サーフィンミュージック

 
出順は、カレンズボトムターン→sora→スパイラルコ−ド→ワ−ド。わたしはワ−ド企画は過去数回来ているのだけど、いつもワ−ドを見ないで帰ってしまっていたので*1、今日はじめてようやくちゃんとライヴを見られた。最近ブログ*2毎日読んでるし、Dr.の吉野さんが2回見られたのもよかった。しかし、今日は、22時から、わたしの愛するアル!ヘン!ティナ!が、セルビアモンテネグロと対戦する日でもあったので、内心気が気でなかったことは確か(…すみません)。まあ、アンコールなしでワ−ドが21時20分に終了したので、ぎりぎりなんとか間に合ったのだけれど。
一番手カレンズボトムターン。ひさびさに諸冨さんが!ギターを!歌を!みたいな。ラムタグは、休止前ラストは屋根裏だったけど、その前はここだったから。なんだか思い出フラッシュバック!みたいな。佐山さんいわく「サーフィンミュージックだよ」とのことだったのだけど、いざ始まってみたら、とてもじゃないけど、そんな爽やかな(?)ものではなかった。ちょうキレキレでギラギラでぎゃんぎゃんしてた。かっこよかった。諸冨さんのギターの音がとにかくすごかった。ビリビリビリビリきた。うわーおかえりなさい!ておもった。むしろラムタグよりすごかった気がした(轟音具合が)。無理矢理ラムタグと比較(?)すると、初期ぽい音…なのかな?歌詞は前半の曲は日本語と英語が混ざってた。たぶん全部で6曲やったと思うんだけど。最後の2曲はぜんぶ英語だったかもしれない(歌よりとにかくギターがすごくてそこまで細かく覚えていない)。諸冨さんて中音域(ネックの中央くらいの位置?)を多用してる気がするんだけど、3曲目の間奏でアクセント的に入った高音のメロディが、一瞬、電気ショックみたいに、ギュン!ときた。なんだあれ。とにかく爆音で、耳が痛くなる寸前の音量(とノイズ)だったのだが、あの短い高音ソロ部分は、なんか、いろんな意味で一線を超えていた気がする。本来はたぶん耳障りな類の音が、一瞬だけ気持ちよく感じてしまう、あの感覚。ラムタグのキラキラした色の部分はあまり面影を残していなかったような気がしたけど、あの「ずっとまみれ続けていたい」鋭い音はやっぱり健在で、ドキドキドキドキしてしまった。4曲目はかなり速い曲で、5曲目は確かゴーフォーサウンド(?※タイトル)とか言ってた気がする。最後の曲だけちょっと爽やかテイストだった(タイトル聴き取れたんだけどもう忘れてしまった…)。吉野さんのドラムも、かなり突っ走ったかんじで、わたしは、それが、良いなーと思った。吉野さんてもっとゴツイひとを想像していたのだけど*3、ほんとうにあんなにひょろっとした素敵好青年風味なお方だったとは…*4。しかし、見た目はひょろいけど、音は結構重くて好きだった。佐山さんはそもそもイメージがぜんぜんなかったので、何がどうとかうまく言えないのだけど…。どちらかというと職人ぽい感じのプレイヤーなのかな…とは思った。いやー、カレンズボトムターン、すんごい気に入った。次もぜったい行く!ぜったいまた見たい!
んでsora。わ、さっきまでフロアでふつうに見てたヤング達じゃないか!実際若いのは知ってたけど、ほんとにこんなに見た目も若いのか…。ボーカル(向かって右側が内田さん?)なんて、へたすりゃ10代にしか見えn…(失礼です)。sora自体が半年ぶりのライヴだったらしいのだけど。わたしも、そもそも見るのが初めてで、音源もデモとVAしか聴いてなかったから、どんなモノなのかもよくわからないし、演奏開始前はなんだか無駄にそわそわしてしまっていた。でも、照明が落ちて、最初のギターのアルペジオで、即、鳥肌。思考停止。…あの曲*5だ!!!やばい!きた!きちゃったよnさん!!!(勝手に呼ぶな) うわー、もう、なんだこれ。ステージ上には4人しかいないのに、音にまったくといっていいほど隙間がない。デカイ、速い、でも重すぎない。ドラムがすんごいタイトで、バスドラの音は、カンカンいう感じがカシクラさんにちょっと似てる(と思った)。そして、ギター2本がとにかくキレまくってた。突然の夕立のような怒涛の音の雨、虹のようなアンサンブル。音源はもっと粗い音だったけど、実際に生で聴いてみたら、激しい感情はそのままでありながら、その中にある美しさが際立っていたように思う。続けて2曲目もデモの曲。うあー…。周りは、最前にいた関係者ぽい人たち以外みんな棒立ちだったけど*6、それで逆に自分の世界に入れたというか、もう、たまらんなー…と。すてきすぎてツボすぎて、顔が勝手に笑っちゃってた。わたし、ぜったいへんな顔してたと思う、あの時。あんまりにも顔がにやけるので、ちょっと自分ではずかしくなって、目を閉じて下を向いて聴いてみたりもした。これまたカオスだった。暗闇の中で、光と音が、ぶつかり合ったり融合したり爆発したりしていた。ちょこっとMCを挟んで、3曲目。ドラムが部分的にちょっと変拍子?になる、かなり速い曲。ギター2本が一斉に畳み掛ける中盤が圧巻だった。音圧は間違いなくカレンズボトムターンのほうがあったんだけど、それとは別の感覚で、音に圧倒されて動けなくなってしまっていた。「早いもので、もう最後の曲です」と言って4曲目(だったと思う)*7。えー…もう終わりか…。最後の曲は、序盤はゆったりで、後半に豪雨のような激しい展開。なんかもう、言葉が出なかった。なんで、ギターとドラムとベースだけであんな世界が創り出せるんだろう…?歌のほうは若干甘いかな…と思う箇所はあったのだけど、とにかく、音が、圧倒的だった。たぶん、上手過ぎないというか、荒削りなところがまた良いのだと思う。これからどうなっていくのかなあ…彼ら。ぜひぜひこのままいってほしいものだわ…(なぜか遠い目)(なんとなく察してください…)(え?)。
しかし、初soraでぽーっとしてる場合ではなく。3番手はいよいよスパイラルコ−ド。ヘラさんは割としょっちゅうお見掛けするのだが*8、ナカヲケンタローとかGGさんとかはやはりひさびさな気がした。GGさんの髪は、さすがにもう金色ではなくなっていた。中尾君はまだパーマだった(+口髭)。さっきまでフロアは割とまったりした空気だったのだけど、soraが下がった途端、前方に男子がわらわらと集まっていて、なんか可笑しかった。みんなこぞってGG氏の足下を覗きこんだりしていたし。爆音のSEが途切れ、演奏開始。もちろん更に爆音。でも、アンプがマーシャルマーシャル(要塞状態)じゃなかったせいもあるのか*9、ハコの音響のせいなのか、そこらへんはよくわからないけど、なんとなく、音圧はいつもより弱いように感じた。ビリビリと蜃気楼が見えそうなくらい空気が震えているというところまではいってなくて(いつもは、いってる)、なんというか、ふつうの(?)爆音だった。時折GGさんの歌も何言ってるんだかわかんなくなるような、あの耳が破裂する寸前みたいな音「圧」はなかった。とてもききやすい音だった。それが物足りなかったような、新鮮だったような…。シェルターと違ってここはステージが奥にも横にも広く、GGさんは非常に自由に動き回っていた。突然真ん中で座り込んで弾いてみたりとか…。中尾君は、逆に、広さが億劫なのかな…とは思ったけど(壁蹴ったり出来ないし…)。音圧がかかりすぎてないぶん、ひとつひとつの音がとてもクリアに聴こえて、その上で改めて聴いてみると、スパイラルコ−ドって結構ダンサブル(?)なんだなー…と思った。ちょっと上手く言えないけど、今までのスパイラルコ−ドのイメージとはちょっと違う聴こえ方がした。これはこれでおもしろかったなあ。間に新曲もやったのだけど、最初はただの繋ぎの突発セッションなのかと思っていたらいきなり大展開したので、ちょっとびっくりした。さっきも書いた通り、今日は慣れたシェルターとは違う音響だったので、この曲をまた改めてシェルターで聴いてみたら、また全然違ったイメージなんだろうな…と。それもまた今からすごく楽しみ。そういえばGGさんが途中でDVDの宣伝MCをしていた。GG「俺ら、DVDを作って、こないだ出来あがってきて見たんですけど、すっげえよかったです。あの、1995年頃の映像も入ってたり…ね」。え、95年て、まさか カ ウ パ ァ ズ とか入ってんの!? GG「…んなわけないじゃん。誰か突っ込めよ…!(照笑)」。うわー ネ申 が照れ笑いしてるよこわいよ!(何) 客「…んなわけないじゃーん?」GG「…おせえよ!!!(笑) なーんか今日、俺全部すべってんなー…(ブツブツ)」。うわー ネ申 が独りごと言ってるよこわいよ!(てゆうかカウパァズの映像入ってるスパイラルコ−ドのDVDてその発想はおかしいだろ自分) しかし、スパイラルコ−ドのライヴって、毎回めためたに打ちのめされる感じがするんだけど、今回はそうでもなかった…のかなあ。聴きやすい音のスパイラルコ−ドっていうのが、そもそも、自分の中のイメージになかったせいもあるんだろうけど。もちろん今回もむちゃくちゃかっこよかったんだけど、なんか、常に冷静に聴いちゃってたなあ…と。いつもは、この音がどうのとか、そういう細かいこと考える余裕とか一切ないくらいなのに、今日はちょっとそうじゃなかったから。不満があったとか不完全燃焼とかではないのだけど、なんというか、いつもの「スパイラルコ−ドを見終わった後」の真っ白さ加減というのが、少々薄かったような気はした。やっぱ自分はこのバンドはシェルターで見たいんだろうな…きっと。実際に一般的に良い音とか悪い(?)音とかいうのはわかんないけど、スパイラルコ−ドに関しては、シェルターのあの音響っていうのも、自分の中での「スパイラルコ−ドの音」として重要な位置を占めているのかな…と見終わった後に思った。まああんまりよくわかってないんだけどね…実際。なんでこんなことを思った(ということに自分で気付いた)のかというと、普段、スパイラルコ−ドの時はヘラさんを数十秒以上もの間目で見ているということはあまりないのに(音は常に聴いてるけど)、今回は何度かハッキリと「見て」いた記憶があるから。つまり、普段は見る余裕もないものを、見ていて、且つ、それを明確に憶えていたということ。それは、それだけ、音に集中しきれない何かがあったということなんじゃないかと…。いや、強調するけど、今回も、スパイラルコ−ドは十分過ぎるほどかっこよかった。ただ、単に、自分の(勝手な)イメージとは若干ズレがあるライヴだった…ってことで。こんなこと書くと尚更「今回はイマイチだったのね」と思われるかもしれないけど、そういうことではないので悪しからず…*10
そしてトリはワ−ド。てっきんはここでも向かって右側なのね…。主催者なのに、ここでかなりお客さんが減ってしまっていたのだけど、残っていた人はみんなワ−ドの熱心なファンだったのか、初っ端から結構ノリノリな人が多かったような気がする。わたしはワ−ドはもっと激しい感じなのかと勝手に思っていたので、1曲目の出だしのゆったりさに正直面食らってしまったのだが…。カレンズ〜の時の吉野さんのドラムはすんごく速かったから、ワ−ドもそういうのがくるのかと思っていた。ぜんぜん違った。なんか、BDBみたいな感じだった*11。わたしはBDBとどーぱんとアシドマンは「見る機会は何度もあったのに実際は一度もろくに見てませんごめんなさい」なバンドトップ3みたいな状態なので*12(ファンの人ごめんなさい…)、うわ…ワ−ドってそうゆう系なのか…どうしよう……(何が)とか一瞬思ってしまったのだけど。2曲目以降の曲では幾つか「お!」となるようなギターのフレーズとかドラムプレイとかもあったし、てっきんのハイテンションな演奏も相俟って、結構楽しく聴けていた。てっきんと佐山さんが骸骨マイクでわーわー叫ぶのとか、かなり良かった。最後にストロボという曲をやったのだけど、この曲の話は以前に吉野さんのブログでも出ていて、どんな曲かとても気になっていたので、タイトルコールの時点で「おお!」と。実際、曲もこの日のワ−ドの中ではいちばん好きな感じだったし。びよんずの時にてっきんがすごいハイテンションで「はすきんの時とは大違いだなあ!」とか思ってたんだけど、ワ−ドでのてっきんもすごく激しくて、あ…どっちかっていうとこういう人なのかな?とか思ったり*13。演奏より先に別のこと(ブログとか他バンドとか)を知ってるバンドのライヴを見るってのもちょっと変な感じだったけど、結果的にはかなり楽しめたので、よかったなあ…と思った。ほんと、ナイス企画だった。次にも期待!
 

*1:なんでか知らんが、毎回体調が悪いのです。前回(3/4。ト−とナ−トがゲスト)も熱あったし…

*2:http://blog.goo.ne.jp/zombie_2006 Dr.吉野さん筆。すんごいおもしろい。

*3:ブログで自ら華奢だというようなことは書いておられたが、そういう体格とかではなくて、顔?とかが。もうちょっと強面なかんじかなー…と思ってた。

*4:少なくとも、黄色の格子柄の半袖シャツをさらりと着こなす前髪斜め分けの長身爽やか男子…とかいうのは、ブログからはまったく想像できませんでしたすみません

*5:ピンクノイズのバースペースでかかってて「かっこいい!」と思ってその勢いで店員さんに教えてもらったVA収録曲。デモにも入ってる

*6:たぶん客の大半がスパイラルコ−ドのファンだったと思われ…

*7:もしかしたら5曲やったのかも…。初めてだったので、いろいろ記憶も間違ってるかもです…汗

*8:11日のTOTSにも来ておられたし、FOEの時も開場前にお見掛けしていた。

*9:ハコのものと思われるマーシャル+フェンダーツインでした。

*10:この文章だとぜんぜん楽しそうでもテンション高そうでもないかもですが、実際はむちゃくちゃ興奮しながら見てましたので…。GGさんがギター持って目の前に現れただけで、うわあ!ってなっちゃうような単純なファンですから…(痛)

*11:実際、ボーカルはBDBの人なのですが…

*12:BDBは一応2回はちゃんと見てます。百鬼夜行とか…

*13:なんだか最近てっきんが結構好きになってきましたよ…あれれ