芝生の復讐?

isawthelight2006-05-21

 
さっさとチケを売っぱらった新木場のイベンツのことはきれいさっぱりと忘却し、意気揚々とシブヤへ。BEYONDSFOEだなんて、奥さん!「double fCOME」以来の祭ですよキャー!てなわけで、やたらとハイテンション(青い夏?)で会場へと向かったのだが、到着してみると、恐ろしく人が居ない。これはちょっと予想外だった。だって日曜日だし…。都内では何か他にすんごいイベントでもかぶっていたのだろうか…?
中に入るとこまつさんのドラムがあって、1番手がFOEだとわかる。えええ!勝手にドイモイがトップバッターかと思ってた…。ガラガラのフロアを見遣りながら、人来ないなーと思いつつ、数分押しで開演。あいごんと佐藤さんが先に出てきて「小松君はトイレでUNCOを…」と既出ネタを披露しかけたところで、こまつさんも登場。「ちょっ!UNCOて!してないですから!」と、ちゃんとツッコミを返す。さすが漫才コンビ(違)。ア「ええと、僕ら、FOETUNESていうアルバムを出しまして…。もう、皆さん、是非、買ってください。今ここに居る人は全員買ってください。もう買った人も、それは捨てて、また買ってください。一回聴いたらもういいや!みたいな感じでね、聴いては投げ、聴いては投げ…で*1」佐「ちぎっては投げ、ちぎっては投げ…状態で(笑)」ア「そうそう。買い占めてください。で、5/26にシェルタ−で、僕ら、ワンマンが」小「ワンマン!」ア「満を持して、遂に、ワンマンが。ありますので、そちらも是非。すんんんごいスペシャルな、ゲストもね、出るんで…(と言いながらK村Kエラちゃんの曲を弾き始める)…あ、まだ発表は、してないんだよね?(←スタッフに確認)…うん、発表は、してないんですけど、出ますんで…是非。…ってね、初めっからまたこんな喋っちゃってね、そういうことをしにここに来たわけじゃないんですけどね…。って俺最近毎回これだな…(ぼそり)」。(うん確かに毎回言ってるね…)ア「では、そのアルバムの曲から早速、聴いてください、月とプラネタリウム」。わたしはアルバムをまだ聴いてないのだが、新曲ってほとんどがめたるちっくな気が…。次の38 Specialもそうだし、4曲目にやったBlack Out, Turn On Green Lightもそうだし。他も全部そうなのかしらん…。こまつさんが序盤でドラムスティックを自分のひざに引っ掛けて落としていた。めずらしいミス。ひさびさのアンブレラはうれしかったけど、シメが徳利なのはそろそろ飽きt。セットリストには「E.G.B.D.F. or 徳利」て書いてあったんだけど。E.G.B.D.F.のほうがよかったな…。まあ、そんなことは言いつつも、客は少ないしむちゃくちゃステージ近かったから、ぜんぶの音がものすごくダイレクトで、スタジオライヴみたいな臨場感があって、特にドラムの音をいっこいっこしっかり聴けたから、それはもうすごく嬉しかった。シンバルの音で耳が痛くなるとか、なかなか出来ない体験だし。先日のクアトロのbtbの時はこまつさんのシンバルがいつものやつじゃなかったから、尚更、今日は爆音で聴けて良かったなーと。バスドラを踏むたびに床から振動が伝わってくるのもすごかったし。たった5曲(25分弱?)という演奏だったけど、こまつさんは毎度のことながらヘロヘロになるくらいぶっ叩きまくりで、あいごんも佐藤さんも熱くて、やっぱりFOEはかっこいいなあ…と思った。スネアの音がタンタンじゃなくてカツカツに聴こえるとか、バスドラもドンドンじゃなくてガツガツに聴こえるとか、そういう鋭い音を鳴らすこまつさんのドラミングが大好きだ。FOEではbtbよりも自由度が高い感じのプレイをするから、それも楽しいし。佐藤さんが音が出なくなったりとか、トラブルというかミスみたいなのは幾つかあったけど、じゅうぶんワンマンが楽しみ!と思える良いライヴだったと思う。しかしKエラちゃんはどのくらい出るのだろう…。
2番手がsequence pulse。ジャンルを分けるとたぶんtoeとおなじ(ぽすとろっく?)になるのかな…。でも、toeとはちょっと違う気がする。toeって、音にも演奏にも熱さを表に出すことをためらわない感じがするんだけど、sequence pulseは、熱はあくまで内に秘めているから。2本のギターが奏でる美しい音の重なりと、淡々と鳴らすドラム。5人の立ち位置がかなり離れているので、音もなんとなくばらけてしまうのかと思ってしまうけれど、ちゃあんとひとつになっている。見えない円があって、その中心に向かって個々の音が鳴っているような感じ。静かなんだけど、その円の中心には青く燃える炎が…みたいな。照明もシンプルで、とても集中力のある演奏で、なかなか良かった。最後のちょっと激しい曲で、右側のギターの人が、それまでの淡々とした表情をぶわっと豹変させていたのとかを見て、30分のライヴの中にちゃんとストーリーがあるんだな…と。うん、こういうインストバンドは結構好き。
3番目にドイモイ。fromナゴヤ。今日の出演者たちの中では飛びぬけてヤングな印象。音はメタルというかパンクというか…で、そんなに青臭くはないんだけど(どちらかというと渋い?)、ボーカルの声や歌がとても若くて青々しかった。演奏もかなり上手かったなー。いちいちセルフツッコミみたいなMCをタラタラ挟まなければ、もうちょっと印象に残ったかもしれない。(増子兄並に話の上手い人でもない限り、基本的に曲間でだらだら喋る人は好きじゃない…)
そしてトリ、BEYONDS。お客さんも開演当初よりはいくらか増えていた(ここまでの3バンドの時に比べて、前に行くというかフロアに下りて見るお客さんが多かった)。特にSEもなく、ふつーーーに岡崎さん→てっきん→谷口さん→Vさん(Vさん言うな)の順で登場。谷口さんはベージュの肌着みたいな色のVネックTにグレーのスラックス。岡崎さんはなんかバンドT?みたいな五分袖のラグラン。てっきんは…どうだったっけな…たぶんTシャツ(おい)。VさんはCITROENて書いてあるベージュの半袖T。谷口さんのギターが、赤のSGじゃなくて、ナチュラルカラー(ていうの?)のテレキャスちっくなやつに変わっていた*2。谷口さんがギターを背負って、後ろを振り返って合図して、1曲目。先日のクアトロでも披露した新曲「リグビダートル」。うあーやっぱりかっこいい!初っ端からギャー!となる。ガツガツガツガツ畳み掛けてくる4つの音。やばいなー、これ。歌詞はやっぱり全編英語だったような…。これはこれで不思議なようなそうでないような気がするけど、新曲なのに、"4人で作った"曲だからか、演奏が既にかなり馴染んでる感じがする。某バンドの新曲たちとはえらい違い(な・ん・て・ね・!)。続けて緑色の光線。前述の通りお客さんは少なかったのだが、一部の人が後半の岡崎さん絶叫コーラスのところで腕を挙げたりしてて、おおお!と。だんだん浸透してきたのかしらん。3・4曲目が地下室→シルト。細かいことあんまり考えないで、純粋に、曲としては、好きだな…どちらも。今更というかようやくというか、今日はちょっとだけ岡崎さんのほうも見られた(今までは見ないようにしてた)。ファウルだけじゃないからね…割り切れてないのは……(遠い目)。うーむ。んで、5曲目。谷口さんがギターを下ろしてマイクを持ち、曲の前振り。「えー、芝生の、延々と続く芝生、芝生の復讐…リベンジ¥&☆?※△(←聴取不可能。英語?)」。…え、しばふのふくしゅう?なにそれ?てゆうか英語のところ何て言ったの?もしかしてまさか新曲!?とか思ったら、イントロであーーーーーーーーーーーー!と。The World Changed〜のほうに入ってる「Revenge of the Lawn」だった。あーあーあー…リベンジ…ね。なるほど。このメンバーでは初披露でしたなー。やっぱり谷口さんはハンドマイクでぐあーってなってるのがかっこいい。ギターも悪くはないけどね。すんごい鋭い目つきでてっきんを睨みつけながら叩いてたVさんとか、ダンッ!とステージぎりぎり前に飛び出してきて弾いてたてっきんとか、なんだかかなり熱かった。わたしははすきんは数回見てるが、こんな激しいプレイのてっきんは初めてのような気がする。Vさんも、あんなキリッとした顔で叩くんだ!?と。健「えー、我々BEYONDSは、7月24日に、げきしょきしょ…げきしょきしょうどう…シンポジウム?(なぜかここで岡崎さんを凝視)にね、出ますので!」岡「うん」健「えーと、ふぁあっくゆーうひーろーず(←異様に巻き舌で)と、ザ、バンドアパ−ト、という…素晴らしい…ね、非常ーーーにソリッドな…◆○%★#(←聴取不可能。英語)なバンドたちと、素晴らしい一夜に…したいと思っておりますので。皆様、よろしければ、是非」。6曲目WHAT'S GOIN ON→7曲目TOOLS〜。どんどん加速し、熱を増してゆく4人。フロアも、人は少ないながらも、確実にヒートアップしていっていた。とにかくステージ上のメンバーの気迫が凄まじくて、テーブルが出ているのと人数が少ないのとであまりモッシュとかで反応することは出来ないのがもどかしいくらいだった。あーもうなんでみんな来ないかなー…せっかく日曜のライヴなのに…!他バンドよりは長かったとはいえ、全7曲であっというまにライヴ終了。えーーー…。ものっすごい物足りない…。当然のようにアンコール。汗でびっしょびしょになった4人が、しばし後に再登場。健「ええと、実は、僕がBEYONDSを本格的に始める前に、よーちゃん…ぶっちゃーずのよーちゃん(=よしむらさん)がですね、ちょっと(ライヴに)出てみないかと誘ってくれまして…。それで、その、(このハコに)バンドで出るのは初めてなんですけれど、実は(ソロを含めると)2回目なんですよ。そういう機会を与えてくれたよーちゃんには…感謝してます」。うわ、ソロむちゃくちゃなつかし…。あのとき演奏した曲たち=地下室・緑色・シルト…だもんね。うあーうあーうあー。健「では、アンコールありがとうございます。最後の曲は、ふぇっでぃしん…ア、ア、フェディッシュ…」。ギャー!きたーーー!!!うわーめっちゃ暴れたいいいいい…(危険ですやめてください)。でも、テーブルとぶつかりモッシュしても楽しくないので…泣。その場でなんとか留まりつつ。もう、ほんと、むちゃくちゃかっこいい、BEYONDS。ドラムの間のカウントのところも、また更にキレが良くなってたし。このハコは照明が全体的に暗めなんだけど、音の爆発っぷりが凄まじくて、まるで目が眩みそうな衝撃だった。かっこいい!!!これしか言葉出てこないけど、本当に、かっこいい!やっぱりBEYONDSはすてきだ!!!うあーーー。
終わって上にあがって、思い思いに雑談を愉しむ各メンバー達を横目に、Sさんといろいろお話等をしながら、帰宅。
 
 
セットリスト(FOE
 
・月とプラネタリウム
・38 Special
・アンブレラ
・Black Out, Turn On Green Light
・徳利
 
 
セットリスト(BEYONDS
 
・リグビダートル
・緑色の光線
・地下室の揺りかご
・シルトの岸辺で
・Revenge of the Lawn
・WHAT'S GOIN ON
・TOOLS YOU CAN TRUST
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・FEDDISH THINGS

*1:捨てることを「なげる」っていうのは北海道弁なんですが…あいごんてどこの人???

*2:本体はテレキャスぽい形なんだけど、ヘッドがSGみたいな形で、まるくてポコッとしたロゴが載ってる。ああゆうギターは初めて見た。ピックアップとかがつや消しの銀色で、つるんとしてなくて、全体的にごつい感じ。なんとなく「高そうだなー…」と思った。