エー・エス・イー

 

ライヴ2日前に買ったチケなので、当然、入場は最後尾。外で薄着で散々待たされたため、中に入っても足先や手先がしばらく温まらなかった。でも、入ってすぐにライヴが始まるというのはちょっと嬉しい。一番後ろで待機していたら、ふっとSEが鳴り始め、客席がじょじょに前方へと詰まってゆく。ぱあっとステージが明るくなって、大歓声とともにメンバー登場。むかい君は山高帽にアロハみたいなシャツ(冬なのに)、松下さんは黒シャツ、よしかねさんはピンクのシャツ(前髪短くなってて可笑しかった)、ヤンキ−ひなたさんはいつものように(?)Tシャツ重ね着。H嬢はひなたさん痩せたよって言ってたけど……どうだかな(え)。まあ太ってはいなかったと思うけれど。しかしその代わりに(?)松下さんがえらく膨らn…いやいやなんでもないよ!よしかねさんは白のストラト、むかい君はテレキャス(色は最初どっちだったか忘れた…)。1曲目は確か、ウィスキーアンドうぬぼれ?だかいう曲*1。H嬢曰く、前半はAXとほぼ同じセットリストだったそう。ヒミツガールトップシークレット(?)とかうそだらけ(?)とかシゲキ(?)とか安眠棒(?)とかクレイジーデイズクレイジーフィーリング(?)とかシュガーマン(?)とかをやっていたと思う。初っ端からむかい君がドラム台に上がって演奏してみたり、相変わらずこのバンドはテンション高いなあ…と。音の位置的に右がいいとか(しったか)言ってわざわざ移動したくせに(最初左側に入ったんだが)、結局ずっとむかい君ばかり見ていた。むかい君すんごいかっこよかった。ストロークでギーッて顔になりながらギターをガガーッと掻き毟るようにするのとか、曲の合間に入れる掛け声?とか、何もかもがいちいち。んー、むかい君のかっこよさがわからん人とは友達になれないと思う、わたし。まあ、改まってあんな中肉中背なのび太似メガネ中年*2のどこがいいのかと訊かれても困るけど。かっこいいものはかっこいいということで(え)。前回見たとき*3は知ってる曲があまり無かったような気がするのだけど、今日は、序盤からヒミツガール〜をやってくれたし、うそだらけとかも知ってたし。3日前に突然誘われたときは「えーでも最近の曲ぜんぜん知らないしなあ…つーかアコエレのほうが好きだしなあ…」とか思って若干躊躇したりしたのだが、実際ライヴに来てみるとかなり楽しかった。やっぱり、これほどまでにテンションの高い演奏をされると、曲を知ってるとか知らないとかじゃなくてもう、その圧倒的な気迫でグイッと一息に掴まれてしまうから。こういうパワーというか求心力というか…結成してそんなに長い年月が経っているわけではないのに、まさにこれはメンバー全員の音に対する姿勢の表れ…なのだろう。練習もきっとすごく厳しそうだし、ライヴも、1本1本にまるで1000本ノックのような凄まじい精神力で挑んでいるというのが、こちらにもひしひしと伝わってくるように思う。いつ見ても隙が無い、このバンドには。彼らは、なかなか他には真似のできないことをやっているよなあ…と改めて。表面的な音の流れをコピーするだけなら誰にでも出来るのかもしれないけど、この研ぎ澄まされた集中力・気迫というのは、並の努力では得られないものだろうと思う。まさに絵に描いたようなストイックさ。すばらしい。そうやってギチギチの緊張感を保ちながらやっているのに、聴いているこちらは一切何も考えずただリズムに乗って踊っていれば良いだけ。やっぱりむかい君はすごい。「この、汗!エー・エス・イーが…!」とかサラッと言っちゃうのとかもすごい(可笑しい)。むかい君大好き。ちなみに安眠棒は今20%オフセール中らしい(とMCで言っていた)。あと「サッポロシティにお住まいの皆さんにとっては、これはまだ秋…なのかもしれませんが、我々にとっては、もう冬、真冬であります」「今日は、物販のほうに、新鮮な、衣料が、ありますので。重ねて着たり、下着にもなる、新鮮な衣料が、…まあ1種類しかありませんが、Tシャツが、ありますので、是非」とか言ってたなあ。新鮮な衣料て何。衣料に鮮度ってあるの?鮮度=流行?つまり座禅Tは最先端?座禅Tちょうナウい!みたいな?(えええ) つーか、ライヴで汗をかいて冷えたら凍るだろうけどサッポロシティの皆さんはもちろんそういう対策も心得ているのでしょう…みたいなことも言っていた気がするけど、そんなもん、ありませんので。汗だくのTシャツの上にふつうにコート着てそのまま帰るだけですので(もしくは、途中でどっか寄って着替えてから帰る…か)。それで冷えて凍ったら困るだろうからみなさんのことを考えて(物販にTシャツがありますと)言ってるんですよ?だなんて、むかい君ったら、ちょう押し付けがましい親切!(何) つーか、むかい君はやたらと「サッポロシティ」を連呼していた気がする。あと、なんか勝手に「世界で一番初めに冬を越す街、サッポロシティ」とか「世界でもっとも降雪量が多い…サッポロシティ」とか、まさにうそだらけなことをいっぱい言っていたり(場内みんな苦笑い)。まあ、そんなテキトーなところも、むかい君らしくていいよNE☆みたいな(←盲目)。後半は新曲から。向「ピクシ−ズというバンドが居ります。高校生の頃、アメリカの、アンダーグラウンドなバンドが、次々と出てきまして。お前○○っちゅうバンド知っとるか?なんてね、ほんとうに、たくさんの、いろいろな、バンドを教えてもらって、聴いていましたね、…テープで。そういう時代の…ピクシ−ズなんかが出てきた時代の、そういう空気というか…それを歌にしてみまして。1989という曲ができました」。もう1曲はイレイザーヘッドていう曲(これも何か説明した気がするけどもう忘れた)。1989はなんかかなり明るい曲だった。ざぜんのいつものググッと押し込めるかんじの曲調とはちょっと違っていて、ぱーっと開放されていくかんじだった。ちょっとなんばーがーる時代っぽい曲かもしれないと思った(よくわかんないけど)。イレイザーヘッドは、わたしは、ト−キングへッズぽいなあ…と思った。どちらかといえばこちらのほうが個人的には好み。そして、ここから黒い下着へと続く流れ…だったかしら。後半より前半のほうが知っている曲が多かったため、以降の記憶がますます曖昧。阿波踊りみたいなリズムの曲があって、むかい君が3回もジャンプしていた。ダンッ!ザバッ!バーンッ!みたいに。途中一回転までしてたし。あんなアクティヴな(?)むかい君は初めて見た*4。よしかねさんはいつも通りに(?)グニャグニャしてたんだけど、ひなたさんはちょっと激しさが足りなかったような気が…。ああでも黒い下着の出だしで右腕を突き上げて絶叫しながらカウントを煽ったりはしてたけど。なんだろ、ふだんはもっとガンガン頭を振っていた気がするのだが、今日はそうでもなかったかなあ…みたいな。でも音はいつものぶっとい音だったし、そういうのはまあ良いか…。サッポロシティのファンは無理矢理前に詰めたりもしないし縦に飛んだりとかも少ないと思う(トーキョウに比べたら)けど、わたしはこのくらいのほうが見やすいしノリやすいし好きだなあ…と思った、やはり。演奏してるほうからしたらもっと煽りに乗ってほしいのかもしれないけども。アンコールは、むかい君が鍵盤を正面に向けて、ウォーターフロント。わたしはむかい君はギターのほうがダントツに好きだけど、いつのまにやら鍵盤のむかい君というのも見慣れてしまった。でもやっぱりギターが良いけど。でも鍵盤でも良いけど(どっちだよ)。ひさびさにライヴをみたが、このバンドを形容する表現としてはやっぱり20060216のよしださんの日記で書かれていた表現がいちばんピッタリくるなあ…と、毎度思うことをまた今日も思いながら、途中でまた昨日とおなじ居酒屋に寄ってまた同じオムライスを食らって、帰宅。

*1:ざぜんは曲のタイトルちゃんと把握してませんごめんなさい

*2:むかいギャル(?)のみなさん刺さないで下さいごめんなさい

*3:リキッドでのパニスマとの対バン20060216

*4:そういえば、序盤でむかい君の帽子が落ちたとき、スタッフの人がふつうに帽子を拾って被せてあげていたのが可笑しかった。このジャンプをしたときは帽子は落ちなかったのだけど。