このハコの特性上

isawthelight2006-09-08

 
セットリスト(ものすごく自信なし)
 
緑色の光線
Black September(?)
シルトの岸辺で
リグビダートル
A Proud Man
Touch My Life
I CAN'T EXPLAIN
The World, Changed into Sunday Afternoon
 
出順はココバットBEYONDS→POGO。
ココバット初めて見た。中盤でやってたギターのキー高めのソロ(?)が入る曲と、終盤でやったいきなり速くなる曲がかっこよかった(意味不明の説明で申し訳ない)。終盤になったらちょっとドラムの音圧が弱くなってきたような…?ギターのひとが何弾いてるのか(機材)気になって仕方が無かったけど、前に立ってた男の人(=かなり長身)が左右に動きまくってて(曲にのってるとかではなく…)視界の確保が不可能だったため、結局わからず終い。
BEYONDSはいつものSEで登場。いきなりニヤニヤしながら前に出て来て最前列の男の人におもむろにドリンクチケットを手渡す谷口さん。てゆうか谷口さんあのシャツは…まるで会社帰りのような…笑。水色のYシャツをジーンズにインして茶色の革靴を履いて。てっきんはenvyのTシャツ着てた。岡崎さんは濃グレーのポロ、あひと君はまたもやピンクの犬T。谷口さんがギターを構えて「えー、BEYONDSでございます!あー…、我々は、緑色の…緑色の光を…懐かしく、思い出すのです…」と言って演奏を始めようとしたら、あひと君の背後から出てきたスタッフの人が岡崎さんのアンプに駆け寄って来て、岡崎さんが谷口さんに「ちょっと待って」とアイコンタクト。健「えー…ちょっと機材の調子が…悪いみたいです(苦笑)」。ぱっと目線を投げたあひと君が、すぐにドラムをスタタカタンと叩き始めて、てっきんも指弾きのぐねぐねしたフレーズで便乗。谷口さんも加わって、突発セッションタイムへ。こういう時って、大抵、ギターのひとがソロとかガンガン弾きまくって目立つことが多いけど、ギターの健さんよりベースのてっきんが目立つのが新生BEYONDSクオリチー★みたいな(そゆこと言うな)。1、2分で一旦シメたので、さあ演奏再開かと思ったんだけど、どうやらヘッドだけ交換してもダメだったらしく、今度はキャビネットまで出て来てて。健「僕は雨の日は髪の毛の膨らみを気にするんですけど、彼(=岡崎さん)はアンプが気になるみたいです…」。うーん、まだちょっとライヴは始められない様子。そこで唐突な話を始める谷口さん。健「あのー、総裁選のことがね、話題になってますけども。皆さんは、誰が良いと思いますか?」客「…(困惑)」健「ああ…いやいや(苦笑)。直接投票するわけではないからあまり話題にはならないのかしら?…まあでも、常に…ね、わたくし達の生活にも関わってくるわけですし。こういうことは常に気にしていないといけないと思…(ブツブツ)」。…ええと。なんだか場内が微妙な(笑)空気になってきたところで、今度は突然てっきんが話し始める。テ「えーと皆さん、あのー、さっきココバットを見ていて思ったんですけど、その、柱の影とかから見てる方!たぶん、あのー、ここらへんが一番音が良いんですよ(←自分の前あたりを手で指し示しつつ)このハコの特性上。なんで、あの、せっかく来てくださってるんで、もしよかったら、もうちょっと…前に(来て)」。うはは!てっきんてば突然何言いだすの!!!谷口さん、小声で「なーにそれ!」って言いながら、ものっすごいウケてるし。あひと君も思わず噴き出してたしね。ずいぶん強引な勧誘法だなー。まあでも、場の空気も和んだし、さすがてっきん!みたいな。で、またすこしセッションぽいのが始まって、今度は、谷口さんはギターは途中で手を離して、マイクに向かって「リリリリリリリリリリ…」って、声で何かやってみてたり。てっきんが何気に小技投入しまくりで、それもちょっとおもしろかった。結局、1曲分くらいは待たされて、よーうやく、岡崎さんのアンプの再セッティングが完了。谷口さんと岡崎さんが目線を交わして、谷口さんが再びマイクに向かう。健「えー、では、BEYONDS、始めます!緑色の光線」。歌の出だしのところで岡崎さんがコーラス入れてた、ほんとにワンフレーズだけ。てっきんのさっきの話(=このハコは前のほうが音が良い)が本当なのかどうなのか知らないけれど、BEYONDSの音は、さっきのココバットの音よりもぶわーっと一気に広がってゆくような、奥行きのある音に聴こえた。谷口さんのボーカルも、あの歌い方にマッチしたゴージャスな(?)かんじの聴こえ方で、おお!かっこいいな!!と思った。切らずに続けて2曲目。なんか岡崎さんの足下の機械が変な音を出していたので、ちょっと気が散ってしまってうろ覚えなんだけど…たぶんBlack〜…かな?違ったらスミマセン。すごい短くて速めの曲。あひと君のドラムのダダダダダダダダダダ!っていうシメが重くてなかなかよかった。照明がきつめだったせいか、皆さんここですでに汗だく。で、やっぱり岡崎さんのエフェクタ(?)の調子が変で、ガガガガガガ…ってノイズみたいなのが出て、またも中断。今度は谷口さんは東京都写真美術館世界報道写真展2006を見に行った話を。健「普通、写真展というのはアートというか、芸術的な色合いが強いと思うのですけども、この写真展はね、新聞に実際掲載された…報道写真…なのでね。こう…無残な…戦争の写真なんかも、あったりするわけなんですけども。見終わった後は、こう…憔悴しきった、ガーン!とやられた後のような、そういう感覚になりましたねえ…。東京都写真美術館は、恵比寿の…駅からけっこうすぐ…なんでね、皆さんも、よろしければぜひ、ごらんになって…(ブツブツ)」。このほかにも何かちょろっと喋った気もするんだけど…微妙に覚えていない。なんか客から「なんでもいいからさっさとやれー!」みたいな野次が飛んで谷口さんが苦笑いして、そのタイミングくらいでちょうど岡崎さんの足下も復調した…んだったかな?どうにもこのへん記憶が曖昧(つーか美術館の話と総裁選の話の順番は逆だったかもしれない…)。気を取り直して3曲目のシルト。谷口さんのギターが中盤で若干もたついたような気はしたけど、キメのところは4人でバッチリ!だったので良し。谷口さん岡崎さんがちらりと笑顔で歌っていたのが印象的だった。なんだかファウルのライヴを思い出してしまったなあ…。シルトのシメの岡崎さんのギターとあひと君のドラムがまだ鳴ってる中で、その間をパッと切り裂くように谷口さんのギターが鋭く鳴りはじめて、リグビダートルへ。おおお…最初ちょっと音混ざっててわかんなかった…(え)。今日もやっぱりかっこいいな!と思った、この曲。緑色に比べると演奏のまとまりはまだ…なんだけど、個人的に(シルトや緑色みたいなものよりも)こういう音のほうを彼らに求めているから…というのが大きいのかもしれない。なんでかわかんないけどかなりテンションが上がるし。谷口さんがぼそりと「プラウドマン」と呟いてA Proud Man。その次も、Touchなんとかっていうタイトル(Touch my life?英語のヒアリング能力に乏しいためよくわからず…)の曲。一旦はリグビダートルでテンションが上昇したんだけど、この2曲にはまだちょっと自分が馴染めていないというのと、曲調がシルトとか地下室とかあっち寄りの雰囲気なのもあって、少々集中力が切れてしまったかも…(わたしが)。まあ、これはBEYONDSのせいなのかわたし自身の問題なのかは微妙なところだけれど*1。Touch〜は先々月やった新曲と同じ…なのかな?あー…なんかもうよく思い出せない…。たぶんちょっと頭がダメになってた、このあたり。ほんとスミマセン。でもでもここで遂に…なわけで。いよいよ谷口さんがギターを下ろしましたよ!なわけで。わくわくわくわく。谷口さんがストラップに頭をくぐらせてギターを床に下ろし、ササッと駆け寄ってきたスタッフさんがギターを片付けてシールドを引っこ抜いて、またそそくさと裏に消えてゆく。スタンドからマイクを抜き取った谷口さんが、前のほうに出てきて、不敵な笑みを浮かべながら客席をぐるっと眺め回す。あーもう曲何やるのー!早く始めてくれー!焦らしすぎだよ谷口さん!!!みたいな。じりじりじりじり。健「あ、あー…、アイ…I CAN'T EXPLAIN」。はいきたー!客席からもワーッと歓声が上がる。今日はあんまりお客さんが多いとは言えなかったので(POGOのときはぎゅうぎゅうだったっぽいけど)大きくモッシュとかは無かったんだけど。いやーやっぱり谷口さんハンドマイクのほうがかっこいいよBEYONDS!曲調云々もあるけど、それ以上に、佇まいが。ギター下ろしてマイクだけ持ってステージ上で暴れまわってる時の谷口さんは、ギターのときの谷口さんとはまるで別人。まず目つきが違う。ヤバイこのひとやっぱりカリスマだわ〜って思う、改めて思う。放つオーラの強さがハンパない。ふだん仏様みたいな笑顔でにこやかにお話してるような人には到底見えないもん…ハンドマイクのときの谷口さんは。最後のThe World〜は更に圧巻だった。あの、ためてためて…の時の充血しきった両目、イッちゃってる表情。ギラギラと鋭い目つきで客席を睨みつけながら、ステージ上をゆっくりと動き回り、次の瞬間、まるでそこに突き刺すかのように絶叫、絶叫、絶叫。そのあまりの凄まじさ、迫力に気圧されて、動けなくなってしまうくらい。あああやっぱりかっこいい!!!シビレる!ファウルのときの、鋭さや狂気を内に秘めつつもやはりどこかほんわりさせられるようなあの空気ももちろん大好きなのだけど、BEYONDSでのこのオーラばしばしな感じもまたやみつきになってしまっている。あああああヤバイ、震える…!かっこよすぎる!!!最近新曲がどんどん出来てきてるので、それに伴って、一回のライヴの中でのハンドマイクでやる曲数の割合は必然的に減ってしまっていて、それは個人的にはかなり寂しいのだけど、でも、すくなくなったぶん、そこに全てを注ぎ込んでいるというか、ほんと、集中力が凄まじくて。もしかしたら、今日のが今までで一番凄かったかもしれない、谷口さん。ギター背負ってる時とそうじゃない時とであそこまで纏うオーラが違うというのは。いや、いつもハンドマイクのときは凄かったんだけれども。先々月はギターとハンドマイクとまだ半々くらいだったし、さらにそれ以前はハンドマイクの曲のほうが多かったわけだし。今日は、持ち時間の関係もあってか、新生後の曲をほぼ全部詰め込んだら結果的に旧曲は2曲くらいしか入らなかったんだと思われ。それだけ新曲が増えてきたということなんだけど。今後旧曲をまったくやらなくなったらものすごく嫌だけど、割合が減るだけならまあいい…かな。ああでもそのうち、もうちょっと対バンが多いイベントとかに出る時はギターの曲だけ…とかになりそうな気もしないでもない。それはちょっと嫌…というか、ひどく物足りない気持ちになりそうな…。リグビダートルみたいな曲をいっぱい作ってくれればまだいいけど、プラウドマンとかTouch…?とかみたいな路線が多めだとちょっとね…。うーん。
フロアが暑かったのと、やっぱりちょっと今日は(わたしが)本調子じゃないなあ…と思ったので、ドリンクを交換してからすぐにバースペースに移動。せーきさんが来てて、おお!ってなったり。つーかこのときヘラさんもバーに居たんだよ…まだ。まさかその後POGOで叩くだなんて…ね。そんなのシロートには想像できませんってば…orz
そう、この後、POGOでヘラさんが叩いてたそうです。(ライヴ終わってから知るこの悲しさ)(←ただのバカ)
少しだけでもフロアに見に行けばよかったなあ…まさに後悔は先に立たず…。でもまあ、BEYONDSでさえちょっと上の空の時間があったくらいだから、POGOみてもどっちにしろ集中できなかったんだろうけど。はー…。モニターでちらっと見た限りだとPOGOは恐ろしく盛り上がっているっぽかった。バーにもこの時間は誰も居なかったしね。まあ、わたしは、その間、お友達とわーわーして、これはこれで楽しかったし、それで良かったんだと思う。無駄な時間なんてきっとどこにもないんだ、たぶん。
それにしても、不調なときほどダメなことが重なるというか…。むー…。なんとか次までには持ち直さなくては…。

*1:1週間くらいじゃなかなかショックからは抜け出せなくて、やっぱり(誰の…とか関係なく)ライヴというものをすこしでも見ちゃうと、いろいろ思い出してしまうんだよなあ…。目の前でBEYONDSが演ってるのに他のバンドのこと思い出すとか失礼だっていうことは重々承知してますが…。