもう今は言えないんだけど(すぱるたがさすがにメジャーすぎるので…)(ああ、メジャーって一般的に…ではなく、トキメキとかの居る位置と比べて…てことね)(何)、何らかの絡みがあったらおもしろそうだな…とは思った(いやまあ具体的にはよくわからんけど)。(ちなみに社長さんはトキメキが終わったら帰った。どうせならミンガスまで見ていけば良いのに…なんてなんてなんてね!)
トリはミンガス。噂だけはちょっと聞いてて、ずっと気になってた。小柄で細身の女の人がキーボード弾いて歌って、ドラムとベースはかなりベテランぽい感じ(見た目も演奏も)。ベースの人はあれ、何奏法ていうの?みたいな、見たことないようなすごいテクニカルな演奏をしていた。たぶん他のバンドもやってる人だと思うんだけど…。演奏は3人ともばりばり上手くて、それぞれが年季入ってる人たちなんだろうなあ…と思った。歌はちょっと独特な空気があって、けっこう情熱的。小谷さんとかニカさんとかとはまた違ってて、なんだろう…わたしはなぜかPHEWさんを思い出してしまった。曲調はMOSTみたいなあんなハードな(?)感じじゃないし、見た目もあんな男前(PHEWさん女性だけど…)じゃなくて、割とふわーっとしてたんだけども(すごく女性らしいとかセクシーとかでもなくて…うーん…かわいらしいけど大人…そしてちょっと中性的な感じもありつつ…みたいな)。最初、後ろのほうで見てたから、お顔とかよく見えなくて、もうちょっと若くないのかと思ってたんだけど(失礼…)、伸び上がって見てみたら、あーなんか実はけっこう若いのかも…?と。歌う声はけっこうシブいんだけど、MCはちょっとトーンが幼い(?)感じもしたので。ヤマハのDX-7を買った話には笑ったなあ。具体的なアーティスト名を失念してしまったけれど(ほんと横文字覚えるの苦手だ…すごい有名なひとだったと思うんだけど)、なんか、憧れてるアーティストさんが居て、そのひとのライヴ映像(DVDだったかな?)を見ていたらDX-7を使っていたので、あの音はDX-7でしか出せないのかと思ってDX-7を買ったのだとか。でも、好きになるとそのアーティストばかり聴いてしまうし、そのアーティストのことばかり考えてしまって、そうすると作る音楽もそのひとのものと似てきてしまうし、よくないかなあ…と思ったらしい。というか、ノードリード(=今日使ってたメインのキーボード)のほうがやっぱり好きだし、DX-7は「ヘッドフォンで聴くとザーザーいうし、重いし、××(=憧れてるアーティスト)は鼻の毛穴が開いているからそれが伝染ったら嫌だし…だってそれって女性はすごい悩みなんですよ…わたしもう結構(毛穴)開いちゃってるんですけど…」とのことで、結局「返品しました」と。えええ返品て!!!なんかもう場内爆笑だったなあ…。このひとすごいおもしろい(っつーか天然?)。音源がビレバン限定で出ているそうで「新宿のタワレコにも置いてもらってるんですけど…○○のコーナーにも●●のコーナーにも△△のコーナーにもあります。すごく贔屓してもらっているので、皆さん新宿に寄った際にはぜひ…見に行ってみてください」とかいう話もしていた。見に行って…って、見るだけで良いんかい!みたいな。メンバー紹介でベースの人のことを「1児の父です。練習が終わると、(子供を)お風呂に入れるためにそそくさと帰られます」って言ってたり。次のライヴの告知で「またこのメンバーでやります*4。新曲も…出来る…かも」と言ったら、ベースとドラムのひとが「え」って言ってて、「ちょっとー!えって何〜?プロなのにぃい」と。歌はかっこよかったけどMCは脱力してて、その落差にかなりウケた。曲調もけっこうダンサブル(?)なのもあったりして、メンバーのテクニック全開!みたいな感じで、おおお!と思ったし。ミンガスになったら急にお客さんに年齢の高そうな方達(失礼…)が増えてきてたのも納得。これは玄人ウケするよ間違いなく。そういう要素もありつつ、楽器とかテクニックとかそういうのぜんぜんわかんないわたしみたいな素人にもガッツリ響いてくるし。今後も要注目ですなー。
4バンドともそれぞれ良くて、楽しみ切ったなあ!という感じ。しかしQueてのはアレだ…いろいろ思い出す…な(…え?)。
急遽ステキな予定(そりゃもうステキな予定)が入って緊張しまくってるライスボさんの面々に「また来月ー」と手を振って、いそいそと帰宅。来月はテイントンやら「ricca」やらと対バンするらしい。谷口さんソロ@新宿とかぶってるのがアレなんだけど…どうしようかしら…。

 

*1:あれ?メロウビーチは前回もやったんだっけ?

*2:おもちゃのゴムボールかと思ったら違ったみたい。触ったらカチカチしてて硬かった。中が空洞のプラスチックかしら?大きさは直径7、8センチくらい。子供用のゴムの野球ボールと同じような感じ。

*3:ステージ中央に、回る白い光のライト…警報みたいなやつ…があって、ANAの登場時を思い出したっていうだけなんだけど…

*4:なんか毎回メンバー構成が違ったりするらしい。たぶんミンガスていうのは歌の女の人メインで、あとはその時々…なのかな?今日のメンバーでのライヴは「これが初」だったそう。すごい活動形態だよなあ…笑。